第19話 : 恐怖の名はハツェゴプテリクス!探検隊が恐れる怪物の姿が、今現れる!!
美少女古生物学者の小平名香代ちゃんの知識の中で考えても、
ハツェゴプテリクスは、『異形の翼竜』であるといえます。
ルーマニアで発見された、アズダルコ科に属する巨大な頭骨と上腕骨の一部。
それがハツェゴプテリクスの最初にして唯一の発見でした。
たったそれだけで、ハツェゴプテリクスは異形と分かるほどの特徴がありました。
それは、アズダルコ科の翼竜最大種であり、史上最大の空飛ぶ生物である『ケツァルコアトルス』に匹敵する頭骨のサイズ……ではなく、
その、骨密度にありました。
翼竜として、あまりにも頑丈で、余りにも重い骨。
ケツァルコアトルスと比べても、推定体重はずっとずっと重い。
これが……空を飛ぶ生物の骨なのか?
一説によれば、飛べない翼竜だったとも言われる、謎の多い翼竜。
ただ……コイツの生息環境を考える限り、一つだけ、
たった一つだけ、確かな事があります。
「ハツェゴプテリクスは、その生息時代、生息地域にて、
間違いなく頂点捕食者だった」
かの翼竜が異常と言われている理由の最大の点はそこです。
「何故なら、それより巨大な恐竜も翼竜も、その場所に存在しなかったから。
いえ、存在したとして、ハツェゴプテリクスに対抗できるようなサイズは白亜紀末期の極まった巨大恐竜レベルの上澄のみです」
私は、目の前にいる危機感の薄い暗黒竜デーギラ氏に極めて今危険である事を諭していました。
「〜〜ッ!!!
貴様の言う6500万年だか前の鳥山の大将風情に、何故この我が恐れなければならぬのだ!?」
聞く耳を持って欲しいのに、これだ。
「そりゃあ、あなたの体長は少なく見積もって8m、マックス約10mの極まった巨大恐竜の部類でしょうとも。
あなたは平気ですよ。
問題は我々はあなたの部下です。
良いですか?もう見ての通り朝なんですよ!
ハツェゴプテリクスは昼行性で、おそらく視覚を頼りに狩りをする生態と予測できます!!
この海岸がなんで『神隠し海岸』なんて言われてるか、ハツェゴプテリクスがいるの一言で説明が出来るんですよ!!
昼間は漁師が決して近づかない、この美しい海岸が!!
私達を殺す!!そんな化け物の羽休めの場所なんですよ!?」
「貴様!!貴様が心配すべきはこの我を怒らせた結果の末路のみだ!!
それ以外に心配など許されると思うのか!?」
ガシリ、と私が暗黒竜氏の前脚で掴まれ、持ち上げられて行きます。
「その蛮勇に敬意を表して、今この場で頭からかじっても良いのだぞ!!」
「その死に方の方がいい。
苦しむ部位が無くなるほうが……丸呑みと啄みとかよりはずっと」
「貴様ァ!!!
この我は暗黒竜デーギラだぞ!?!
闇よりなお深い『深淵の魔力』と共に生きる唯一の竜!!!
その力で全てを思い通りにしてきた!!!
我を恐れよ!!我に屈せ!!
屈さぬなら悔しさのまま死ぬが良い!!!」
ぐえ……!!
わざわざ天高く突き上げて、思いっきり握りしめるだなんて……!!
「先生!!」
今にも飛び出しそうなアルトリーシャさんを制して、私はまだ彼に言うことがあるので伝えます。
「…………もうちょっと高く」
「は?」
「もうちょっと高くお願いします。
上も周りも見ないと……困るのは、」
…………
「…………どうした?」
「動かないで」
……最悪だ。
何が最悪って、その場の全員私の視線の先を見るべく動いてしまった。
気づくべきだった。海岸といえど森は近いし、茂みも多いって。
ヤツは、四つん這いの姿勢ですやすや寝ていたんです。
太い首を後ろに折りたたんでいたのを、目を覚ますと同時にゆっくり首を伸ばして、巨大な頭をフルフル眠気を払うように振って。
「…………ああ、あの骨格は、そう言う事だったんだ」
ケツァルコアトルスを、見たことある人がどれほどいるだろう?
