オッサン達が居なければデートだった
拙作をお選びくださり、ありがとう(^人^)ございます
本来ならば既に本編は終了していました。(やっと書けた。)〈お花君〉を救出して終わっていた筈。けれども気付けば続いている不思議。
そんなこんなで、あっという間に夕方です。
お食事の前に、日課の観測で学園入りしております。保護者として父同伴。そして何故か、警務の方々以外に〈お花君〉も同行。警務の方々はまだ分かります。けれどナニユエ〈お花君〉が付いて来ているのでしょうか?
何はともあれ観測です。少し気になっている対象がございますの。
裏門から入れてもらい、そのまま表へ参ります。
マーキング可視化。標準木に定めた草木に魔力の印が浮かびます。印には地球のアラビア数字を添付してございます。その数字の順番に観察、記録を取るのです。
印1 午後3時15分 天気 快晴 温度 摂氏○○ ウクライの木
枝の張り、上々 葉が繁茂 色、益々濃くなる
虫、揚羽の幼虫少々、蟻は大顎蟻が少々、赤色小蟻少々、蜜蜂散見程度、蟷螂、蟬、黄金虫、七色虫、天道虫。
咬み切り虫、蝶、兜虫、鍬形は見られず。
その他 変わり無し
備考 小鳥の種類、数、共に増える 本日新たな鳥が枝に停まる。渡り鳥であろうか?
こんな感じで以下、順次2、3……~と続いて行きます。
因みに記録はアラビア数字と日本語にて記しております。
わたくしが今、気になっているのは観察の半ば程。偽茨リリン。この木の花の季節は春。入学の頃合いに花を散らします。実際わたくし達の入学式の季節も、花の散り頃で美しゅうございました。それが今、今現在! 数える程ですけれど花芽を付けているのでございます。
………気になる。
確かこの件に関しての記録がそこそこ昔の方の手記にあった筈。もう一度調べたいですわね……。
わたくしは観察画付きにて記録。う~ん……。
「絵も描くんだね」
「ええ。特に気になる事柄や言葉だけでは難しい物は、部分的に図にする事もございますの」
わたくしは矢印形の印を付けておいた花芽の図画をさっと描き終えて気配に気付きました。自身の顔のすぐ横。
「え!?」
淑女にあるまじき大きな声が出てしまいました。でも反射的な反応ですもの。原因が悪いのですわ! すぐ横に〈お花君〉の顔がございます! 近い! 近過ぎます! わたくし慌てて距離を取らせていただきます!
「アリサは絵も上手いんだね」
「絵も? いえいえ名前呼びは控えてくださいまし」
「料理も上手だ」
「ええ、どうせ貴族の淑女らしくごさいませんわ」
「いや! 違う──」
「自覚はございますが直すつもりはございません」
「悪い意味で言った訳ではないんだ。傷付けたならごめん」
「謝罪は不要ですわ」
わたくしは移動しながら説明致します。
「自分で調理できた方が、実験で試食を作るのに都合が良いのですわ」
「わざわざ毒を食べる為に?」
「自然界にはそっくりさんが居りますの」
顔に疑問符を浮かべたのは、おそらく〈お花君〉だけではございません。
「猛毒を持つ蛇に似た全く別の無毒の蛇。時には蜥蜴とか。狂暴な蜂に似た大人しい別の昆虫。植物も、美味しい物の隣に毒を持ったそっくりさんが生えているなど当たり前ですの。ですから先人達はきっと、その毒の方を食べてしまったのでしょうね。植物も他の生き物も、弱い物は怖い物を真似て身を守ります。一種の生存戦略ですわ。ですからそっくりさんとそうでない物を良く見分けて選別して、試します。けれど試食は他の方では試せません。それだけですわ」
おまけ その三
警務隊の報告
アリサ・テッド・アリシア嬢は、ラ・ジオラス・クルイウィルが至近距離に接近しても舞い上がる等の反応は見せず。むしろ距離を取り、冷静で真面目な観察記録を続ける。ただし、父親同伴の影響は無視できないものとする。
植物だけでなく、爬虫類や昆虫にも詳しい可能性が濃厚。
通常運転、枯れてる女アリサ。アリサとの距離を縮めたい〈お花君〉。
無事に恋愛物に発展できるのか?
少し作者にドーピングしてやろうというお優しい方、ポチっとの他に感想とかお願い(。-人-。)しますm(_ _)m
作品が読者様方にどのように映っているのか、最近漸く気になり始めた作者です。お教え願えると大変に助かります。
でも打たれ弱いので、加減も宜しくです( ̄▽ ̄)ゞ




