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Chapter6卒業編♯3 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海

向日葵が教えてくれる、波には背かないで


Chapter6卒業編 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海


登場人物


滅びかけた世界


ナツ 16歳女子

ビビリな面も多く言葉遣い荒い。勤勉家。母親が自殺してしまい、その後は一人で旅を続けていたがスズと出会い行動を共にするようになった。


スズ 15歳女子

マイペース、ナツと違い勉強に興味なし。常に腹ペコ。食べ物のことになると素早い動きを見せるが、それ以外の時はのんびりしている。

ナツと共に奇跡の海を目指してやって来た。


老人 男

ナツの放送を聞いて現れた謎の人物。元兵士の男。緋空浜の掃除を一人でしている。Narumi Kishiと彫られたドッグタグを身に付けているがその正体は・・・


中年期の明日香 女子

老人ともう一人の兵士を見送りに来た、中年期頃の明日香。


七海 女子

中年期の明日香と同じく、老人ともう一人の兵士を見送りに来た少女。年齢は15、16歳。


老人と同世代の男兵士1 男子

中年期の明日香、七海に見送られていた兵士。老人、レキ、男兵士2と同じ隊に所属していた。


レキ 女子

老人たちと同じグループの若い女兵士で、年齢は25歳前後。老人、男兵士1、男兵士2と同じ隊に所属していた。老人とは親しかった様子。


老人と同世代の男兵士2 男子

中年期の老人、男兵士1、レキと同じ隊に所属している兵士。






滅んでいない世界


貴志 鳴海(なるみ) 18歳男子

波音高校三年三組、運動は得意だが勉強は苦手。無鉄砲な性格。両親を交通事故で失っている。歳の離れた姉、風夏がいるが仕事で忙しいため実質一人暮らし状態である。文芸部副部長。 Chapter4の終盤に菜摘と付き合い始めた。


早乙女 菜摘(なつみ) 18歳女子

波音高校三年三組、病弱で体調を崩しやすい、明るく優しい性格。文芸部部長。鳴海と付き合っている。生徒会選挙の直後に原因不明の病に襲われ、現在は入院中。


白石 嶺二(れいじ) 18歳男子

波音高校三年三組、鳴海の悪友、不真面目なところもあるが良い奴。文芸部のいじられキャラである。高校卒業後は上京してゲームの専門学校に通うことを考えている。


天城 明日香(あすか) 18歳女子

波音高校三年三組。成績も良くスポーツ万能、中学生の時は女子ソフトボール部に所属していた。ダラダラばかりしている鳴海と嶺二を何かと気にかけては叱る。文芸部部員。夢は保育士になること。最近は受験前のせいでストレスが溜まっている。なんだかんだで響紀とは良い関係。


南 汐莉(しおり)15歳女子

波音高校に通っている一年生、文芸部と軽音楽部の掛け持ちをしている。バンド”魔女っ子少女団”のメインボーカルで歌とギターが得意。20Years Diaryという日記帳で日々の行動を記録している。Chapter5の終盤に死んでしまう。


一条 雪音(ゆきね)18歳女子

波音高校三年三組、才色兼備な女生徒。元天文学部部長で、今は文芸部に所属。真面目な性格のように見えるが・・・


柊木 千春(ちはる)女子

Chapter2の終盤で消えてしまった少女で、嶺二の想い人。


三枝 響紀(ひびき)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のリーダー兼リードギター担当。クールで男前キャラ、同性愛者、 Chapter3で明日香に一目惚れして以来、彼女に夢中になっている。


永山 詩穂(しほ)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のベース担当。基本はマイペースだが、キツい物言いをする時もある。


奥野 真彩(まあや)15歳女子

波音高校一年生、軽音楽部所属。バンド魔女っ子少女団のドラム担当。バンドの賑やかし要員。


早乙女 すみれ45歳女子

菜摘の母、45歳には見えない若さ美しさを保つ。優しい、とにかく優しい。


早乙女 (じゅん)46歳男子

菜摘の父、菜摘とすみれを溺愛しており二人に手を出そうとすれば潤の拳が飛んでくる。自動車修理を自営業でやっている。永遠の厨二病。


神谷 志郎(しろう)43歳男子

波音高校三年の教師。鳴海、菜摘、嶺二、明日香、雪音の担任。担当教科は数学。文芸部顧問。Chapter5の終盤に死んでしまう。


荻原 早季(さき)15歳女子

Chapter5に登場した正体不明の少女。


貴志 風夏(ふうか)24歳女子

鳴海の6つ年上の姉、忙しいらしく家にはほとんど帰ってこない。智秋と同級生で親友関係。いつの間にか看護師の仕事を始めている。


一条 智秋(ちあき)24歳女子

雪音の姉。妹と同じく美人。謎の病に苦しんでいたがChapter3の終盤にドナーが見つかり一命を取り留めたものの、再び体調を崩し現在は入院中。


双葉 篤志(あつし)18歳男子

波音高校三年二組、天文学部副部長。雪音とは幼馴染み。


有馬 (いさむ)64歳男子

波音町にあるゲームセンター“ギャラクシーフィールド”の店主。千春が登場したゲーム、”ギャラクシーフィールドの新世界冒険”の開発者でもある。なお現在の”ギャラクシーフィールド”は儲かっている。