もちろん実物は私もまだ見ていない……けれども、模型や骨格標本を見て、再現画像を見てこうは思わなかっただろうか?
細い。
そう、翼竜はたとえキリンと同じ背丈にまで巨大化しようと、航空力学からは逃れられない。
空を飛ぶためには軽くなる必要がある。
翼が受けた風で揚力の力で、重力に逆らうためには揚力で浮けるだけの軽さが必要なのだ。
「…………アレが、ハツェゴプテリクス、と言うものなのか?」
「はい」
「…………なんだあのデブ鳥のような竜の出来損ないは?」
それは、翼竜と言うには余りにも太かった。
手脚は分厚く、胸が大きく、首があまりにも頑丈そうだった。
それは、しかしデブとは言えなかった。
「アレがデブなら、世のボディービルダーはみんなデブってことになります」
それはまさしく、筋肉の塊だった。
いや、ゴリマッチョとは言いません。しかし間違いなく細マッチョを超えている。
ケツァルコアトルスの頭の大きさのせいで、首から下がヒョロヒョロに見えてしまう中、
当初の予想復元以上に、ハツェゴプテリクスはかなりがっしりした体系で、何より折り畳まれた翼もかなり面積がありそうでした。
「……ほう、ずいぶん鍛えられておりますなぁ?」
「アンシール、何を感心している?」
ふと、脚元で確かこの暗黒竜デーギラ氏の部下の仮面のお爺さんがそう呟いていました。
「恐れながら我が主人よ。
アレは、相当厄介な体付きですぞ?
戦士の身体だ。それも戦場の。
無駄に贅肉も筋肉も付いていない、常にギリギリの場所で戦っている戦士の身体。
鎧の下を支えるような体付きですぞ。
……なるほど、恐ろしい」
「…………お前ほどの歴戦の部下でなければ鼻で笑っていただろう。
だが、我とて部下を持つ身。言葉は聞いてやろう」
「…………言ってる場合ですか、二人とも……!!」
「確かに。ヤツめこちらを見ていますな」
ハツェゴプテリクスと目が合っちゃいました。
瞬間、鳥肌が立ちます。
クチバシの先に、ハツェゴプテリクスの視線の焦点は合うような骨格だったと研究では言われている通り、まるで見下ろすように持ち上げたクチバシがこちらに向けられて目が合ってしまいました。
食われる。
それは、何か遺伝子に刻まれた過去の恐怖が蘇るような感覚でした。
「気に食わんな……この我を見ぬか」
「ふむ…………
アドゥン!サミュエル!!」
「「は!」」
ふと、アンシールお爺さんが呼んだ声と同時に出てくる二人の影。
こちらもまた、2mは超えてる巨大ながっしりした身体を、重厚そうな鎧と分厚い鉄板の盾、そしてその背より大きく分厚いハルバードで武装した信じられない重量級の二人でした。
「おお!我が部下の最重量コンビか!!」
「いかに巨大な鳥の様な竜といえど、この二人なら倒せましょう。
行け、かの龍頭砕きのバベラよりも力と重さがあると豪語するその実力を示せ」
「「承知!」」
そう言って、二人はハツェゴプテリクスへと砂浜に深い足跡を残して進み始めます。
「誰かは知らないけど気をつけて!!
その翼竜は、あなた方と同じ大きさを普段食っている!!
骨の頑丈さも見た目以上です!!目の先の頭骨は空洞だから気持ち壊しやすいはず!!」
思わず、でも情報を言わずにはいられません。
もし倒せるなら……それこそまだ話ができる程度の相手で済む。
「……コイツを見ろアドゥン。我らを餌として見ているらしい。舐められたものだ」
「油断するなサミュエル。確かに尋常では無い。
こういう身体の騎士は常に強かったではないか」
ハツェゴプテリクスは、二人へノシノシと四足歩行で近づいて行きます。
……飛行はできないのか、いやそもそもアズダルコ科は四足歩行する証拠は出ているはず。
いやむしろ、あの筋肉は地上での捕食のため?
