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電 柱 の お 兄 さ ん 。

ハルヒトは、いつもより百倍くらい馬鹿にした口調で言った。

「まぬけにもほどがあるよ。あのすずめすら曜日くらいわかってるだろうに全く君はなんでそう…(以下省略)」


俺は、頑張って走った道をハルヒトの愚痴を聞きながら歩いた。今回は、自分でも思う。まぬけだ。

にしても…何でハルヒトの声が空から聞こえてきたんだ?謎だ。

「僕は電柱の上から君のまぬけヅラを見学してたのさ。」

ハルヒトがまるで俺の心を読んだかのようなタイミングで言った。いや、まて。いまサラッとすげえこと言ったよな?『電柱の上から』とか。

ハルヒトもよほどの変人だ。こいつと兄弟なんだ、と実感したことは一度もない。

俺ですら電柱の上なんか登らないし。

「こんなまぬけと兄弟だなんて…僕は宇宙一不幸な人間だ!!」

と言ってため息をつくハルヒト。と、いうか宇宙って規模大きいなっ!


そんなことを話している間に家に着いた。早かった。

俺とハルヒトが住む家は、一軒家。普通の。

でも裏に空き地がある。俺はそこでいつもサッカーをしている

「ていうかハルヒト、いいかげん俺のこと君って呼ぶのやめろよ。名前ちゃんとあるんだし…」

俺が覚えている限りでハルヒトは、俺のことを名前で呼んだことがない。

「やだね。君に命令されるとか。」


え、そこ?

「あーあと君の名前覚えることほど無駄なことはないよ。」

俺はキレた。

「兄弟の名前くらい覚えとけえええええええええええええ!」

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