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召喚(勇者視点)

勇者として行動するにしても皆がよく知る勇者の様に振る舞うこともできれば、ダークヒーローのように横暴に振る舞いながら世界を救うこともできる。

しかも時間の概念があり、例えば魔族領に近い国には初めの方に行っておかないと滅ぼされてしまったり、魔族の進行を無視したりすると重要人物が死んでいたりすることもある。

自由度は高いというものの、なんでもできるわけではないって所もあり、それの取捨選択が重要になるゲームだ。


勝手知ったる世界観に、キャラクター、魔法にスキル。

何も知らない世界で手探りよりはよっぽど良い。

この世界で周回できるとも思えないし、とりあえずは勇者としてこの世界を救う方向でやっていこう。


「“ステータス”」

やはりレベル1からのスタート、アイテムボックスの拡張も無し。

ゲームやってた頃のキャラのステータス引き継ぎはさすがに無かったか………残念、結構お金使ってたんだけどな………


そうなると、初動が一番大事だ。

僕は王様から貰った支度金で道具屋で速度上昇のポーションを買えるだけ買い、残りのお金で最低限の旅の準備をすると、北へ向かって走り出した。


目指すのは魔族領と隣接しているロコー領。

当然というか、ここは初めの方に来ておかないと滅んでしまう。

しかも、開始直後に向かわないと、この領の主要人物は死んでしまっている。

会う事さえ出来ればめちゃめちゃ優秀で、物語終盤でも頼りになるというのに、会わないと勝手に死ぬとか………ゲーム補正って怖いな。


戦闘はちゃんと出来るか不安ではあるけど、ここまで来てしまったんだし、やるっきゃないだろう。

一応戦える様に格闘術と魔法だけはスキルポイントで習得しておく。

後は立ち回り次第でなんとかなるだろう。

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