考察と共に見守る中、先に動いたのはハツェゴプテリクス。
クチバシを振り上げ、瞬間何かの幾何学模様と光を纏ったクチバシを振り下ろす。
「!?」
驚きは、片方の重装騎士さんが防いだ盾が縦に裂けるという親父ギャグ以上に寒さを纏う事象を見せつけたせいです。
ただそれだけではなく、次に後ろから声が。
「今のは強化魔法じゃねーか!?」
「そんな……あんな高度なバフを、野生の生き物が?」
「ありえない……!!
術式も覚えないで魔法が使える生き物は、エルフだけよ!?」
魔法使い組の、カイルさんにルーナさんにフランツェスカさん計3人が驚きの声をあげています。
今のが異常事態なのは理解しましたが、ハツェゴプテリクスはやはり生態の予測は当たっていました。
あのクチバシを斧の様に振り下ろして、獲物を啄み殺す。
「ぐぉ……!!」
恐ろしくは、何らかの魔法を使ったせいか、盾ごとあの重装騎士の鎧を砕いて血を流させたことです。
「アドゥン!!」
「構うな!!コイツを倒すことに集中しろ!!」
即座に、弱った方へ追撃を繰り返し始めます。
対して、割れていても健在な盾をうまく使ってそれを凌ぐ隙に、相方の重装騎士さんがハルバードを振り下ろして頭を狙います。
ボフッ!!
しかし、そのハルバードは何故か砂浜を穿ちました。
ハツェゴプテリクスの姿が、消えたのです。
「……!?」
「何が……!?」
二人がよりにもよって周りを、左右を見回してます。
「何をしてるんですか!!!!
上です!!!翼竜は空が飛べるんです!!!」
二人に声が届くと同時に、その影が二人の上に落ちて、
遅れて、一人の身体にクチバシが脳天から一気に心臓まで突き刺さりました。
「ぴょっ!?」
「ア……ドゥ……!!」
そして、血まみれのクチバシを引き抜いたハツェゴプテリクスの後ろ脚が……なんと、第1指が他の機能する3本指と向かい合う構造になっていた『掴める構造』の後ろ脚が、残った片割れの方を掴んでいます。
瞬間、ぐっとハツェゴプテリクスの姿勢が低くなりました。
───翼竜は、飛行の際に長年上昇気流を利用しなければいけないとされていましたが、近年はそれほど強くはないとはいえ、羽ばたく機能もちゃんと合ったとされている研究結果が主流となっています。
なにが機能もちゃんと合った、ですかね?
ハツェゴプテリクスは、研究通りではなく、翼たる前脚の力だけで最重量級である自身プラス重装騎士一人分の重さを持ったまま跳躍し、
それどころか空中で開いた翼で羽ばたき、一気に空へ駆け上がって行きました。
それは、いわば風を掴みながら優雅に翼を広げて飛ぶイメージの強い翼竜のパブリックイメージ自体を粉砕するパワーでした。
例えるなら重い胴体を信じられない馬力で持ち上げて、音速を超えて空を飛ぶジェット戦闘機のような圧倒的な馬力。
研究者の皆様、きっとコレを見て、今の私のように恐怖を超えた感動を覚えるでしょう。
ハツェゴプテリクスは飛べました。
それどころか、あの恐竜映画で間違ったイメージとして広まった人を攫って持ち上げる翼竜の姿そのままに、獲物を天高く攫って行きました。
「────ぁぁぁぁあああああああ!?!!?」
ボスン!!!
