014 ぼっち様、女難の相?
2つの大陸を繋ぐ巨大な橋、その名も"世界樹"
今、その世界樹の根元に1人の青年が立っている。
青年は木のうろに取り付けてある扉を開き、中に入る。
キイッ・・・ガチャッ
「ただいま。」
誰ともなしに呟く。
この世界樹を住まいとしているようだ。
パタパタパタ
少女が玄関まで駆けてきた。
金髪で肩までの長さ、碧色の瞳で中世的な顔立ちの美少女。
・・・何所かで見た記憶が?
「お帰りなさい。
ご飯にします?お風呂にします?それとも・・・」
にっこりと微笑みながら、後ろで手をもじもじさせている。
いかにも新婚と言った感じでうらやまし・・・いや、妬ましい。
「決まってるじゃないか。」
青年も微笑みながら答える。
「"おしおき"だ!!」
「死ねやぁ!!」
2人の声が重なる。
少女は右手を青年に向けると、空中に魔法陣が浮かぶ。
魔法陣からは2条の紫電が迸り、青年に向かっていく。
もじもじしているように見えたのは、魔法を撃つための準備だったようだ。
だが、青年は指をパチンと鳴らすだけで、紫電が弾け飛び霧散する。
「まだまだっ!!」
今度は左手を向けると、魔法陣から漆黒の闇が飛び出す。
闇は大きく広がり、青年を包み込むように覆いかぶさる。
「甘いっ!!」
青年は地面をドンと踏み鳴らすと、足元を中心に光が溢れ出す。
光は闇を吹き飛ばし、そのまま少女の視力を奪う。
「目がっ・・・目がぁぁぉぁっ。」
少女が床を転げ回る。
「さて、お仕置きの時間だ。」
青年は勝ち誇った顔で少女に手をかざす。
「・・・油断したわね。」
少女は床に転がった体勢のまま、亜空間から鞭を取り出す。
そのまま鞭を振るうと青年の首に絡みつく。
「もらったぁっ!!」
少女が鞭に魔力を通すと、鞭の内側にカミソリのような薄い刃が浮かび上がり、そのまま鞭を引く。
ゴトリッ・・・ブシュー
青年の首が地面に落ち、残った胴体から鮮血が溢れ出す。
「えっ!?」
少女は口を開いたまま固まる。
溢れ出す血は少女を真っ赤に染め、玄関に血だまりが広かってゆく。
「えっ・・・?ええっ!?」
少女は全身を真っ赤に染めながらも、放心したように動かない。
噴出す血は止まることなく続く。
「ちょっ・・・ちょっと待つブヒィッ!!」
少女は我に帰り、慌てて地面に落ちた首を拾い上げる。
ただし、語尾がおかしい。
「なっ・・・なんでそう簡単に殺られるブヒッ?
それに両断する程の武器じゃなかったはずブヒッ!!
あっ・・・いやっ・・・それより早く治療ブヒッ!!
それとも蘇生ブヒかっ?」
少女は青年の首を持ったまま右往左往する。
とんとん
慌てる少女の肩が叩かれる。
「うるさいブヒッ。」
少女は振り返ることなく返事する。
とんとん
「今それどころじゃないブヒッ。
後にして欲しい・・・ブヒッ!?」
尚も叩いてくる手を払って答える。
煩わしかったのか、後ろを振り向くと、そのまま口を開けて固まった。
「口調、戻ってるぞ。」
それもそのはず、首を刎ねられたはずの青年が何事もなかったかのように少女の後ろに立っていた。
「なっ・・・なんで生きてるブヒッ!?