細田 周平(しゅうへい)15歳男子

野球部に所属している一年生。Chapter5では詩穂に恋をしていた。


貴志 (ひろ)

鳴海の父親、事故で亡くなっている。菜摘の父、潤と高校時代クラスメートだった。


貴志 由夏理(ゆかり)

鳴海の母親、事故で亡くなっている。菜摘の母、すみれと高校時代クラスメートだった。


神谷 絵美(えみ)29歳女子

神谷の妻。Chapter5では妊娠していた。


波音物語に関連する人物






白瀬 波音(なみね)23歳女子

波音物語の主人公兼著者。妖術を使う家系『海人』の末裔、そして最後の生き残り。Chapter4の終盤、妖術を使い奈緒衛の魂を輪廻させ、自らの魂も輪廻出来るようにした。


佐田 奈緒衛(なおえ)17歳男子

波音の戦友であり恋仲。優れた剣術を持ち、波音とは数々の戦で戦果をあげた。Chapter4の終盤に死んでしまった人物。


(りん)21歳女子

波音、奈緒衛を慕う女中。緋空浜の力を持っており、遥か昔から輪廻を繰り返してきた。波音に輪廻を勧めた張本人。体が弱い。奈緒衛と同じくChapter4の終盤に死んでしまった人物。


明智 光秀(みつひで)55歳男子

織田信長と波音たちを追い込み凛を殺した。


織田 信長(のぶなが)48歳男子

天下を取るだろうと言われていた武将。


一世(いっせい) 年齢不明 男子

ある時波音が出会った横暴で態度の悪い男。

Chapter6卒業編♯3 √文芸部(波音物語)×√軽音部(ライブ)-夏鈴ト老人ハ大掃除ニツキ=好きにしろ、決別する海


◯790貴志家鳴海の自室(日替わり/朝)

 ベッドで眠っている鳴海

 鳴海の部屋はカーテンが閉められている

 机の上には菜摘とのツーショット写真が飾られてある

 鳴海の部屋の扉を誰かが数回ノックする

 鳴海の部屋に風夏が入って来る


風夏「朝だぞー、起きろー」


 ベッドの上でゴソゴソと動き出す鳴海


風夏「遅刻してもお姉ちゃんは知らないからねー」


 鳴海の部屋から出て行く風夏

 少ししてから体を起こす鳴海

 ベッドから出て、カーテンを開ける鳴海

 外では弱い雨が降っている


◯791貴志家リビング(朝)

 外では弱い雨が降っている

 リビングにやって来た鳴海

 キッチンでは風夏が料理をしている

 テーブルと対になっている椅子に座る鳴海

 風夏が焼きたての食パン、目玉焼き、ソーセージ、バターを運んで来る

 大きなあくびをする鳴海

 焼きたてのパン、目玉焼き、ソーセージ、バターを鳴海の前に置く風夏


鳴海「姉貴の分はどうしたんだ?」

風夏「えっ?私の分?」

鳴海「朝飯のことだよ」

風夏「あ〜、私は鳴海を起こす前に食べたから」

鳴海「そうか」


 鳴海と向かい合って椅子に座る風夏

 ニコニコしながら鳴海のことを見ている風夏

 食パンを手に取る鳴海

 ニコニコしながら風夏が見ていることに気が付く鳴海


鳴海「(食パンを手に持ったまま)な、何ニヤニヤしてんだよ」

風夏「(ニコニコしながら)別に〜」

鳴海「(食パンを手に持ったまま)き、気が散るから見ないでくれ」

風夏「(ニコニコしながら)良いじゃーん、家族なんだからさー」

鳴海「(食パンを手に持ったまま舌打ちをして)チッ・・・(小声でボソッと)めんどくせえ・・・」


 鳴海は近くに置いてあったバターを手に取り、食パンに塗り始める

 その間も風夏はニコニコしながら鳴海のことを見ている

 食パンにバターを塗り終える鳴海

 

