第一章 用語集
五十音順に並んでいます。
『亜空開孔』
・敵性存在が侵攻する際に用いる次元の孔。
敵性存在の移動を終えると収縮、亜空開孔起線に戻る。
亜空開孔起線から観測される次元裂傷値が一定を超えると開くとされていたが、
新型超機獣の出現により開く条件が見直されることになる。
『亜空開孔起線』
・亜空開孔が開く前段階の、空間に浮かぶ亀裂。
これが存在する場所を人類側が制御することで十五年戦争の終結に繋がった。
『亜空間転移』
・亜空間を通じて物体を移動する手段。
異なる二つの空間をワームホールを繋げて距離を無視した移動を行う。
この際のワームホールを亜空間転移ゲートと呼ぶ。
十五年戦争中に産まれた技術であり、
亜空開孔の技術を何らかの方法で解析したものではないかといわれている。
『念波動』
・月の涙により目覚めた超能力の総称。
月の涙以前から確認されている超能力に生躰変を加えた能力を指す。
その効果は人の思念の影響を受け、世界に干渉する超常現象として齎される。
『人機間念・波動接合』
・パイロットの念波動と人型兵器の思念対応機構を紐付ける工程。
この結果パイロットは自分の四肢のように人型兵器を動かせる。
更にこれは相互干渉の為、兵器の念波動を増幅する機構を通して
パイロット側もより強力な念波動を扱うことが可能になる。
超能力と巨大な機械の体の相乗効果が人型兵器の力の秘密である。
『敵性存在』
・人類に敵対行動を取る存在。 その正体や明確な目的な謎。
容赦のない破壊活動で、十五年戦争において人類を半数以下に減らしたとされる。
現在まで、傀機獣や超機獣等の侵略兵器しか確認されておらず、
不可解な行動も多い為、知能の程度も定かではない。
人類が理解できる言葉を発した場面、記録もあるが、
言行不一致によりまともなコミュニケーションが取れた機会はなく、
人類側の共同一致を妨害する目的以上の意味はないと判断されている。
『ウォーキャリア』
・人類側の二十メートル級人型兵器。巨大な念波動増幅装置。
過去の主力機。十五年戦争で人類に与えられた矛であり盾。
現在はヤマト級にその座を譲り渡し、人々の前から消えつつある。
種類は多いものの、大半が傀機獣との戦闘を想定した性能をしている為、
パイロット側に相応の操作技術と対応策がなければ超機獣の相手は難しい。
以下、登場した機体。
・ナイツライズ(衛守哲人の搭乗機体)
『傀機獣』
・敵性存在が用いる侵略兵器の一つ。
過去の主力機。十五年戦争で長きに渡り猛威を振るった。
流体魄気を僵尸装甲で包む構造は超機獣と変わらないが性能は下回る。
ウォーキャリアと渡り合う力はあるが、ヤマト級の相手にはならない。
『硝子の星屑』
・衛守哲人に一時期与えられていたコードネーム。
公共の安全と秩序の維持を目的として活動する某組織の一員であったが、
十五年戦争末期にとある目的の下、軍内でコートネームと所有する
拡張専用武装が明かされ、戦後に除隊扱いになった。
『念奏者』
・念波動を保有する人類の総称。
超能力者の能力に加えて生躰変の効力をその身に宿す。
月の涙により、地球に住む人類は皆この分類に当て嵌まる。
但し月の涙以前から超能力を有する人類は超能力者と呼ばれている。
『念波暴走』
・念波動の暴走。
念奏者の精神、肉体に極端な負荷が掛かると発症するといわれる。
念波動の抑圧からの解放であり、強力な念波動が発生する反面、
外部への極端な破壊現象や肉体の変質、その後の制御が不安定になる等の
結果が確認されており、意図的な発症は禁止されている。
『僵尸装甲』
・敵性存在の侵略兵器に用いられている素材の一つ。
装甲の役割を持つとされ、超機獣のそれはウォーキャリアの攻撃を通さない。
侵略兵器の撃墜後に溶けるように消えてしまう。
『次元裂傷値』
・亜空開孔起線から亜空開孔が開くまでの間に上昇する空間の歪みを値にしたもの。
常に上昇し続けるが、亜空開孔から亜空開孔起線に戻る際に低下する。
次回の亜空開孔までの目安として観測されている。
『邪剣発足之構』
・衛守哲人の修める剣の理合の一つ。
刀法における正道に反する術理の手であり、それら技の礎である。
型、道を外れる動作となる為、機会を計らなければ痛恨の一撃を受けるという、
相手の必殺を見切り凌ぐ一連を主眼に置く、後の先の技巧になる。
・雪崩れ
体幹を自ら崩す。相手の力を起点に弾くことでより名の通りの技になる。
『十五年戦争』
・十五年間続いた人類と敵性存在の戦争。
大量虐殺に端を発した宣戦布告も講和条約もない地獄の時間。
五年前(一話時点)に敵性存在の行動をある程度制御するに至ったとして
終結が宣言された。これらは全て人類側の認識である。