そして、無慈悲に天高くから獲物を突き落としました。
おそらく見るも無惨な肉塊になったと思われる遺体があるクレーターに向かって、
それを生み出した存在であり、そしてさも当然のように優雅に翼を広げて着陸したハツェゴプテリクスは、
グチャ、グチャグチャ……
その柔らかくなった肉を……啄み、引き裂いて、天を仰ぎながらクチバシを咀嚼するよう動かして、嚥下して行きました。
絶句。
ハツェゴプテリクスは、何事もないかのように、いやいっそまさしく毎朝のルーティーンのように、おそらく善戦していた二人の重装騎士達を朝食へと調理し、優雅なひと時を始めてしまいました。
「……こればかりは……バカな、としか言えませんぞ……!!」
「……なんだあの化け物は……!?」
「言ってるでしょう……!
ハツェゴプテリクス・タムベマ。
史上最大級にして最強の翼竜ですって……!」
ギャオォッ!
ふと、そんな鳴き声と共に、茂みからもう一体の……いや、今2体目に増えたハツェゴプテリクスの頭が見えます。
「皆さん、朝ごはんの時間のようで」
「……貴様の命も、この暴食を体現した肥えた竜もどきを処理するまで伸びたようだな」
ですよね、とポイっと投げられる私です。
砂浜にダイブしたのは小学生以来かも。
「ペッペッ!砂噛んじゃった……」
とにかく離れないと。
私はハツェゴプテリクスの餌のサイズですもんね!
ボォ!!
と思えばすぐ近くで黒い炎が巻き上がります。
火炎放射器みたいな、暗黒竜の口から出す炎ですね。なんていうんでしたっけコレ?放射熱線?
とにかく、ハツェゴプテリクスは驚いて即座に空へ逃げます。
で、炎はこっちにも来るわけで!!ダッシュ!!
「危ないなぁ、もう!!」
「ほっほっほ!まぁ主人殿はこういうことがあるが故に!」
と思えば、隣にあの仮面のお爺さんが。
「なんでお爺さんも私と走っているんで?」
「その方が安全と判断した故に」
「賢い選択で!」
急いで、いっぱい人がいる方と合流!
「名香代!ヤバいぜ、あれは本当にプテラノドンちゃんの仲間かよ!?」
「陰で可愛がってましたしねバートさん?
で、敵も味方もこの際抜きで全員逃げるで皆よろしいですか?」
「死にたくありませんから、それで」
よし、ともう名前を知る人知らない人で皆で動き出します。
具体的のは装甲車へGO!
「佐藤さんよ!!鍵は差しっぱなしだ運転頼む!!」
「了解!」
「とにかく銃!!
あ、ハツェゴプテリクスが!!」
空から、三体のハツェゴプテリクスが暗黒竜の方へ向かって行きます。
なんてことだ、同サイズ相手に襲いかかる!?ちょっと予想外な行動!!
「遠距離攻撃できるか銃持ってる人!」
「まずは俺!」
「で、わたくし!!」
「弓でも良いか!?」
「魔法使い組だが、一人ダメだ!!
あの竜が近くにいたせいで体調が!!」
「私なら……ウッ、」
「魔族は体調管理も出来ないわけ!?
休んでろ!!
それよりクソトカゲの専門家!!空!!」
と、フランツェスカさんが切羽詰まった声を出す中、私の視線の空の先に多分声を荒げた原因を見ます。
空飛ぶハツェゴプテリクスが、その開けた口に何か光のようなものをチャージしている。
「アレ絶対ヤバいやつですよね?」
「アレ絶対ヤバいヤツよ!!!」
絶対ヤバいヤツが放たれました。
語彙力が消滅するのは許してください、とにかく『何らかの激ヤバビーム』としか今は言えない何かから回避するしかないんです。
チュン、という音でその何らかの激ヤバビームが擦れた回避しきれなかった敵の皆さんとあの少年が……まさかのそこから綺麗に切断されました。
「ゲェ!?!」
「グッ……!!
皆早く切れた場所を戻して付け直せ!!