鳴海「(食パンを食べようとして)い、いただきます・・・」

風夏「(ニコニコしながら)どうぞ」


 食パンを食べようとしていた鳴海の手が止まる


鳴海「(食パンを手に持ったまま)待て、さっきからおかしくないか」

風夏「(ニコニコしながら)ん?何が?」


 食パンを皿の上に戻す鳴海


鳴海「(大きな声で)何で姉貴がここにいるんだよ!!!!」

風夏「え、いちゃダメ?」

鳴海「(大きな声で)ダメだろ!!!!」

風夏「何でよ家族なのに」

鳴海「(大きな声で)そういう問題じゃねえ!!!!病院はどうしたんだよ!!!!お前看護師なんだろ!?!?」


 少しの沈黙が流れる


風夏「鳴海・・・大事な話があるんだけど」

鳴海「(驚いて大きな声で)は!?!?また!?!?」

風夏「うん」

鳴海「こ、今度は何だよ・・・?」

風夏「私さ・・・(かなり間を開けて)しばらくこの家に住むわ」


 再び沈黙が流れる

 腕時計を見る風夏


風夏「あ、そろそろ行かなきゃ」


 立ち上がる風夏


鳴海「(大きな声で)おい!!!!」

風夏「ん?呼んだ?」

鳴海「(大きな声で)どういうことか詳しく説明しろ!!!!」

風夏「説明って・・・何の?」

鳴海「(大きな声で)しばらく住むって言ったよな!?!?住むってここにか!?!?」

風夏「そうだけど」

鳴海「(大きな声で)何でだよ!?!?」

風夏「んー・・・何となく?」

鳴海「(大きな声で)帰れ!!!!」

風夏「鳴海、この家の家主は、一応お姉ちゃんなんだよ?」

鳴海「(大きな声)今までは住もうとすらしなかったじゃないか!!!!」

風夏「まあね、思春期を拗らせた高校生男子と一緒に暮らすのはちょっと気が引けてさ。エロ本とか見つけちゃったら嫌だし」

鳴海「(大きな声で)あるわけねえだろそんなもん!!!!」

風夏「またまた〜」


 少しの沈黙が流れる


鳴海「(小声でボソッと)終わった・・・俺の最後の安息地が・・・」

風夏「ん?何?」

鳴海「(大きな声で)何でもねえよ早く出て行きやがれ!!!!」

風夏「はーい。じゃあ行ってきまーす」


◯792波音高校三年三組の教室(朝)

 外では弱い雨が降っている

 校庭には水たまりが出来ている

 朝のHR前の時間

 どんどん教室に入ってくる生徒たち

 教室にいる生徒たちは周りにいる人と喋ったり、立ち歩いたり、スマホを見たりしている

 黒板の横には傘立てが置いてあり、生徒たちの傘が立ててある

 教室に入る鳴海

 菜摘は欠席している

 明日香、嶺二は自分の席でスマホを見ている

 雪音と神谷はまだ来ていない

 傘立てに傘を入れ、自分の席にカバンを置く鳴海

 椅子に座る鳴海

 深くため息を吐き、机に突っ伏す鳴海

 鳴海が登校して来たことに気付く嶺二

 嶺二はスマホをポケットにしまい、鳴海の席のところへ行く


嶺二「今日はまた一段とお疲れか?」

鳴海「(机に突っ伏したまま)うるせえ帰れ」

嶺二「つめてー奴だな」

鳴海「(机に突っ伏したまま)疲れてるんだよ」


 少しの沈黙が流れる

 体を起こす鳴海


鳴海「用件があるならさっさと話してくれ」

嶺二「あ、ああ。えっとだな・・・鳴海、波音博物館って知ってるか?」

鳴海「いや・・・」

嶺二「波音町の歴史について知れる博物館でさ、前に雪音ちゃんと一緒に・・・」

鳴海「(嶺二の話を遮って)一条と一緒に?」

嶺二「べ、別にいーだろ。誰と一緒に博物館に行こうが、俺の自由・・・ってそーじゃなくて」

鳴海「何だよ」

嶺二「今度、文芸部と軽音部で波音博物館に行かないか?」

鳴海「行ってどうなるんだ?」

嶺二「どーもなりゃしねーけどよ、朗読劇でやるのは波音物語なんだし、博物館に行ったらちょっとは意識が高まるかもしれねーだろ?」

鳴海「菜摘無しで行くのか」

嶺二「そ、それは・・・みんなで話し合って決めよーぜ・・・?」

鳴海「嶺二、俺たちには時間がないんだ」

嶺二「わ、分かってるよ」

鳴海「だったらもう少し考えてから提案をしてくれ」


 再び沈黙が流れる


嶺二「今までだって・・・時間は足りなかったろ・・・」


◯793Chapter1◯98の回想/波音高校特別教室の四/文芸部室(放課後/夕方)

