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死者の目覚め  作者: モモンガ太郎
第2部

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第三十五章 ノード3の真実

三月十六日。


美咲は食堂で全員に伝えた。


「ノード3は、何もしてきません」


二百八十人が静まった。


「第二ノードの返答データの解読で判明しました。ノード3は**非介入型の観測者**。外から信号を送ることも、脳に干渉することもしない。ノード1とノード2が壊した後で、人間が**自力で立て直せるかどうか**を、ただ見ている」


誰かが声を上げた。


「じゃあ、最近の記憶の食い違いは?」


「私たち自身の問題です。ノード2の後遺症か、あるいは元々人間が持っとう認知のずれか。どちらにしても、**敵のせいやなくて、私たちの問題**」


沈黙が重かった。


敵がいた方がまだ楽だった。敵がいれば、団結できた。ゾンビが来れば鉈を握れた。脳波干渉が来れば送信機に向かえた。


だが、敵がいないなら。壊れていくのが自分たちのせいなら。


「だからこそ」美咲は言った。「自分たちで向き合うしかなか。記録を取る。照合する。食い違ったら話し合う。怒鳴る前に聞く。**人間として当たり前のことを、当たり前にやる**。それが今、私たちにできる唯一のことです」


派手な解決策ではなかった。英雄的な行動でもなかった。ただの、地味な日常の積み重ね。


だが、それしかなかった。



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