じゃないと!!」
言われて、即座に彼らは飛んでいった一部の身体に飛び出しますが、さらに真っ二つになったり細切れになったりする面々も多く、身体の一部を取り戻せない方が多いのです。
「なんだコレは!?」
「単純魔力攻撃に切断効果付与と防御貫通バフ!!
ありえないわよ、脳なしの権化が本能でこんな高度な魔法を組めるの!?!」
一応、人間じゃないらしい少年の、名前なんだっけな方は足をつけ直して何らかの回復で治しています。
それも驚きですが……回り見ればこりゃあひどい!!
この際、上手な三枚おろしやぶつ切りの皆さんは置いておいて、近くの木が一瞬で根本から斜めに切れてぶっ倒れているんですが……
その射線上の岩も綺麗にすっぱり切れてます
恐る恐る岩の断面を見たら……うわぁ、墓石みたいに綺麗に磨かれてるぅ……あ、アンモナイト化石みっけ。
「グァ……!!」
そして、苦しそうな声聞こえたかと思えば……
暗黒竜氏の身体、傷だらけです。
各種の穴、片方の翼が若干切れてて、角は両方あの激ヤバ切断ビーム喰らって見事にその方向にすっぱり斜め……
「こ、この我の、深淵の魔力が……抜けた……のか……!?」
「ば、バカな!!
魔力無効効果でもないかぎり、深淵の魔力での防御が突破されると!??」
「私でも無理な事を、あのクソ飛びトカゲが!?」
「……できたことより、何でやったかを考えるべきかも」
私たちは、ハツェゴプテリクスの生態を誤認していたかもしれません。
ギャオー!ギャオーッ!!
ハツェゴプテリクスは、集団で同じサイズの恐竜ですら襲うような翼竜だったようです。
あの激ヤバビームで弱った相手へ舞い降りて、鋭いクチバシで柔らかい部分が露出した所から肉を摘んで行く。
「グゥァァァァァッ!?!
貴様らァ!!!」
抵抗する暗黒竜氏ですが、巧みにというか、あくまで柔らかい部位、つまみやすい部分だけ少しずつ削るように喰っているハツェゴプテリクス相手には、上手く振り払えないようです。
ただ、見惚れるんじゃなかったと思いました。
相手は、こういう狩りはあんまりしないと見るべきでした。
1匹が……くるりと口の端に肉を咥えたまま視線を移してきたんですから。
「……逃げて!!」
相手が飛び立つと同時に、全員にそう叫んで私は咄嗟に森の方角へ走りました。
ほぼ全員『散』しているか、あるいは誰かは戦おうとしているかは残念ながら確認する気はありません。
誰かはハツェゴプテリクスが狙いをつけて襲う!!
この数えるのも大変な大人数のうち誰かは、ハツェゴプテリクスの餌食になる!
それは私も例外では無いのです。
「名香代伏せろ!!」
そう、私が先に襲われたようです。
咄嗟に多分バートさんの声の頭あたりを聞いて即座に伏せ、真上を低空飛行してきたハツェゴプテリクスを回避しました。
しくじった。
伏せただけじゃ、相手は地上も動けるハツェゴプテリクス。
目の前の森林に頭を突っ込んだ程度では、私が立ち上がるより早く動いてくる……!!
判断のミスを悔やんで、なお動きの遅い足を立たせ……あれ?
「……?」
茂みに突っ込んだハツェゴプテリクスが、何故か動かなくなりました。
というより、力が抜けて……倒れ、た?
「一体何が!?」
ふと、続けてその茂みがガサゴソ動いたかなと思えば……なんと、
「うぉ!?なんてこった、もしかしてアレは、俺でも名前知ってるヤツか!?」
「……ああ、なるほど。
多分ちょっと違うヤツですけど、概ね同じですね」
そこには、ある1匹の恐竜がいてくれました。
そりゃあ、ハツェゴプテリクスがグッタリしてしまうようなヤツが。
まるで、天の助けのような、素敵な一匹が。
「コイツは使える……!」
そうそれは、
***