 円の形に椅子を並べて座っている鳴海、菜摘、明日香、嶺二、汐莉、千春、神谷

 文芸部設立の話をしている鳴海たち


嶺二「(声 モノローグ)文芸部を一から作った時も・・・」


◯794Chapter2◯228の回想/波音高校体育館/学園祭のメイン会場(昼過ぎ)

 学園祭当日

 生徒、教師、一般客が体育館の中に集まっている

 生徒と一般客たちはパイプ椅子に座っている

 体育館内から盛大な拍手が沸き起こっている

 鳴海、菜摘、明日香、嶺二、汐莉、千春がステージの上で一礼をしている


嶺二「(声 モノローグ)学園祭で朗読劇をやった時も・・・」


◯795Chapter6◯314の回想/早乙女家菜摘の自室(夜)

 菜摘の部屋にはベッド、低いテーブル、勉強机、プリンターなどが置いてある

 ベッドはマットレス、掛け布団、枕が片付けられてあり、骨組みだけの状態になっている

 菜摘の部屋で部誌制作を行っている鳴海、菜摘、明日香、嶺二、汐莉、雪音

 鳴海たちは集中しながら、パソコンと向かい合ってタイピングをしている

 低いテーブルの上の時計は午前零時を指している


嶺二「(声 モノローグ)合宿で部誌を作った時も・・・」


◯796Chapter6◯683の回想/波音高校体育館(昼)

 全校生徒と教師たちが体育館に集まっている

 鳴海、菜摘、嶺二、汐莉、雪音、詩穂、真彩、双葉、細田周平などを含む生徒会役員に立候補していない生徒たちはパイプ椅子に座っている

 神谷を含む教師たちはステージの近くに立っている

 生徒会役員の立候補者と推薦する十数人の生徒たちがステージの上でパイプ椅子に座っている

 立候補者と推薦する生徒たちの前にマイク付きの教壇が置いてある

 響紀が教壇の前で演説を行っている

 響紀の後ろでは明日香がパイプ椅子に座っている

 響紀の演説を聞いている鳴海、菜摘、明日香、嶺二、汐莉、雪音、詩穂、真彩、双葉、細田を含む生徒たち


嶺二「(声 モノローグ)この前の生徒会選挙の時も・・・」


◯797波音高校三年三組の教室(朝)

 外では弱い雨が降っている

 校庭には水たまりが出来ている

 朝のHR前の時間

 自分の席に座っている鳴海

 嶺二は鳴海の席の近くで話を続けている

 明日香は自分の席でスマホを見ている

 菜摘は欠席している

 雪音と神谷はまだ来ていない

 どんどん教室に入ってくる生徒たち

 教室にいる生徒たちは周りにいる人と喋ったり、立ち歩いたり、スマホを見たりしている

 黒板の横には傘立てが置いてあり、生徒たちの傘が立ててある


嶺二「菜摘ちゃんは・・・時間が足りないながらに、文芸部のためになることをいつもしてくれてたじゃねーか」


 拳を握り締める鳴海


嶺二「鳴海、今は近道よりも遠回りをすべき時だ。めんどくせーのは分かるけどよ・・・みんなで波音博物館に行きゃあ、モチベーションとかが上がるかもしれねーだろ?きっと菜摘ちゃんなら、俺の提案を受け入れて・・・」

鳴海「(拳で思いっきりを机を叩き、嶺二の話を遮って怒鳴り声で)良い加減にしろ!!!!」


 鳴海が机を叩いた音と、鳴海の大きな声に教室内の生徒が驚く

 スマホを見ていた明日香が、鳴海と嶺二の方へ視線を向ける


鳴海「(拳を握り締めたまま怒鳴り声で)俺は菜摘の代わりじゃねえんだよ!!!!」


 少しの沈黙が流れる


鳴海「(拳を握り締めたまま)嶺二は・・・俺のことを菜摘の犬か何かだと思ってるんだな」

嶺二「そ、そんなことは思ってねーよ」

鳴海「(拳を握り締めたまま)じゃあ何で俺にあれこれ言ってくるんだ?」

嶺二「そ、それは・・・(少し間を開けて)鳴海が文芸部のリーダーだからだろ・・・俺はお前の指示を待ってるんだよ」


 鳴海は拳を更に強く握り締める


◯798波音総合病院/菜摘の個室(放課後/夕方)

