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『僕』と『先輩』の迷宮と日常  作者:
第三話 最小!最強?『221B』結成!
17/63

scene3 下層第五階層

 





 先輩が最後のスケルトンナイトを真っ二つにし、対『守護者』戦が終わった。ちなみに要した時間は約二分……うん、なんて言うか、


「疲れて無いでしょうけどお疲れ様です」


 じゃあ時間もちょうど良いし、


「お昼にしましょうか?」


 地下だもん、安全ならどこでも良いよね。



   *   *   *



 ってことで料理タイムのお時間だよ。下五、『試しの間』で作る料理は……、


「干しイカとキャベツのペペロンチーノ!」


 と、


「セットで、作って来たハムとチーズのパニーニもあります!」


 です。


 てなわけで、調理開始!


「まずガーリックオイルと鷹の爪を鍋で温めます。で干しイカ投入! そして水漬けパスタの水を投入! で、暫し待つ」


 うん、グツグツいって来た、では、


「キャベツ! パスタ! 軽めの塩投入!」


 干しイカの塩味がどれくらいかわかんないからね。


「で、混ぜる、混ぜる、混ぜる、よしっ! いい感じに乳化して来た! じゃあ味見!」


 モグモグと……うーん? もうちょい塩かなぁ、先輩一応運動後だし、よしパラリと、で、もう一度味見……うん、うん、うん!


「かーんせーい! 今お皿に分けますねー」


 フォークとパニーニも渡し、レモン水もカップに注ぎ、ふふ、


「じゃあ召し上がれ!」


「……ああ、いただきます」


 さて、先輩の反応は?


「…………………………ふ」


 おお! 僅かに笑みが! ふふ、じゃあ僕ものびないうちに、


「いただきます!」


 ……………………!


「んー、やっぱりイカの出汁が出てるー! キャベツもシャキッと感が残って……そして鷹の爪が締める! 美味しーい!」


 ふふ、自画自賛タイムでーす!


「……そうだな、それに辛くなった口をパニーニのチーズが和らげる。良い相性だ」


 !! 先輩からのお褒めのお言葉ゲーチュ!


「ふふふ、ありがとうございます。で……デザートにクリームとジャム入りのクレープが」


「食べる」


 即答ゲット! じゃあ、


「お茶入れますね?」

 


   *   *   *



 お茶とデザートを楽しんでいたところ、先輩から今更感がある質問をされました。


「そういえば目的は何階なんだ?」


 ってね。なので僕は正直に、


「下八ですよー」


 と、答えたんだ。すると先輩は、


「……俺も採取して構わないか?」


 って、妙な遠慮をする。


「やだなぁ、僕と先輩はパーティーなんだからそのくらい構いませんよ?」


 ふふ、お互い様だもん。採取場所への案内ぐらい任せといて!


「……いや、そうじゃなく……俺も下八で採取したいんだが」


「え? ハーブをですか?」


 魔法薬にでも使うのかな?


「ん? ハーブ? ……下八で採れるのは金属だろう?」


「へ? まあ金属系も採れますけど僕の目当てはハーブなんで」


 んんん? なんか会話が噛み合わないような……あ、


「もしかして下八の隠し通路とハーブガーデンもレア情報?」


 そういえば上一のポロ茸やロシ温泉にも驚いてたもんねー。


「……お前なんでそんなにレア情報を持っているんだ?」


 やっぱりレアかー、でもなー、


「僕に言わせればあんだけ広いスペースに気付かない方が不思議です」


 ハーブガーデンは下八の四分の一ぐらいあるんだよ。





  

『スケルトンナイト』


下層第五階層の『守護者』、五体で待ち構えている。

さほど強くは無いが連携と、一体でも残っていると一分ほどで再生する能力が厄介。


だがギュスノには歯ごたえが無さ過ぎる相手。


 

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