いやっ、そもそも首はここに・・・」
少女が抱きしめていたのは、大きなスイカだった。
「ああ、それは土産だ。
それより、玄関がトマトジュースまみれになってるからな。
きちんと掃除しとけよ?」
「えっ・・・えぇっ!?」
少女は改めて玄関を見渡す。
辺り1面に飛び散った血・・・血・・・血、と思われたものは全てトマトジュースだった。
「これ全部っ・・・ブヒか・・・」
少女はガクンと項垂れる。
「最後のは面白かったから、お仕置きは無しにしとく。
だが、夕飯までに掃除が終わってなければ、明日の飯抜きな。」
「が・・・頑張る・・・ブヒ。」
少女はのろのろと立ち上がり、掃除用具を取り出してきては、涙ながらに掃除するのであった。
「今日はまた一段と騒がしかったな?」
青年は少女が掃除へ向かうのを肩越しに確認すると、奥の部屋へ入る。
部屋をそれなりに大きく、中央にはテーブルが置いてあった。
先ほどの声はそこに座っていた半透明の美女からだ。
新緑のような鮮やかな緑色の髪と瞳で、肌は透き通るように白い。・・・と失敬、実際に透き通っていた。
ゆったりとしたワンピースを着ているが、どういう理屈か服も透き通っている。
「あぁ、新しい武器を手に入れたようで襲いかかってきた。
驚かしてやったら予想外に慌てふためいていたからな、面白いしお仕置きは勘弁してやった。」
「ふむ、妾の蔦を1本欲しいと言ってきておったが、それで作ったのか?」
「魔力を通すと形状の変化する鞭だな。
世界樹の蔦から作った鞭だったのか。通りで巻き付く寸前まで知覚出来なかった訳だ・・・
あまり、あの豚を甘やかすなよ。」
青年が美女へ笑いながらたしなめる。
どうやらこの美女は世界樹の精霊のようだ。
「それは無理だ。
彼女と私は、とても君を気に入っている。
彼女が君にちょっかいをかけたくなる気持ちも、分からないでもないからな。」
「私は気に入っていないブヒっ!!」
精霊の言葉に少女・・・いや、青年に習って豚と呼ぼう。
豚が叫ぶ。
ここまで読んで頂ければ察しもつくと思う。
この青年こそぼっち魔王であり、現在、世界樹の懐で元豚兼天使、現在召使いの少女と、世界樹の精霊と共に暮らしている。
一見ハーレムの様に見えるが、ぼっち魔王はそう思ってない。
世界樹の精霊は興味の対象、あるいは世界の均衡を脅かす監視対象としか見ていない。
豚の方も、力を奪い返す為と住む所を失った為に一緒に住んでいるだけ。
と思っているし、本人達もそう言ってはばからない。
「と、本人は言っているが?」
「ふふっ。」
魔王が精霊へ話を振ると、精霊はただ笑うだけだった。
「さて、夕餉まで時間はあるのだろう?
今日は何があったのか聞かせておくれでないかい?」
精霊が話題を変える。
「そうだな。
あまり面白いことはなかったと思うが。」
「面白いかどうか判断するのは妾の方ぞ。
ささ、話たもうたまれ。」
魔王はしぶるが、精霊は話を促す。
精霊の期待に満ちた眼差しに勝てなかったか、ため息を付くと魔王は精霊の対面に座り、やれやれと言った感じで切り出した。
「まぁ、いいか・・・
今日はアフターフォローで各国を回っただけだ。
まず、俺を討伐しようと勇者を集めている人族の方だな。
バリオン国では、勇者として召喚された男が出奔したようだ。」
「ほう?」
「王国の所属を断り、ラブという女魔道士と2人で人助けの旅をしているらしい。
魔獣の脅威や、迷宮の侵食で脅かされる、力ない者たちの役に立とうと頑張っているみたいだな。
男は女魔道士と深い仲になっているな。先日アレが完成したろ?」
「次元跳躍だな?」
「あぁ。"元の世界に戻してやろうか"と聞きに行ったんだが、"俺は彼女と一緒に生きたい"と言われてな。」
「女魔道士を連れて行くという選択肢は与えんかったのか?」
「それも言ったが、元の世界だと人の管理が厳しく、流民が生活することはかなり難しいそうだ。」
「それもまた難儀な世界だのう?」
「そう思う。」
「他は?1箇所だけではないのだろう?」
「そうだな。次に行ったのはポポロン国に届け物だ。」
「あぁ、アレを起きに行ったのか・・・」
「あぁ。約束だからな。
それに面白いことになっていたぞ。」
「ほう?」
「王女が吟遊詩人と画家を集め、男×男な本を作らせようとしていた。」
「マジかっ!?」
「勿論マジだ。
ちらっと見てきたが、画家のリアルな絵で男同士が絡み合っているのは見ていて気持ち悪かったぞ。」
「それは・・・おぞましいのう。」
「もうちっとディフォルメすりゃ良いものの、画家精神を出してるからな・・・
まぁ、中には模写から始めている奴もいたがな。
面白そうだったから、模写で出来上がった本を一般人に浸透させ、文化にしてみてはどうかと提案してやった。」
「ほう?」
「誰でも読める環境を整えれば、次は自分で書こうとする人間も増えるだろう?
