90: 最高のプレゼント
あれから1ヶ月、生理はまだ来ない。
私、やっと赤ちゃんが出来たんだね……
今日はロックのお誕生日。
本当に最高の贈り物ができたね?
バースデーケーキを焼こう!
チョコにBABYって書きたいな♪
食事はロックが好きな牛ヒレステーキにしよう!
今日だけは、自分で作りたい。
付け合せはポテトサラダ、コンソメスープ、ガーリックライスかな?
ロック本人は自分の誕生日なんて忘れてるみたい。
この1ヶ月エッチをのらりくらりとかわしていて、ロックはご機嫌ななめ。
お口ではしてあげてたけどね?
でもケーキを見たら許してくれるよね?
早く驚く顔が見たい!
今まで生理が来る度に泣いて。
でも、諦めずにいて良かった……
夕食の下ごしらえとケーキのスポンジは出来た!
ロックの好きな薔薇を買いに行こう!
馬車に乗り王都に向かう。
赤い薔薇27本とかすみ草を買った。
家に帰り、食堂に薔薇を飾りつける。
うん、いい感じ!
先にケーキを仕上げる。
生クリームとイチゴを挟んでコーティングしていく。
上にもデコレーションしてチョコの板にBABYと書いた。
お次はヒレステーキをじっくり遠火でミディアムレアに焼いていく。
料理の準備が出来ると、私は赤いドレスに薔薇の指輪をした。
書斎をノックしてロックを呼ぶ。
「ロック、夕食出来たよ!」
「おう、今行くよ!」
出てきたロックは私を見て不思議な顔をしている。
「パーティでもいくのか?」
「パーティするの!」
「今日は何の日?」
「あー。誕生日か!笑」
「凄いプレゼントあるからね?」
私達は2人で食堂へ。
メイドが食事を運んでくる。
「今日は私が全部作ったよ!」
「愛情ちゃんと込めたか?笑」
「当たり前でしょ?笑」
「久しぶりだな、手料理!」
「暖かい内にどうぞ!」
「いただきます!」
ロックは美味い美味いと連発している。
良かった♡
「ケーキもあるからね?」
「至れり尽くせりだな!」
「ふふふ!」
食事が終わり、コーヒーとケーキが運ばれてくる。
「電気を消して?」
メイドが電気を消してロウソクの光を頼りにロックの前にケーキを置く。
「ハッピーバースデートゥユー、ハッピーバースデートゥユー、ハッピーバースデーディアロック、ハッピーバースデートゥユーおめでとう!」
ロックがロウソクを吹消し、灯りがともる。
「えっ?かすみ?」
チョコに書かれたBABYの文字を見てロックが驚いて居る。
「私赤ちゃんが出来たの!」
「かすみ!やったな!最高のプレゼントだよ!」
「今まで待たせてごめんね。」
「ありがとう……ありがとう……」
ロックの目には涙が溢れている。
私もつられて涙が止まらない。
夏には家族がふえるんだね……
「今まで以上に大切にすると誓うよ。」
「ありがとう、ロック……愛してるよ。」
2度目のチャンスをもらって異世界に来たけど、色々あったなぁ?
それでもロックに出会えて本当に幸せ。
愛される喜びを初めて知った。
愛する喜びも初めて知った。
ロックといれば、ずっと幸せで居られると思う。
おじいちゃん神様ありがとうございました!
私はこれからも癒やしと愛で2度目の人生謳歌します!




