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癒しの力で人生謳歌します!  作者: ぴよコロ


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19/90

19: お披露目式

とうとう、婚約披露の日!

緊張で胸が苦しい。


ロックは平然としていて、何だか悔しい!

王都までは馬車で3時間程かかるので早めに出発する。

ドレスは持ったし、指輪もちゃんとしてる。

万全かな?


5人で馬車に乗り込む。

貴族用の馬車は揺れも少なく乗り心地が良かった。


「早く孫が見たいわぁ」

お母様がクスクス笑う。


「気が早いだろ笑」

ロックがすかさずツッコミを入れる。

和気あいあいとした時間は3時間の長さを忘れさせてくれた。


王都、それも王宮で…

段々緊張が増してきた。


ロックが大丈夫だよと言うように手を握ってくれた。


「大丈夫よ、かすみちゃん

夫と国王は凄く仲良しなの!家族みたいな物よ。」


お母様も私の動揺に気づいたのか声をかけてくれる。


「後は私に任せなさい!」


凄く心強い、お母様素敵!


程なくして王都に着いた。

控え室に通されると、沢山のメイドが待ち構えていた。


「お支度は私共にお任せ下さいませ。」


「よろしくお願いいたします」

されるがままにお風呂に向かう。


浴槽めっちゃ久しぶりだなぁ……

人に洗って貰うなんて初めてで戸惑ったけど、メイド達は難なくこなして行く。


あれよあれよと言う間に支度が整った。

お化粧するとまるで別人のように見える。

夜会巻きにされた髪に薔薇細工の飾りが綺麗。


ロックが部屋の片隅で私をジッと見つめている。


「凄く綺麗だ……本当に妖精なんじゃないか?」


全員の支度が終わり少しすると、披露式の時間がやって来た。


ロックが腕を差し出す。

ええい、ままよ!

階下のホールには沢山の人達がざわめいている。


音楽がなり始め会場はシーンとなった。


「国王陛下のおなりでございます」

国王陛下が席に着く。


「ロック.フォン.レイノルズ様、カスミ.スギムラ様、ご入場でございます!」


足がもつれそうになりながら、階段をゆっくり降りて行く。


会場から、わぁ……とため息混じりの歓声が聞こえてきた。

これからファーストダンスをロックと踊る、上手く踊れるといいけど。


オーケストラの音がより響いてスローな曲調に変わった。


ロックが手を出し、「踊っていただけますか?」

と言った。

普段との口調の違いに吹き出しそうになり、少し緊張が解れる。


ロックのリードは完璧で、身体を委ねているだけでスムーズに踊れる。


ダンスが終わると拍手喝采だった。

1番の障害を乗り切って安心する。


周りの人達も一斉にダンスを始めた。

私達は、国王陛下にご挨拶に向かう。


「国王陛下、本日は私共の為にご尽力頂きまして誠に恐悦至極にこざいます。」


ロックが挨拶をする。

遅れまいと私も続く。


「お初にお目にかかります、カスミ.スギムラと申します。以後お見知り置き下さいませ。」


国王陛下はロックのお父様と同じくらいの年齢で、何処かヤンチャな感じがする。


「堅苦しいのは抜きだ、王家とレイノルズ家は家族みたいなものだからな。婚約を喜ばしく思っておるよ。」


そう言ってニヤリと笑った。


王様がフランクな方で良かった……ホッと胸を撫で下ろす。


楽しんできなさいと促され階下に戻る。

すると女性陣に囲まれてしまった。

皆んな私のドレスに興味津々みたいで、あれこれ聞いてくる。


ついでに王都の仕立て屋を宣伝した。

これからのドレスの流行りは私のドレスの形になるだろうな。


長い1日を終えて馬車に揺られる。

弟のジャンが、姉様と踊りたかったとおどけて言った。

笑いで満たされながら帰路に着いた。


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