そういう奴を見つけ、国で支援してやればいいんじゃねぇかとな。」
「なるほど。」
「喜々として準備してやがったから、すぐにでも浸透するだろうさ。」
「では、この世界オリジナルの男×男が出来上がるのも時間の問題だな?」
「そういうこった。
さて、そろそろいいか?」
「これで終わりではないのだろう?
ほれほれ、全て話さぬか。」
「はぁ・・・了解。
兄貴の所にも行ってきた。」
「兄貴と言うと、アルティシア国だな?」
「いや、クアル国だ。」
「ほう?
確かアルティシア国の勇者候補じゃなかったのか?」
「そうなんだが、そっちは何とかなっているようだ。
今は残念な趣味の少女の所だ。」
「あぁ。まだ続いておったのか?」
「続くも何も・・・アレは別人の様に変わったぞ?」
「なんとっ!?ただでさえ救い様の無い変態だったが、災厄クラスへと変化したのか?」
「・・・念のため言っとく。
マトモな方向に別人になった。」
「なんだ、つまらん。」
「一応あれでも兄なんでな。
俺としてはつまらなくなってくれた方が嬉しいんだが・・・。」
「やはりあれか?
好き勝手に出来る女が出来たから、落ち着いて周りを見ることができるようになったのか?」
「ぶふっ・・・」
「なっ、何をいきなり吹き出しておる。
違ったのか?」
「あぁ、それが今だに手をつなぐことすら出来ないらしい。」
「はっ?・・・あれが・・・か?」
「ああ。一緒に住んでもう半年になるというのにな。
施設のガキ共の方がもっと進んでるわ。」
「いやいや・・・ちょっとまて。
アレは精霊である妾にさえ迫ろうとした、真性のアレだぞ?」
「ああ。
それが好意を向けられた途端、とんでもない純情に変わった。
少女の方から"最初の時のように迫ってくれません。魅力が足りないのでしょうか?"とか相談されたからな。
"なら手を繋いでみな。分かるから。"って言ってやった。
本当に兄貴の手を握った途端、どうなったと思う?頭から湯気出して倒れたんだ。
あの兄貴がだぞ?
