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『僕』と『先輩』の迷宮と日常  作者:
第七話 カフェレディハドソン開店!
52/63

scene3 店員は見た目が八割!

 





 自警団員。それは市民を守る頼もしき方々。犯罪者の捕縛等の荒事に目が向きがちだけど、市内でのトラブルの解決も皆さんのお役目だったりします。それは道案内や迷子の保護等といったコミュニケーション業務がほとんどなので。


「接客業に最適な人材ですよねー……」


 ちなみにこれは昼番の方々の話、夜番の皆さんはちょっとこわもてっていうか……うん、夜間のトラブルは過激になりがちなんだろうね!


 ってな訳で、


「一班と三班の方々をスカウトしましょう!」


 あ、同じ昼番の五班さんが除外なのはね? 自警団内で一番班員が多い五班は自警団以外の本業が忙しい方々が所属するチームだからなのです。ちなみに勤務日は月土だよ。で、一班が火木で、三班が水金、が固定、日曜日は一、三班で週替わりだそう。なお、兄さん達遊撃部隊が市内にいる時は分散して勤務……らしいよ。前にお客の団員のおじさんに聞いた話ではね。


「……情報保持に……いえ、君だからですね」


 これはホールスタッフを自警団員にしよう! との決定後にじゃあ月土固定で週替わりで水木営業かな? と、言った後の兄さんの反応です。ふふ、


「僕自警団のアイドルだし?」


 サービスしてるからね!



   *   *   *



 と、いう訳でやって来ました自警団の詰め所! おりよく今日は火曜日……なので一班のお兄さん方をスカウト! ……の前に、


「フレッド団長に挨拶しといた方がスムーズに進みますよね?」


 筋を通しとくべきだよね? と、同行してくれた兄さんに確認します。


「ですね……君なら団長にすぐ会えるでしょうし」


 だよね! じゃ、まず……、


「あ、トミー君、団長さんはいますかー?」


 候補者としてチェック済みの団服ピッシリ眼鏡キラリの十八歳、トミー君に取り次ぎを頼もう!



   *   *   *



「店員としてうちの若いのを雇いたい? 別に構わない」


 あっさり許可をいただけました。


「白雨亭なら近ぇから緊急召集に便利だし……うん、良いんじゃね?」


 副団長のイザナさんもあっさり賛成してくれました。


「じゃ、これから一班のお兄さん達を数名口説いちゃいますねー」


 ってことで、


「トミー君、働かない?」


 一緒に来てたトミー君を口説き……落としました!



   *   *   *



 あの後一班班長のラウさんに許可をもらい、ついでに古巣のオススメ人員を聞き、さらに二名の一班のお兄さんを落とした僕です。で、今は、


「フムフム、遊撃部隊にもよさ気なお兄さんが」


 晩御飯の支度をしながら兄さんに遊撃部隊の候補者を聞いています。


 兄さん、ブランクを取り戻す為に今日から接客に入ったんだー。食費ロハの条件で、


「ええ、知っての通りうちのジューダは明るくて気が利きますし、八班のダース君は穏やかで笑顔が魅力的、タナベさんは人好きのする人柄です」


 ダースさんにタナベさん……んー、


「多分ここには来たことないなー……」


「ああ、もう一つオススメポイントが……二人とも自炊派です」


 !! そ、それは!


「全力で口説かねば!」


 ……今日決まった人達、みんな料理できなかったんだよ。



   *   *   *


 

 明けて水曜日、遊撃の三人はまず兄さんがスカウトしてくれることになりました。なので……、


「こんにちはー!」


 今日は先輩をお供に詰め所に突撃です。


「こんにちは……ああシャーロック君、ラウ兄さんから聞いてるよ? カフェの店員のスカウトだっけ? で、どの人に目星を?」


 それはもちろん可愛く親切、癒されると方々で評判の、


「アラン君に決まってるじゃん!」



   *   *   *



 四半刻ほど続いた非番日は迷宮で鍛えたい派のアラン君と、絶対アラン君はほしい僕の、実に白熱した話し合いは、


「うちで働けば現在パーティーメンバー募集中の七班副班長『銀竜』な僕の兄さんと仲良くなれるよ!」


 僕のこの一言で決着を迎えた。


 うんうん、やっぱり量より質だよね。店員も修業も、


「ってことでラックさん、トロンさんもどうですかー?」


 条件等を聞いていたお二人は快く頷いてくれました!





  

『自警団五班』


本業が忙しい自警団員が所属する班。

昼番で月曜日と土曜日が勤務日。

本業はギルド職員や商店主、神官等多種多様。


男気あふれる筋肉達が多い。

 

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