10.公爵邸 二日目の朝──オーマイゴッド
ジーザス・プリースト!(ジーザス=なんてこったい と、ジューダス・プ○ーストが混ざってると思われる)
アッチのカソリックやプロテスタントが聴いたら不快になるかもしれないけど、ここには一人も居ないから良いよね、ジーザース!! オーマイガッ
何をそんなに打ちひしがれてるかって?
自分のアホさ加減に、嘆いているのですよ。
元々5時間前後の睡眠に慣れてるからか、夜中に目覚めたにもかかわらず、朝陽が差し始める頃、また目が覚めた。
目がショボショボするのは睡眠不足じゃなくて、泣き腫らしたから。中々開かない。
「ヴァニラ、ヴッフィアルヴ。フィレオヒィドゥアレヴィオルマグル※※※(以下略)」
「う~、ぶっひあるぐ……」
たぶん、朝の挨拶だと思って返す。
上半身を斜め右に捻って起こすと、私の両頰を、温かくて大きな手が包み込む。そのまま上を向かされると、瞼に生温かいものがふにっとして、だんだん熱くなってきたと思ったら、ふにっとしたもの──ルーシェさんの綺麗な唇でした──が離れていき、左の瞼の腫れもひいていた。
そして次は右……ま、待って!
「ルーシェさん、その、どうしてもキスしないと治せないの?」
私の言ってる言葉は解らないのだろうが、軽く拒否ったのは通じたようだ。
気づかなかったけど、後ろにるーてーしあさんがいて、ルーシェさんに何かを言ったら、渋々?交代して、るーてーしあさんが掌を私の右眼に当てて腫れを直してくれた。
後は、いつもの?コースでメイドさん達が髪を梳かして編み込んでくれたり、顔を蒸しタオルで拭って美容液塗り込んだりしてくれる。
お着替えも諦めた。ただ、昨日、総レースのデコルテ開きまくったドレスやふりふりフリルのワンピースとスケスケふりふりネグリジェを拒みまくったので、好みは理解して貰えたのか、Aラインのシンプルなワンピースを着せられた。
勿論、着替えが始まった時点で、ルーシェさんはるーてーしあさんに追い出されてる。
追い出されるまで、身支度を見守ってた とも言う。
身支度が済んだら、るーてーしあさんが扉を開けて、ルーシェさんが入ってくる。
たぶん、可愛いとか似合ってるとか、言葉が通じたら恥ずかしさで死ねる感じで、言葉をかけてもらい、もうこれも定番メニューなのか、ルーシェさんに抱き上げられる。
私、ルーシェさんがご在宅の間は、ほぼ自分の足で歩いてなくね?
羞恥心がその内麻痺してしまうのではないだろうか。
ご家族に見守られながら美味しい食事を済ませ、ルーシェさんを見送る。
ご家族と言っても、お母様とるーてーしあさんだけだ。ルーシェさんが公爵さまって事は、お父様はすでにお亡くなりなんだろう。
今日は、お伴の人は、二人とも知らない人だったし、ご飯も、お米に似た穀物をリゾット風に炊いたものに、玉子とお野菜がいっぱい入ってた。
デザートはやはりベリー系が乗ってるババロアだかムースだかみたいなのでした。ぺろり
そして、事件は密室で起きた!
なんて事はない、図書室で、昨日とは違う児童書を積み上げ、最初に借りた絵本を返す前に、おさらいしただけである。
が、なんの呪いだ? なんにも覚えてなかった。
あり得なくないか?
「う、ウォーター?」※お花
「ミーミーカービィ」※にゃんこ
「リーフ」※葉っぱ
「モックリーガン」※樹木
るーてーしあさんが、あまりの覚えの悪さに絶句して、困ったように微笑んだ。
幾らカタカナ、ローマ字は頭に入らないからって、コレはないよね……トホホ。
どこかからすきま風か吹くような気がした。
次回 第11話
公爵邸 二日目の朝──私の記憶力とは?
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まだ知らない人も居るかと思いまして、お報せします。
このお話の、こちらの世界の人達から見た物語を別バージョンとして、ジャンルをファンタジーから恋愛に移して、アルファポリスで、2月14日(木)ヴァレンタイン記念に公開しました。
こちらの世界の人達目線で進めるので、公爵様中心に展開していきま~す。
タイトルはやはり長め(笑)
『空を飛んでも海を渡っても行き着けない、知らない世界から来た娘』です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/547434934/864222279
こちらは、全員の台詞、ちゃんと入ってますので、よければご一読を(揉み手すりすり)