色々な奴の人生に携わってきたが、兄貴程豹変した奴はいねぇな。」
「アレを知るものにとっては到底信じられん話だが・・・
そんな体たらくで施設運営は大丈夫なのか?」
「それは大丈夫だ。
腐ってもあの兄貴だからな。
ただでさえ人の世界で5指に入る実力な上、下手な賢者程度じゃ足元にも及ばない学識の高さがある。
アレな性格が災いして相当アレな事になっていたが、少女のおかげでマトモになったからな。
あの施設は将来人材の宝庫になるだろうよ。」
「・・・ふむ、案外良く見ておったのだな。
妾にはただのゴミ虫としか見えなかったのだが・・・」
「ゴミ虫は酷いだろう・・・」
「否定できるのか?」
「・・・いや・・・」
「ならば問題なかろう。
意外とお主もブラコンだったのじゃな。」
「ばっ・・・そんなんじゃねぇよ。
一応、この世に立った2人の家族だからな。
少し気にしていただけだ。」
「相当なツンデレブヒね。」
「豚っ!!何言いやがる。
掃除は終ったのかっ!!」
何時から聞いていたのか、魔王の横に立っていた豚が深く頷いていた。
「まだ途中ブヒが、客が来たので知らせに来たブヒ。」
その言葉に魔王は額を押さえる。
「あらあら、熱烈だのぅ。
いい加減気持ちに答えても良いのではないか?」
精霊も軽口を叩く。
「というか、精霊・・・
この橋を渡ろうとするものは、すべからく監視対象じゃなかったのか・・・」
「あの子は大丈夫、なんせ妾が呼んだのじゃからな。」
「お前が場所をバラシタのかっ!!」
「面白そうだったからの。
実際面白いし。
よし、豚、入れてよい。
連れて参れ。」
「判ったブヒ。」
「ちょっ!!やめろ馬鹿。」
豚は魔王の言葉を無視して玄関へ向かった。
魔王もその後を追おうとするが、足が固まったかのように動かない。
「まぁまぁ、茶でも飲みながら話そうではないか。」
精霊が楽しそうな口調で魔王へ語りかける。
「床を変形させるな・・・動けねぇよ。」
青年が手の平に炎を発生させ、足元に持っていこうとする。
「おっと危ない。」
精霊がおどけたように言うと、青年の足を絡め取っていていた樹の根っこがほどけていく。
「くっ、今からでも追い返さねぇと!!」
「ぼっち様ぁ~~~!!」
魔王が慌てて玄関へ向かおうとすると、妖艶な女性が部屋の中へ飛び込んできた。
紫の長髪に赤い瞳、服がはちきれそうなバストに蝙蝠のような羽と悪魔の尻尾。
サキュバスの女王サキアである。
「ちっ、間に合わなかったか。
しかたねぇ、今からでも強制送還をっ!!」
「ぼっち様ぁ~、サキアね。ぼっち様に合えなくてとってもお腹空いたの。
ね?少しだけ食べてもいいでしょ?いいよね?おねがぁ~い、生気吸わせて~♪」
「ええい、うっとおしいっ!!離せ!!くっついてたら送還できねぇっ!!」
「いいよねっいいよねっ、もう我慢できなぁ~~~~い!! はむっ!!」
「だぁぁ、くすぐってぇ!!首筋を吸うなっ!!おもいっきり吸い付くなっ!!」
サキアは入って直ぐに魔王を確認するとその体にへばりつき、魔王の言う事に耳を貸さずそのまま首筋へと情熱的なキスをした。
「・・・はぁ。」
魔王は諦めたかのようにうなだれると、サキアに取り付かれたまま棒立ちだ。
「相変わらず好かれておるの。」
「たんに食料として見てるだけだ・・・」
「うっまっ!!この舌の上で弾むような、それでいて濃厚でネットリとしていてそれでいて後味がすっきりととろけるように消える・・・」
「そんなに美味しいのかの?」
「お前は水と光しか食えんだろうが・・・」
「うまっ!!最高っ!!もうぼっち様以外の生気吸えないわっ!!」
「お前は頼むから他の奴の生気を吸っててくれ・・・」
そんなやり取りを影から見る豚。
目が妖しく光る。
「動けない今がチャーンスブヒッ!!
覚悟ーーー!!」
豚が目の前に両手を突き出すと、大きな魔法陣が出現する。
「甘いですわっ!!」
魔法陣から闇が出現する刹那、サキアは魔王から離れて豚へと飛び掛る。
「なっ!?」
サキアが素早く魔石を投げると、魔法陣から出現した闇を魔石が吸い取る。
「何をするブヒッ!!」
「それは私のセリフですわっ!!
大切な(食料の)ぼっち様を亡き者にしようとは、召使の風上にもおけません。
今日こそ成敗してあげますっ!!」
「そっちこそっ!!ただの魔族風情がいつもいつもいつもいつもいつも邪魔しくさってブヒッ!!