 外では強い雨が降っている

 菜摘の病室にいる鳴海と菜摘

 菜摘はベッドに横になっている

 鳴海はベッドの横の椅子に座っている

 床には鳴海のカバンが置いてある

 壁には鳴海の傘が立て掛けてある

 菜摘は痩せている

 ベッドの隣には棚があり、小さなテレビ、朗読劇用の波音物語、原作の波音物語、パソコン、鳴海がアイリッシュイベントで購入したステンレス製の小さな三つ葉のキーホルダー、筆記用具、ノート、数冊の本などが置いてある

 ステンレス製の小さな三つ葉のキーホルダーの葉の部分には、グリーンのストーンがついている

 窓際には花瓶が置いてあり、花が飾られてある


菜摘「早くお母さんのご飯が食べたいな・・・こんなことを言ったら怒られちゃうかもしれないけど、病院食って味が薄いから、お腹に溜まってる感じがしないんだ」


 鳴海は外を眺めている


菜摘「鳴海くん・・・?」

鳴海「(外を眺めるのをやめて)あ、悪い」

菜摘「ううん、気にしてないよ」


 少しの沈黙が流れる


菜摘「鳴海くん、最近元気ないよね・・・」

鳴海「えっ・・・?そうか・・・?」

菜摘「うん。辛そうに見えるよ」

鳴海「ま、毎日学校に通ってるだけだぞ」

菜摘「学校で辛いことがあったんじゃないの・・・?」


 首を横に振る鳴海


鳴海「心配するな菜摘。俺は元気過ぎて、雨の中サッカーをやりたいくらいだ」

菜摘「風邪を引いちゃうからダメだよ」

鳴海「い、今のは冗談なんだけどな・・・菜摘、さすがに雨の中で運動をする気はないぞ」

菜摘「そっか、良かった。(少し間を開けて)鳴海くん、朗読劇の準備は上手く行ってる?」

鳴海「あ、ああ」


◯799回想/波音高校特別教室の四/文芸部室(放課後/夕方)

 外では弱い雨が降っている

 文芸部の部室に集まっている鳴海、明日香、嶺二、響紀、詩穂、真彩

 教室の隅にパソコン六台、プリンター一台、部員募集の紙、傘立てが置いてある

 校庭には水たまりが出来ている

 教室の傘立てには6本の傘が立ててある

 円の形に椅子を並べて座っている明日香、嶺二、響紀、詩穂、真彩

 円の中を行ったり来たりしている鳴海

 鳴海はイライラしている


鳴海「(イライラしながら)昨日南から連絡は来なかったぞ」

真彩「わ、私もっす・・・」

詩穂「汐莉・・・私たちのことを無視してるよね・・・」

真彩「うん・・・絶対わざとやってるよ、あいつ・・・」

鳴海「(イライラしながら)きっとトラブルがあったんだ・・・俺はともかくお前らたち一年生同士でも連絡がつかないなんて・・・」


◯800回想戻り/波音総合病院/菜摘の個室(放課後/夕方)

 外では強い雨が降っている

 菜摘の病室にいる鳴海と菜摘

 菜摘はベッドに横になっている

 鳴海はベッドの横の椅子に座っている

 床には鳴海のカバンが置いてある

 壁には鳴海の傘が立て掛けてある

 菜摘は痩せている

 ベッドの隣には棚があり、小さなテレビ、朗読劇用の波音物語、原作の波音物語、パソコン、鳴海がアイリッシュイベントで購入したステンレス製の小さな三つ葉のキーホルダー、筆記用具、ノート、数冊の本などが置いてある

 ステンレス製の小さな三つ葉のキーホルダーの葉の部分には、グリーンのストーンがついている

 窓際には花瓶が置いてあり、花が飾られてある

 話をしている鳴海と菜摘


菜摘「喧嘩とかしてない?」

鳴海「す、するわけないだろ菜摘」


◯801回想/波音高校特別教室の四/文芸部室(放課後/夕方)

