サバイバルマッチその1
えっと約一週間前に挫折した如月ですが何か織田信奈を読んだら迷いが消えたのでまた書きます。
相変わらず描写が少ないですが頑張りますのでどうぞー
サバイバルマッチ開戦の合図があってから十分経った。
そしてその時間内で五ペアが脱落した。そのペアは全部同じペアにやられたらしい。
そのペアというのは一人が槍、もう一人は弓。
戦闘スタイルは近寄ってきた者を槍使いが応戦し、遠退いた者を弓使いが精確無慈悲な射撃で射抜くスタイル。
アインとミーナペアは目下交戦中。
相手はドナルドクラインペア。
使用している武器はドナルドがトンファー。
クラインはコルセスカと呼ばれる三俣の槍。
本来なら刃が付いているのだがルールにより木製の物を使用している。
アインはドナルドとミーナはクラインと戦闘を繰り広げていた。
「ほら!アインどうした!トンファーは珍しいか動きが鈍ってるぜっ」
次々と襲う攻撃をアインは剣で弾く。
基本的にドナルドは上半身で攻撃を出しているので威力はそんなにない。
……どう行くか。ドナルドは上半身だけで攻撃してるからそんなにキツくないけど、手数がやっぱり多いな。
「そぉぉいッ」
全然攻撃してこないので調子に乗ったドナルドは大振りな一撃を放つ。
好機と思ったアインは身を沈めて避ける。
そして、起き上がりとともに横薙ぎに一閃し腹部に入れ、たじろいだドナルドの隙を見逃さず木剣を切り返しもう一発決める。
ドナルドは大きな攻撃を受けながらも距離を
取るために後ろに跳んだ。
「ちょっと……調子に乗りすぎた……」
しかしアインは休む隙を与えないために間合いを閃光と見間違えるほどの速さで詰める。
それに、舌打ちをしトンファーを握りなおしてさらに速く攻撃を撃ち出す。
アインはそれを躱し、時にはいなして防ぐ。
一方ミーナとクラインというと一方的な展開だった。
ミーナの槍がクラインの服を裂く。クラインは攻撃を撃ち出す暇もなくいなしたり弾くので手一杯だ。
ミーナの峻烈な突きでクラインは手も足も出ずに参ったの声を上げた。
「クラインくんお疲れ、だいぶもったね」
そう言うとミーナはアインの方を見て観戦モードに入った。
木と木がぶつかり合う鈍い音が空気を揺らす。
演習場には一切の風も吹かず、そこかしこから戦闘の音が聞こえる。
その中の一つがアインとドナルド。
戦いの激しさは増す一方。
「ちょっとアイン。お前本当に十二歳かよ。いくらなんでも動きが速くないですかね!」
「ハッ!そりゃ俺だって修行してきたからな!そう言うお前もかなりの実力だぜ?あの傲慢貴族よりは強いぞ」
素人から見れば互角だろうが武術を嗜んでいる者から見れば僅かにアインが押しているように見える。
このままではジリ貧だと判断したのかドナルドが賭けに出た。
「このままだと埒が明かないからよ。一気に行かせてもらうぜ!
俺は魔法はからっきしだけど速さと力には自信があるんだ!
ちぇすとぉぉぉ‼︎」
ドナルドはまた大振りな一撃を放つ。
しかしそれはさっきの調子に乗って放った一撃ではなく賭けの一撃。
距離は近いが決して届くことのない距離の……はずだった。
アインは大振りの後の隙を使って沈めるつもりだったのだがドナルドの一撃は空を切りはした。
でも、当たらなかったわけではなかった。
腕が伸びたわけでもないし距離が縮まったわけでもない。
ましてアインが自分から当たりに行ったわけでもなかった。
だがソレはアインのみぞおちを貫いた。
突然の衝撃とあまりの威力に少し気が抜けていたアインの身体は宙を舞った。
「がっ⁉︎……痛ッ」
ドナルドは得意そうな顔でさらに追撃を繰り出す。
アインは正確に避けるも何かに掠り徐々にダメージが蓄積されていく。
「俺の賭けは当たったみたいだな!ここからは一方的にやらせていただくぜ!」
アインは有利から一転不利な状況になってしまった。
ドナルドはほらほら!と伸びる見えない攻撃を連発している。
時々リズムに乗って三三七拍子のリズムで撃ってきたりして調子こいていた。
どうする。迂闊に手を出せねぇぞ。
防戦一方のアインにドナルドはまたヘマをやらかす。
「俺の攻撃の正体を探っているみたいだが簡単だぜ?俺は戦神アレキスの加護を受けてるだからちっとばかり身体能力が高い。
それを利用して力任せに空気を殴ってるわけよ。
俺の神速の突きに圧縮された空気を飛ばしてるだけだぜ」
そうか。とアインは相づちをして距離を取り木剣を鞘に納めるような形に構え直す。
「だから距離取っても無駄だってば!」
あいつが賭けに出たならこっちも賭けに出る!
アインは空気の弾を身をかがめて避け低い姿勢のまま学校に来る前に編み出した技を見せる。
「我流抜刀術壱ノ型『紫電』‼︎」
アインは目にも留まらぬ速さで脇腹を叩く。
木剣なので刃もなく煌めくはずもないのだがなぜか木剣の刃に当たる部分が煌めいたように見えたドナルドだった。
そして、勢いそのままに切り上げた方とは反対の肩から切り下げた。
もちろん全力でやれば骨が折れるので力加減はちゃんとしたアインだったがそれでも威力は高いようでドナルドは地にぶっ倒れた。
次はサバイバルマッチその2です




