お金がない
中卒勤労女子の朝は早い。
午前3時に起きて、日の出とともに網場に向かいます。
目の前は夏なのに寒々とした青さのオホーツク。
姉とふたりで自転車に乗って、まだ明ルクなってもいない朝の港に向かいます
古い建物がみっつ
いちばん目立つ古いのが漁協と作業場、直売所を兼ねた建物
お母さんが「建物の更新費を理事長が使い込んで逃げたので古いままだ」と事情を教えてくれました
そう言うの教えるのやめてほしい
でもその理事長は断罪されることなくまだ偉そうな理事室にふんぞり返っている。
あたしが理事長を嫌いなのは、姉が18歳の誕生日になりみんなでお祝いしているところへ赤い顔してやってきて「愛人にはいい年齢だな」とか「東京に行けば億の金が稼げる顔だ」なんて言い出したこと
支度金で二千万出してやるとか大風呂敷をいい、しかもお母さんが怒ることもなく静かにしていたのがムカつきポイントでした
事務のお姉さんは27歳、本人曰く「行き遅れ」。
なぎちゃん(ほんとにリアルでそう呼ばれてる)、何かあったらいつでも相談してねって言ってくれる、唯一の善玉。
札幌の大学に行っていたけどこっちに帰ってきたらしい
詳しいことはわたしは知らない
でも即売所とかに外国からの観光客さんが来ると、英語とか中国語(?)とか喋る 勉強してるんだって。それでも手取りは月16万円。「いつか一緒に東京に行こう」って約束しているけど、ここから東京に行くだけのお金が貯まりません
姉はと言うと、大学受験を諦めました
国立大学に行く話もあったんですけど、なんだかんだ月20万円近くかかるそうなので
わたしも帯広畜産大学には興味はあったけどそもそも事故って高校に行けてねぇ……生物とか海産はとても好きだけど、お母さんは手に職つけるために看護師を目指せという。
お母さんと姉が働いて月30万ぐらいなんだそうで、私が10万稼いでも家計は赤字です。
高校ぐらいは行って青春したかったな




