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ラチサ  作者: 藤ノスエ
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2. 中学1年 1月 登校しぶり

 土日祝は無難に過ぎ、とうとう火曜日。

 母が起こしに来たけど起きなかった。

「なによ、熱でちゃった?」

「知恵熱ってやつ?」

「どーすんの?」

次から次と言われてイライラして、

「わかんないの!」

なにがわからないかわからないけど、わからないのだからしょうがない。不登校とか登校しぶりって、そう言うことじゃない?

 不登校?

 登校しぶり?

 考えたくなかった単語が思いもよらず浮かんで、魔法使いの私としては焦った。

 魔法使いなんだから、不登校もなにもないじゃん。

 そもそも学校に行かなくたっていいわけだ。魔法使いなんだもん。

 

 …私って登校しぶりなのかな?


 出かけていた母が帰ってきて、お昼用に買ってきてくれたハンバーガーを食べた。

 食べながら母に

「なんかあったの?」

と聞かれた。

 学校でなんかあったのかってこと。母も薄々というかハッキリわかってる、登校しぶりを。


 実は冬休み前に学校に行きたくない、やめたい(中学ですがね)と言ったことがある。

 その時はまだ魔法使いじゃなかったから(気づいてなかったから)メソメソしながら話した。

 中学に入ってから、いろいろあったので、

母も「またかよ」って顔して聞いてた。

 わかってるんだ 。ほぼほぼ自分が悪いって事は。甘えてるって事は。自分でなんとかせにゃならん事も。

 でもでも、どうしても我慢ならない。


 原因は学校。

の、中の教師や同級生たち。

 教師はわたしみたいな生徒の事を嫌う。

 わたしみたいな生徒の事は理解できない。

 理解しようとはしてるんだろうけど、わかんないんだ。

 だって、教師っていう人たちは、だいたいの人は、勉強ができる。ほぼほぼだいたいの人はスポーツもそこそこできる。

 小学校の頃から、わりとクラスの中心にいて、もちろんその頃から、勉強ができない、体育が苦手な人が理解できない。

 なんでできないのか? そういう人もいると、なんとなく理解できるようになるのは、中学生になってからだ。

 そんな人が教師になる。

 教師になるまで中学校、高校、大学と行く。

その間もわりと集団の中心かその近くにいる。なんとなく理解できるようにはなっても、正直言って自分とは関係ないと感じている。

 すべてとは言わないが、だいたいがそんなんじゃないの? でも夢を持って(どんな?)教師になったら、関係ないとは言えなくなるよ。


 提出したノートやワークブックに暴言を書く。

 お怒りはわかってます。期限を忘れ、数回延長してくださって、提出したものが、ほとんど白紙に近いんですから…だからと言って、“これ何?何日遅れたと思ってるの?”と書く? わかりますよ、わたしが悪いことはね。でも提出したじゃん。遅れたけど。

 だいぶ後になってからだけど、母がスクールカウンセラーに見せたら、カウンセラーも呆れて『気持ちはわかるが、やり方ってものがある』と言っていたとか。

 父が母に写メ撮るかコピー取っとけって言ってた。

 

 自分のことじゃないけど、感情に任せて泣くまで生徒を叱る。追い詰めるようにね。側で見てて、もうヒヤヒヤしてしまう。わたしが怒られてるみたいな気になる。

 先生も虫の居所が悪かったのかも知れないけど。そういうのって女の先生に多い。それで、同じような事でも、相手(生徒だよ)によって対応が違ったり、男子か女子かでも違う。

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