 ◯799の続き

 外では弱い雨が降っている

 文芸部の部室に集まっている鳴海、明日香、嶺二、響紀、詩穂、真彩

 教室の隅にパソコン六台、プリンター一台、部員募集の紙、傘立てが置いてある

 校庭には水たまりが出来ている

 教室の傘立てには6本の傘が立ててある

 円の形に椅子を並べて座っている明日香、嶺二、響紀、詩穂、真彩

 円の中を行ったり来たりしている鳴海

 鳴海はイライラしている


鳴海「(イライラしながら嶺二に向かって)一条をサボらせるなと言ったじゃないか!!」

嶺二「ゆ、雪音ちゃんは風邪を引いて休んでるのかもしれねーだろ」

鳴海「(イライラしながら)風邪?あの一条が?」

嶺二「そ、そーそー、今日は一日学校に来てねーんだし・・・鳴海、雪音ちゃんでも風邪は引くと思うぜ」

鳴海「(イライラしながら)一条に連絡してくれ」

嶺二「わ、分かったよ」


 少しの沈黙が流れる


鳴海「(イライラしながら)今すぐにだ」

嶺二「な、鳴海・・・気を悪くしないで欲しいんだが・・・」

鳴海「(イライラしながら)何だよ?」

嶺二「じ、実はな・・・(少し間を開けて)雪音ちゃんとは・・・れ、連絡がつかないっつーか・・・」

明日香「は?」

嶺二「き、昨日から返事がねーんだよ・・・」

真彩「汐莉と雪音先輩・・・二人揃って連絡がつかないのって・・・」

明日香「二人とも文芸部を辞めたんじゃないの・・・」


 再び沈黙が流れる


響紀「きっと神隠しに遭ったんですよ」

鳴海「(イライラしながら響紀に向かって)お前はふざけることしか出来ないのか」

響紀「ふざけてません。昨日の朝、汐莉は雪音先輩に話があるって言ってたんです。おそらく二人でどこかに行って、その時に・・・神隠しが・・・」

明日香「神隠しはないと思うけど・・・そういえば、汐莉は雪音のことを呼び出したんじゃなかった?」

詩穂「(驚いて)よ、呼び出した!?」

鳴海「(イライラしながら)部誌の相談な」

明日香「馬鹿。部誌の相談なんかあるわけないでしょ」

鳴海「(イライラしながら)じゃああの二人は何を話したんだよ・・・」

明日香「そんなことを私にも聞かれても・・・(少し間を開けて)ただ・・・二人とも学校に来なくなったことを踏まえると、穏やかな会話じゃなかったんでしょうね・・・」


◯802回想戻り/波音総合病院/菜摘の個室(放課後/夕方)

 外では強い雨が降っている

 菜摘の病室にいる鳴海と菜摘

 菜摘はベッドに横になっている

 鳴海はベッドの横の椅子に座っている

 床には鳴海のカバンが置いてある

 壁には鳴海の傘が立て掛けてある

 菜摘は痩せている

 ベッドの隣には棚があり、小さなテレビ、朗読劇用の波音物語、原作の波音物語、パソコン、鳴海がアイリッシュイベントで購入したステンレス製の小さな三つ葉のキーホルダー、筆記用具、ノート、数冊の本などが置いてある

 ステンレス製の小さな三つ葉のキーホルダーの葉の部分には、グリーンのストーンがついている

 窓際には花瓶が置いてあり、花が飾られてある

 話をしている鳴海と菜摘


菜摘「みんな元気にしてるよね・・・?」

鳴海「お、おう」


◯803回想/波音高校特別教室の四/文芸部室(放課後/夕方)

 ◯801の続き

 外では弱い雨が降っている

 文芸部の部室に集まっている鳴海、明日香、嶺二、響紀、詩穂、真彩

 教室の隅にパソコン六台、プリンター一台、部員募集の紙、傘立てが置いてある

 校庭には水たまりが出来ている

 教室の傘立てには6本の傘が立ててある

 円の形に椅子を並べて座っている明日香、嶺二、響紀、詩穂、真彩

 椅子に座る鳴海


明日香「どうするわけ?」


 少しの沈黙が流れる


明日香「ねえ、聞いてるの?鳴海」

鳴海「ダメなんだ・・・菜摘と汐莉がいないようじゃ・・・」

明日香「あの二人がいなくても出来ることを考えなさいよ。それがあんたの仕事なんだから」


 再び沈黙が流れる


明日香「全く・・・ほんと、役に立たない部長代理ね・・・」


◯804回想戻り/波音総合病院/菜摘の個室(放課後/夕方)

 外では強い雨が降っている

 菜摘の病室にいる鳴海と菜摘

 菜摘はベッドに横になっている

 鳴海はベッドの横の椅子に座っている

 床には鳴海のカバンが置いてある

 壁には鳴海の傘が立て掛けてある

 菜摘は痩せている

 ベッドの隣には棚があり、小さなテレビ、朗読劇用の波音物語、原作の波音物語、パソコン、鳴海がアイリッシュイベントで購入したステンレス製の小さな三つ葉のキーホルダー、筆記用具、ノート、数冊の本などが置いてある

 ステンレス製の小さな三つ葉のキーホルダーの葉の部分には、グリーンのストーンがついている

 窓際には花瓶が置いてあり、花が飾られてある

 鳴海は外を眺めている

 

