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二人の魔法師と五つの魔導書  作者: 手鞠 凌成
一章 戦闘訓練
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戦闘訓練その7

 先程の放送によって、より生徒たちの奮起は高まり、我が先、我が先と足を急がせていた。


 そして、あるチームが先に山頂へとたどり着いた。そのチームのリーダと思われる赤毛が特長の男子は、キョロキョロと見渡す。と、フラッグが岩の土台と上にぽつんと、無防備に刺さっていたのだ。


 それを見つけた赤毛の男子は、やったーーと心で歓喜し、愉悦を漏らした。辺りに誰もいないか確認するとか、ゆっくり、ゆっくりと足を進めていく。


 ――フラッグとの距離が徐々にと縮まっていく。


 ――手を伸ばし、掴もうとしたその瞬間。ドーンッ! 巨大な爆発がそのチーム諸共を四方に吹き飛ばした。


 いきなりの爆発に、何があったのかと頭を困惑させる。


 砂埃が巻き上がり、視界が不明瞭となった。


 背中に痛みを感じつつ、赤毛の男子は裾を触り、自分のチームのパラメータを確認する。が、全員黒く染まり、体力を表す数値も0となっていた。さっきの爆風でかなりのダメージがあったらしい。脱落したようだ。


 ついでに、自分のも確認すると、なんと、その数値を表す棒の長さは赤く染ま待っており、残り一割を指していたではないか。さっきの爆発がどれほど高威力で、強力なのかが分かる。


 砂埃はだんだんと晴れてきた。それと共に、衝撃の光景が赤毛の男子の目に映る。しかし、その光景が本当か否かを確かめる前に、彼の視界は黒に染め上げられた。



 ――――ドーン! と言う爆発音がクロネスの耳に届いた。

 山頂付近からだとすぐに理解をした。その数秒後、空気が震え、地面が揺れる。しかしそれも数秒で収まる。


 ここまで影響を与えるほどの爆発が起こったと言うことだ。クロネスの顔は少し、険しくなる。


「ねえ、さっきの爆発何?」


 クリスが疑問を口に出す。


「? 誰かが爆発魔法でも放ったんじゃない?」


 と、キャロスが陽気な回答をした。その目は音がした山頂の方へ向けられている。


「クロネス。さっきの爆発どう思うか?」


 ドゴルが相変わらずの低く重い声で、クロネスに投げかけた。何故皆俺に毎回訊いて来るのかと、多少の面倒くささを感じつつも、この爆発音はやはりクロネス自身も気になってたらしく。少し、考えた。


「原因は見て見ない分からないが・・・・とにかく、慎重に進もう。時間もあと一時間ちょいだし。けど、辺りの警戒も怠らないようにな」


「はい!」

「うん!」

「おぅ!」


 三人は同時に返事をすると、山頂へと目指した・・・・。



 同時刻。その爆発音はレスティアの耳にも届いていた。


「レスティア、さっきの爆発って・・・・」


 先に口にしたのはケレスだった。不安そうな顔を見せる。


「うん・・・・」


 と、レスティアは短く返事をする。でも、視線は音があった方向――山頂を向いたままだ。表情はどこか曇っている。

 レスティアの頭の中で嫌な予感が過った。そしてそれは、危険だと自分の本能が告げている。鼓動も早くなったような気がした。


「さっきの音って・・・・山頂から・・・・ですよね」


 途絶えながらも疑問を出したのはテスラであった。

 その疑問は誰かに向けたものでは無い。どっちかというと、確認を求めるような質問だ。


「え? なに? どういう事?」


 ただ一人、シュライを除いては。今の雰囲気やら空気やら状況やら、いろんな事が理解出来ず、忙しなくキョロキョロと顔を動かしている。


 レスティアはさっきの爆発の音は魔術的、魔法的のではなく、物理的なのだと察していた。それはさっき放送であった()()()()()と何か関係していることも。けど、やっぱりそれが何なのかは不明であった。それを確認するには見に行くしかない。


 たが、やはり頭では警鐘が鳴り続けているのだ。


 袖の裾を触り、残りの時間を見る。あと、一時間・・・・。


 もし、この時間を見計らってのこの()()()()()ならば、多分これが最後の仕掛けなのだろう。証拠に放送でも『旗をを取ったものには最大点数(ビック・ポイント)を与える』と言っていた。


 危険だとは分かっていても、自分は行かなきゃ行けなきのだ。()()()()追いつくためには一位であり続ければならないのだ・・・・!!


 拳をぎゅっと強く握る。


「レスティア、どうする?」


 横から、ケレスが尋ねてきた。「何が」とは言われなくとも、レスティアは分かっている。もちろん、決意は固まっていた。


 大きく息を吸い、吐く。前を見据え――言い放った。


「皆! 行くよ!!」



やっと10話までこじつけることが出来ました。

そして、この小説を読んでくださり、ありがとうございました。次の章で戦闘訓練は完結します。

と言っても、まだまだこれはらちょっとした伏線に過ぎないのですが……ふふふ。

今後も、よろしくお願いします!!

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