対峙
「は!!」
僕は、布団から起き上がる。妙にリアルで、迫力のある夢だった。
カーテンから漏れ出した眩い朝の光が部屋に溢れ、時計は6時半を指している。
「夢か……。」
僕は、ため息をついてから、再び寝転がる。
あれが夢だという安堵と共に、寝起きの気だるさが身体中にまとわりついてきた。
(本当に、夢だったんだな。)
昨日、妙な夢を見た。
昨日は、銃撃戦に巻き込まれる夢。それを見た翌朝、ニュースで日本人が銃撃戦で死んでいた。
僕が見たのは、俗に言う”予知夢”という物だと思う。
オカルトは信じない方だが、今日の事も、昨日の事も、言葉にできない不気味さがあった。
(また、あの火事が起きるのか……)
どうにもできない不安を抱え、いつも通り学校に登校する。
学校では、いつも通りに授業が始まり、いつも通りの生活を送っていた。
だが、クラス中では、緊張が広がっていた。昨日見た、火事の夢。
それが、偶然にもクラス全員、いや、学校関係者の全員が見ていた。
そして、目が覚める時、洗面台で立ったまま起きた奴もいるらしい。
"何かがおかしい”
そう、みんなが勘づき、学校全体では妙な緊張感が張り詰めていた。
そんな時だった。
3限目の終わり、トイレに行こうとした時である。
「あなたが、西川翔ですね。」
そう、別のクラスの女子から話しかけられた。
”花崎美波”というらしい。




