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第十五話

・お酒は二十歳になってから。

・お酒は節度を持って楽しみましょう。

・最近飲んだお酒:VESICA PISCIS (日本酒)

 そして日が明け、ようやく復活したノーマンも一緒にギョショー港となりの魚市場にやってきた。

「漁師さん、約束のアゴデカはありますか」

「おう、嬢ちゃん、いや勇者だったんだな。約束のアゴデカはでかいやつが網に引っかかっていたからちゃんと置いておいたよ」

 漁師がそう言うと、とても大きなアゴデカもといアンコウがあった。

「ありがとう。これ、ぶら下げるようにできるかしら」

 漁師に一メートルほどはあるアゴデカをぶら下げるための器具を用意させ、アンコウをぶら下げると、その前には剣を持ったノーマン、そしてなんだなんだと気になって見物をしてきた人たちで周りを囲んでいた。

「さあさあ皆さん、お立ち寄りください。これから、アゴデカの解体ショーを始めるよー」

 アゴデカの吊るし切りを行うのはノーマンであるが、ぬめぬめとしたアゴデカを自分の剣で切り落とす行為をしなくてはならないということに不服そうにしていた。しかし、昨日の失態を考えるとノーマンは何も言えなかった。

 明海は大洗町に行った時のことを思い出し、吊るし切りショーを行えば集客だけでなく、今まではリリースされ食べることのできなかったアゴデカを食べられるものとして王国の方にも納品されるようになるのを見越して漁師に話しかけていた。

 ノーマンが切り落としを行うと、物珍しさも加わって好評だったのか、大きな拍手が与えられていた。

 料理屋の店主数人にも手伝ってもらい、ノーマンが捌いたアゴデカを次々と鍋に放り込んでもらい、アゴデカ鍋を作ってもらった。引き揚げたアゴデカは一尾だけでなかったので、二尾目以降は、ノーマンと料理屋の店主達が代わるがわる切り落としを行っていき、吊るし切りのやり方を覚えていってもらった。

 アゴデカ鍋はこの日は無料で振る舞われ、この先、ギョショー港の名物の一つとして根付いていくこととなる。

 明海はというと、あん肝もとい、アゴ肝をつまみに葡萄酒を飲んで満足感に浸っていた。

「やっぱり捌きたてのあん肝は違うわね。ねっとりしていて変な臭みもなくおいしい」

 さて、明海がこの世界で発見したアゴデカだが、無論、ストロング国王にも定期的にアゴデカ料理フルコースが振る舞われることになるのだが、アゴ肝の食べ過ぎと麦酒の飲み過ぎでもともと爆発寸前だった痛風が爆発するのはもっと後の話である。


 ゲコゲコ団の幹部を倒し、王国に帰るのみ。そう思っていた明海達だったが、ゲコゲコ団に不穏な動きがあることをまだ知らなかった。


これにておかわり(第2章)終了です。不穏な感じで終わりましたが、明海達一行はどうなることやら。

そして第3章からはどんなお酒を飲むのかこうご期待

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