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目覚めの演技

私はローズウッド公爵の晩餐会の前に日の午後、彼の目の前で計画通り目覚める演技をした。

彼は、多少驚いたようだか、表面上は穏やかに、私の目覚めを喜んでくれ、優しい言葉をかけてきた。

私の演技、彼の演技、馬鹿馬鹿しい、だまし合いの展開だが、彼をなんとか信用させて、ローズウッド公爵のもとに送らなくてはいけない。  

体調があまりすぐれないと言い、晩餐会には参加できないと言い、ギルドに行く途中で買った隣の部屋に置いておいた金庫を持って来て、彼に鍵を預かってもらった。

彼は金庫と鍵を私から受け取り、上機嫌であった。  中にはすこしの金貨と会社の債権、土地所有の証書印鑑など、偽造品を入れておいた。 

彼がどう動くか、これからの展開には予想がつくが、こんな茶番はさっさとやめ彼と決着をつけたい。

夜は、離宮で早めに食事をとったが、彼が、ワインを持って部屋を訪れたので、メイドのリラを呼び、お茶を出してもらった。

彼は目覚めたお結わいにワインを持ってきたと言って、寝る前に少し飲むよう勧めた。

ローズウッド家の話をしたりしてたが、病み上がりで気分がすぐれないと言うと、残念そうに部屋をさったが、私はお休みのキスをされ、本当に吐き気がするほど、気分がすぐれなくなった。

あの男は私の知る、ロイエンタールではない。  私は確信を持った。

多分このワインにも何か入っているかもしれない。


次の日の早朝、ロイは再び私の部屋を訪れたが、私は寝たふりをしていた。

彼は私の顔を見ていたが、しばらくすると私のベッドに入ってきた。

私は、体を固くして、ベッドから寝たふりをやめて、飛び起きようとしたが、庭に馬車が止まり、騒がしくキャロラインが彼の名を呼んだ。

彼は脱いだズボンを再び履き、朝から、うるさい女だな。 用済みになれば、殺すか、などと言いながら、部屋から出て行った。  あの品のない男は???   いったい誰なんだろう?




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