分かたれた世界の物語(分界物語)〈棲精域のミルト〉

連環都市群の一つファルメルトで魔法とは異なる純粋な精霊の力を操れる少年ミルトと少女ミラーの物語。
彼らは賢樹と言う偉大な魔法使いのポムの教えの元、健やかに成長していく。

だが、六年に一度来る狂月期と言う災厄の期間に、彼らの住む都市に結界不順の深刻な問題が発生してしまう。そしてそこに浮遊都市ラビリオンによる大禍時という更なる危機が重なってしまう。
結界の不順と魔法の力が使えなくなる大禍時により、都市の滅亡と言う最悪の結末が現実味を帯びてくる。

しかし、ある出来事で大怪我を負ったミルトは古の英雄〈精霊王〉と同じ龍精創生という奇跡の力を偶然にも身に宿す事になる。
その力を頼りにミルト達はポムと一緒に危険な都市の外の外界に出て、都市を救うべく冒険の旅を始める事になるのであった。