吸精している瞬間が一番のチャンスだから通してやっているのに、恩を仇で返すなんてとんでもないブヒッ!!」
「今日こそ」
「今日こそ」
「「決着をつけます!!」ブヒッ」
2人の間に魔力嵐が起き、部屋の中に豪風が吹き荒れる。
「馬鹿っ!!やめろっ!!」
魔王が鎮めようとするが、既に時遅かった。
パリンッ
荒れ狂った魔力がテーブルの上にあったティーカップのソーサーを割ってしまったのだ。
ピシリッ
部屋の空気が凍り、体感10度は部屋の温度が下がった。
「やばっ!?」
魔王が振り返ると、精霊がティーカップを持ったまま割れたソーサーを眺めている。
豚とサキアはまだ気付いておらず、にらみ合ったままだ。
「貴方達・・・」
今にも掴みかかろうとした2人に精霊の声が届く。
そしてお互いに向ける殺気はそのままに、首だけを錆びた歯車のようにギギギギギと精霊へ向ける。
「仲が良いのは知っておりますが・・・分かっておりますよね?」
「もっ・・・・もももももも、もちろん判っておりますわっ!!」
「けっ・・・・けけけけけけけ、決闘はこの樹が傷つかないよう、離れた所で行うブヒッ!!」
一瞬にして直立不動になった2人へ精霊が笑いかける。
・・・が、目は笑っていない。
「それならよろしいです。
では、行ってらっしゃいな?」
「「ハイッ!!行ってまいりますっ!!」」
2人は某特殊部隊並みに揃った敬礼を行うと、一目散に玄関へ掛けて行った。
「さて、カイン(ぼっち魔王の本名)?」
「おっ・・・おう、何だ?」
(うおっ・・・やっぱり来たか。
畜生、豚もサキアも絶対後でお仕置きしてやるからな。)
「先ほどのお話に続きはあるのですか?」
「いっ・・・いやっ、寄って来たのは話終った3カ国だけだぞ?」
「そうですか、ではお使いを頼んでもいいですわよね?」
「もっ・・・もちろんだっ。」
(面倒くさくねぇもんで頼むぞー。)
「では、こっそりと開発していた異界転移の魔法でニホンという国のティーカップを買って来てくださらないかしら?
確かジノリ・・・といったかしら?あのタイプが一番好きなのですが?」
「いやっ、買うだけなら応用の物品召喚で」
「聞こえなかったかしら?買って来てください。と申し上げたはずですのよ?」
「そっ・・・そうだな。
だが、あれはまだ未完成で次元の壁を超える時、1度体がバラバラになるほどの苦痛があるのだが。」
「聞こえなかったかしら?買って来てください。と」
「いや、何でもなかった!!直ぐに買ってくる!!」
「ええ、行ってらっしゃいな。
時間はたっぷりありますので♪」
「ああ、ちぃっとばかり、時間はかかると思う・・・
・・・生きて帰れる事を祈っててくれ。」
「あら?
帰ってこなかったら・・・分かっておりますわね?」
「もっ・・・ももももももももももももおもも、もちろんだとも。
では、行ってくるっ!!」
魔王は意識を集中し、両手を体の前に差し出し、苦悶の表情を浮かべながら詠唱を紡いでゆく。
普段は指ぱっちんでどんな魔法も使役していたのだが・・・
これだけでも、異界転移がどれだけ難しいのか分かる。
「ああ、それとカイン。
集中しているから、特別に返事はいらないわよ。
ニホンと言う国でもハーレムがあったら面白いから潰してきてくださいな♪」
魔王は脂汗をかきながらもゆっくりと頷く。
それを見た精霊はにっこりと微笑む。
「じゃぁ、行ってくる。」
魔王はそれだけ言うと、空間に固定された魔法陣へゆっくりと入ってゆく。
「はい、行ってらっしゃいな♪」
精霊はにっこりと笑って(ただし目は笑ってない。)送り出すのであった。
上には上がいる。
どうやら、ぼっち魔王も頭の上がらない人物が1人は居るようであった。
お読み頂き誠にありがとうございました。
もっとコンスタントに投稿できると思っていたのですが、子育て+仕事+家事+小説書きはなかなかに難しいようです。
他にもいろいろなジャンルや設定で小説を書いていますので、もしよろしければそちらの方もご覧になってください。




