第四話
『ブルル…』
「あ、あれ?」
「どうしたの?流斗」
「エンジンがかかんねぇ…」
外はもう真っ暗
外はかなり吹雪いていた
ここから歩いて宿に行くのは4人では無理だ
男2人ならまだしも女の子にはきつ過ぎる
「え?や…ばくない?」
「おれちょっと外に出てみてくるわ」
「吹雪の中流斗だけじゃ大変だろうから俺も行く」
流斗と彪は車から降りた
沙姫と恩は車の中で待っていた
エンジンがかからないという事は車内暖房はかかるはずが無く
2人は今にも凍えそうだった
「さ…っむい…」
沙姫の声は消えてしまいそうなぐらい小さかった
『コンコン』
流斗と彪だ
「直る見込みが無いからすぐソコに見えるあそこの小屋に行こう
あっちの方がいくらかはマシだろう」
吹雪のせい目を開けているのが辛くて歩くことも困難だった
この状態で見える小屋なら意外と近いだろうという
流斗と彪の考えは正しかった
『コンコン』
「一応人が居たらあれだからな」
「失礼しまーす…」
小屋には誰もいなかった
だがさっきまで人が居たかと思えるほど
暖かかった
「なんでこんなに暖けぇんだ?」
「でもま、寒いよりましだろ?沙姫が異常な寒がりなのは彪も知ってんだろ?」
沙姫が九州の鹿児島出身のためか東北の冬はかなりきつい
「あ、なんかすまん…」
小屋の真ん中には昔の焜炉の様な物があった
幸い、木はたくさんあったので火に困るようなことはなった




