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生と死

 静かな空気に包まれたこの空間で一人のおばあさんと自分が話していた。深刻な中にこの一室で向かい合い並んで話している。


 異質な空間の中俺は迷ったが「ここはどこなんでしょうか」と自分が神妙な面持ちで尋ねると「死と生の間だよ。あんたは今死ねていない状態なんだ。」と淡々と語っていく。


 よく見ていなかったがおばあさんは黒い服を着ていてあ白髪まじりだ。穏やかな語り口はどことなく懐かしさをも感じる。


 にしてもこの人は誰なのか?聴くのは怖かったが勇気を出してきいてみることにした。「あなたは誰なんですか?」少し震えてながら小さい声がおばあさんの耳に届いた。「私かい?私は死神さ!」一瞬、耳を疑った。このばあさんは何をふざけているんだと俺は思ったが、いたって真剣にいっているようでふざけている様子はなかった。


 死神とはなんなのか?よく分からなかった。そもそもなぜ死神と一緒にいるのか。よく考えてみるとおかしな話だ。


 自分は今死んでるのか生きてるのかすらよく分からない。というか死と生の間とはどのような状態なのか?そもそも死や生の概念がここではあまりにも曖昧だ。


 このおばあさんはそもそも死神なんだからこのまま天国かどこかの死の世界に連れていかれるんじゃないかと不安になった。その気持ちは顔にも表れていた。「このまま自分は死ぬんでしょうか?」と疑問に思っていたことをきいてみた。


 するとおばあさんはニヤっと笑い「安心しな。あんたが死ぬことに納得するまで説明する義務があるからすぐに連れてったりしないよ。」と言いながら部屋を出ていってしまった。


 部屋のドアを開けると玄関の様な所であの時見た黒尽くめの男が立っている。男はイラつきながら「ここら辺で中学生位の子を見なかったか?」おばあさんは「見てないね。なんだい?獲物を取り損ねたのかい?」その時部屋から顔を出してた俺と目があってしまった。


 




 


  


 


 

 


 


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