菜摘「やっぱり・・・辛いの・・・?」


 外を眺めるのをやめる鳴海


鳴海「そ、そんなことはないさ」

菜摘「嘘は良くないよ・・・鳴海くん・・・」


 少しの沈黙が流れる


鳴海「なあ菜摘」

菜摘「ん?」

鳴海「文芸部と軽音部を一つにする良い作戦があったら、教えてくれないか」

菜摘「うーん・・・」


 考え込む菜摘


菜摘「あっ、私最強の作戦を思いついちゃったかも・・・」

鳴海「最強の作戦?」

菜摘「うん!!その名も・・・(少し間を開けて)クリスマスパーティー大作戦!!」


 再び沈黙が流れる


鳴海「お、おお・・・凄い・・・ド直球な作戦だな・・・」

菜摘「冬と言ったらクリスマスだもん!!」

鳴海「そ、そうか・・・」

菜摘「鳴海くん!!文芸部と軽音部でクリスマスパーティーをしよう!!」

鳴海「な、何のために・・・?」

菜摘「楽しいじゃん!!」

鳴海「く、クリスマスパーティーって・・・主にどんなことをするんだ・・・?」

菜摘「んー・・・まずはチキンとケーキを食べて・・・それからプレゼント交換かな?」

鳴海「ぱ、パーティーを文芸部と軽音部の連中でやれと・・・?」

菜摘「うん!!」

鳴海「マジかよ・・・」

菜摘「鳴海くんはクリスマスパーティーが嫌なの?」

鳴海「嫌も何も・・・女子がやるもんだろ・・・」

菜摘「そんなことないよ!!男の子が好きなチキンもあるし!!」

鳴海「だ、男子イコール鶏肉が好きって認識なのか・・・」

菜摘「え、だって鳴海くんも唐揚げは好きでしょ?」

鳴海「ま、まあな・・・」


 誰かが菜摘の病室の扉を数回ノックする


菜摘「はーい」


 すみれが菜摘の病室に入って来る


菜摘「あ、お母さん」


 慌てて立ち上がる鳴海


鳴海「(立ち上がったまま)こ、こんにちは。お邪魔してます」

すみれ「鳴海くん、そんなに改まらなくても良いのに」

鳴海「す、すいません・・・」


 鳴海は床に置いてあったカバンと、壁に立て掛けてあった傘を手に取る


鳴海「じゃ、じゃあ、俺帰るよ。またな、菜摘」

菜摘「うん、バイバイ、鳴海くん」


 鳴海は菜摘の病室を出ようとする


すみれ「(小声で)少しお話があるので・・・廊下で待っててもらえませんか・・・?」

鳴海「え、構わないですけど・・・」

すみれ「(小声で)ありがとう」


 菜摘の病室を出る鳴海


◯805波音総合病院廊下/菜摘の個室前(放課後/夕方)

 外では弱い雨が降っている

 菜摘の病室の前で、壁にもたれながらすみれのことを待っている鳴海

 病室の前には"早乙女 菜摘"と書かれたネームプレートが貼られている

 少しするとすみれが病室から出て来る


すみれ「お待たせしました」

鳴海「あ、いえ・・・それで、話って何ですか・・・?」

すみれ「まずは移動しても良いかな?ここだと・・・ちょっと話し辛いから・・・」

鳴海「わ、分かりました・・・」


◯806ファミレス(放課後/夕方)

 外では弱い雨が降っている

 ファミレスにいる鳴海とすみれ

 鳴海とすみれの目の前にはコーヒーが置いてある

 ファミレスには仕事帰りのサラリーマンやOL、勉強をしている学生などがいる

 

すみれ「菜摘のことで・・・大事な話があるの」

鳴海「(声 モノローグ)また大事な話かよ・・・」

鳴海「な、何ですか?」

すみれ「菜摘は・・・少し不思議な子だって言ったら・・・(少し間を開けて)鳴海くん・・・信じてくれる・・・?」

鳴海「不思議な子・・・?ど、どういうところが不思議なんですか?」

すみれ「その・・・全てが・・・」

鳴海「す、すみれさん・・・もう少し具体的な説明を・・・」


 コーヒーを一口飲むすみれ


すみれ「(小さな声で)菜摘には特別な力があるの・・・」


 少しの沈黙が流れる


すみれ「(慌てて立ち上がり)ご、ごめんなさい変なことを言って。私、もう帰ります」

鳴海「ま、待ってください!話の続きを・・・」

すみれ「い、良いんです・・・今のは言うべきことじゃなかった・・・」

鳴海「な、菜摘のことは俺も分かってます!!すみれさん!!」

すみれ「ほ、本当に・・・?鳴海くんも・・・菜摘が特別だと思ってるの・・・?」

鳴海「は、はい・・・(少し間を開けて)俺たちみたいな人間が持っていない力を・・・菜摘は秘めている。そういうことですよね・・・?」


 頷き、座るすみれ


鳴海「俺も・・・三年になってから、信じられないような出来事を何度も経験して来ましたから・・・薄々ですけど、そういった出来事のきっかけが菜摘にあるんじゃないかって思ってたんです」