『新型超機獣』
・超機獣の進化形と目される。九話で初めて確認された。
ヤマト級を損傷させる手段を有する超機獣がこれに該当する。
その他の情報は超機獣を参照のこと。
『須崎重工』
・須崎碧の父が経営する軍需企業。
十五年戦争以前からウォーキャリアの開発、生産に関わり、
ヤマト級の開発にも一枚噛んでいると噂されている。
『拡張専用武装』
・十五年戦争末期に立案、実行されたウォーキャリアの強化プランの一つ。
ヤマト級の台頭により空いたウォーキャリア関連の人的・物的資源を用いて、
有力なパイロットの個人的な要望に応えた調整を行うというものである。
十五年戦争の終結までに、当時のパイロットの四分の一程が得たとされる。
戦後はヤマト級が表舞台に立ち、ウォーキャリアの使用頻度が減った為、
封印されている物が多く、その場合の使用には特殊装備携帯・使用許可証が必要。
以下、登場した装備。
・意気地の鞘(衛守哲人が所有)
『生躰変』
・念力とも超感覚的知覚とも違う、念波動による生体強化。
外界に出力されなかった念波動が人体に宿った結果でもある。
『超機獣』
・敵性存在が用いる侵略兵器の一つ。
現在の主力機。十五年戦争末期から確認されており驚異的な強さを誇る。
流体魄気を僵尸装甲で包む構造は傀機獣と変わらないが性能は遥かに上。
ウォーキャリアを紙屑のように蹴散らす強度を有するが、
ヤマト級には及ばず第二世代を相手には連戦連敗を重ねていた。
『月の涙』
・二十年以上前に起きたといわれる一大現象。
これを浴びた人類は念波動を持つ念奏者になった。
『兵法空隙基礎之事』
・衛守哲人の修める兵法の伝書。戦火により失われる。
邪剣発足之構に関する術理が書かれていた。
『富士の樹海』
・富士山を囲うように聳える大森林。
過去には青木ヶ原樹海を指す名称だったが、現在は森林地帯の拡大に伴い
富士山麓一帯の大森林をこの名前で呼んでいる。
人々の富士の樹海へのイメージが念波動で現実化し、異界と化している。
亜空開孔起線の置かれたハガネマルの戦場である為、
許可のない一般人の立ち入りは取り締まりの対象になる。
『フェイスプット』
・相手の顔が確認できる通信。戦闘行動中の通信手段として開発された。
空中に浮かぶウィンドウに対象の顔が映る形で受信側は認識するが、
正しくは通信デバイスに触れない状況でも利用可能な思念通信であり、
実際の視界(この場合は人型兵器と接続して見る視界)を占有してはいない為、
作戦行動中でも支障がない。
コミュニケーションの手段として相手の表情等の情報も得られるので、
兵器の操作中でなくても、通信デバイスを用いた擬似的なフェイスプットも
よく利用される。(この場合は視界を占有する)
『富士大宮基地』
・富士山麓に建設された基地。富士の樹海の亜空開孔起線を担当する。
配備されているヤマト級はハガネマル。
出撃には弾の形をした輸送ポッドに搭載して射出するという奇抜な方法を
多用することで他所でも有名だが、それとは別に亜空間転移ゲートも備えている。
作戦行動中の発令所には、司令、副司令、特別顧問、
通信管理部の通信士三人が備える。
『防護スクリーン』
・念波動の特性を応用して人間や物体に防護皮膜を張る技術。
『模擬戦』
・シミュレーション上での戦闘訓練。電子模擬戦とも。
シミュレーションルームの他、ウォーキャリアやヤマト級等のコクピットでも
利用することができる。
『ヤマト級』
・人類側の五十メートル級人型兵器。超巨大な念波動増幅装置。
現在の主力機であり、健在であることが平和を示す護国の要である。。
現時点(一話時点)で十五年戦争中の第一世代が六機。戦後の第二世代が
七機の計十三機が製造されており、その内の八機が稼働してる。
傀機獣を物ともせず、超機獣に一方的に立ち回れる圧倒的な性能を有する。
第二世代はメンテナンスフリーを謳っていたが、これは損傷を負わないことを
前提とした話であり、新型超機獣の台頭によりそれが否定されつつある。
以下、登場した機体。(一~六番機が第一世代、七~十三番機が第二世代)
・ヤマト号(一番機)
・ザントウ号(三番機)
・ミシマミゾクヒ(八番機。旧名シチヨウ号)
・ハガネマル(十番機。旧名ハガネ号)
・ディヴァステラ(十二番機。旧名ホクシン号)
・ゴースラッガー(十三番機。旧名キジン号)
『流体魄気』
・敵性存在の侵略兵器に用いられている素材の一つ。青黒い。
四肢を動かす機能を持つとされ、その密度により強度が変わる。
念波動に干渉するケースが確認されており、似た性質を持つと考えられている。
侵略兵器の撃墜後に溶けるように消えてしまう。




