略奪
こんにちは、ユルスネコフです
出来上がり次第投稿、という形になりますので、次いつ更新するかは全くの未定です
明日かもしれないし、1週間後かもしれないです
それでも良ければよろしくお願いします
次話からこの前書きは辞めます
「はっ!?」
ここはどこだ!?
目を開けるとそこには巨大な建造物が私を見下ろすかのように立ち並んでいた
どこかの遺跡にでも飛ばされたか?とも思ったが、違う
辺りを見渡せば人が溢れている
(なんだあの服装は!そんな服装では魔物に襲われたら一大事だぞ!!)
私の中の騎士としての魂がこの場にいる者らを守らなければ…と思わせる
その場でいつ魔物が来てもいいように構えるも
(……魔物に臭いがしない?どういうことだ?)
様々なことを逡巡していると
「なにあの格好、超ウケるんだけど」
「あれじゃない?コスプレってやつ」
「確かにそれっぽいね」
歩いている若い女性たちが私を指差しながら笑っていた
いや、その女性たちだけではない…良く見れば周りにいる者たちは一様に私を見ている
何故だろう…そう考えているとその答えを持つ者が現れた
「君かい?コスプレで街の中で寝転がってたってのは…それにその格好も単なる作り物ってわけではないよね」
「おー分かるのか!そうだ、この鎧は名匠グルダントに作って頂いた最高傑作なのだ!そこらへんの安物とは質が違うのだ!!」
「いや、そんなことはいいんだけど。その腰に刺さってるのってさ…剣だよね?」
「もちろんだ!騎士たる私が剣を携えなくてどうする!」
「ちょっと見せてもらってもいいかな?」
「なんだ、この剣の素晴らしさを見たかったのか!ならば最初からそう言えば良いではないか!ほら、少し重たいから気をつけてな」
「それじゃ預かるよ……って重っ!」
そう言いながらも楽々と持ち、剣を抜いた
「はー、これいい物だね、凄く切れるんじゃない?」
「その剣で斬った命は万程度じゃ済まないだろうな」
ハッハッハと高笑いしていると、その者らの顔つきが急に変わった
肩の辺りにつけていた黒い何かに小声で話すと
「この剣のことをもっと知りたいんだけど、一緒に来てくれるかな?」
「もちろんだ!剣を語れば一晩は語り続けられるぞ!」
そうして私は小さな動く箱に入れられ、彼らの言う『けいさつしょ』とやらに到着した
そこには先程の巨大な建造物と比べるとかなり小さいが、しっかりとした作りの建物だった
「君と話すために部屋を用意してある、そこでゆっくりと話そう……ね?」
最後だけ妙に声が低く殺気とは違うが、どこか歴戦の騎士のような重みがあった
それから丸一日が経過した
「それじゃ、もうあんな格好しちゃダメだからね」
そう言って私は『けいさつしょ』とやらから追い出された
…最初は話の分かる良い人たちだ、そう思ったが違った
「あの者らはただの追いはぎではないか!!」
熱心に見ていた剣はもちろん、着ていた鎧、果ては腰に下げていた袋の中身まで奪われてしまった
袋には当分の食料や予備と短剣が入っていたのだが、全て
「怪しいから没収」だそうだ
なんだそれは!食料だぞ!?それを失くしてどう生きればいいんだ!!
「働いて稼いだお金でちゃんとした物を食べるように」
と、冷たい一言であしらわれてしまった
いや、汗水垂らして稼いだ金で買ったものだが?貴様のような輩に取られる謂れはない!!……のだが
返せ!!とせめて袋だけでも奪い取ろうとしたが…一瞬で地に叩きつけられていた
この者には勝てない、そう悟った私は渋々彼らの意見に従う形になった
後に知ったが、彼らは『けいさつかん』という職業でこの国の法を破る物を粛清する権力を持った集団だそうだ
国家権力に負けました
ヒールネ王国最強の男でも警察の前では無力でした
これからのユークリアスは様々な試練を乗り越えて、どうにかこうにか生きていく・・というお話になると思います
はてさて、次はどんな試練なんでしょうね?(笑)