すみれ「鳴海くん、あの子の力は奇跡なの・・・」

鳴海「き、奇跡・・・ですか・・・?」

すみれ「はい・・・波音町は奇跡が起きる町だって言われてるでしょう?私と潤くんは・・・菜摘が波音町に影響を受けたんだと考えていて・・・」

鳴海「すみれさん・・・この町の噂は嘘ですよ・・・」

すみれ「えっ?」

鳴海「本当に奇跡が起きるんだったら・・・俺の親は死んでません・・・」

すみれ「鳴海くん・・・」

鳴海「奇跡なんて・・・人為的な結果でしかないんですよ・・・人の意志は、人が叶えて初めて奇跡になる。だから波音町は関係ありません」


 再び沈黙が流れる


鳴海「すみれさん、俺、昨日神頼みをしたんです。菜摘の病気を治してくれって。菜摘以外にも苦しんでる人がいるから、そいつらのためにも、波音町の力を貸してくれって頼んだんですけど、今日は昨日と変わらなかった。いや、それどころか悪くなってるかもしれない。(少し間を開けて)この町に奇跡なんて存在していません。俺の両親が墓場から蘇っていないことが、それを証明しています。だから嘘なんですよ。波音町の伝説は・・・クソッタレの大嘘だ」


 コーヒーを一口飲む鳴海


鳴海「汚い言葉を使ってすみません・・・」


 首を横に振るすみれ


すみれ「私は波音町の奇跡を信じてる」

鳴海「どうしてですか?俺の親は・・・すみれさんと潤さんの親友だったんですよね?彼らの命を奪ったこの町が憎くないなんて、おかしいですよ」

すみれ「鳴海くん」

鳴海「何ですか・・・?」

すみれ「あなたのご両親が事故で亡くなった時・・・私と潤くんは、幼い菜摘を連れて病院に行ったの。鳴海くんと風夏ちゃんが搬送された病院に・・・(少し間を開けて)その時こと、覚えてる?」

鳴海「覚えてません・・・事故の前後の記憶はほとんどないんです」

すみれ「そうだよね・・・一応、私とも会ってるはずなんだけど・・・忘れちゃったか・・・」

鳴海「すみません・・・」

すみれ「ううん、良いの。それよりもね・・・病院の先生の言葉が私には凄く印象的で・・・」

鳴海「なんて言ってたんです?」

すみれ「信じられない。あんな酷い事故でご両親は亡くなってしまったのに・・・子供たち二人が助かるなんて・・・きっと奇跡が起きたお陰だ。それ以外には考えれないって・・・」


 少しの沈黙が流れる


鳴海「い、医者が・・・そう言ったんですか」


 頷くすみれ


鳴海「そ、そんなの嘘だ・・・嘘に決まってる・・・」


 再び沈黙が流れる


すみれ「私が波音町の奇跡を信じるのは、鳴海くんと風夏ちゃんが生きているから。鳴海くんには信じ難いかもしれないけど、私の娘が、事故に遭った少年と同じ学校に通って、同じ部活に所属してる、それは、とてもとても美しくて素晴らしいことなの。私の親友たちが事故でいなくなっても、菜摘にとって大切なあなたは、今もこうして生きているんだから。菜摘が鳴海くんに出会えたこと、鳴海くんが菜摘と出会えたこと、私と潤くんが、由香里と紘くんと出会えたこと、二人とお別れしたこと、私は全部、波音町の奇跡だと思ってるの」


◯807帰路(夜)

 弱い雨が降っている

 傘をさして、家を目指している鳴海

 

鳴海「何だよそれ・・・奇跡がなかったら俺は死んでたのかよ・・・」


◯808貴志家リビング(夜)

 家に帰って来た鳴海

 リビングの電気をつける鳴海


鳴海「姉貴?いないのか?」


 風夏はまだ帰って来ていない

 カバンを床に置く鳴海

 テーブルの上に鍵を置き、椅子に座る鳴海

 机に突っ伏す鳴海


鳴海「(机に突っ伏したまま)子供だけが助かることのどこが奇跡なんだ・・・クソッタレ・・・家族なんてろくなもんじゃない・・・クソ・・・クソ・・・何で母さんと父さんを守ってくれなかったんだよ・・・」


 涙を流す鳴海


鳴海「(机に突っ伏しまま涙を流して)波音町は最低だ・・・」

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