第7話 時空間
画家の家1
女1「最近の調子はどう?」
転がった缶を避けながら尋ねる
男9「まぁまぁだけど……」
男はキャンバスを持ちながら言った
女1「どうしたの?」
男9「分からない……だけど最近変な絵を描くんだ」
女1「う~ん、特に変には思えないけど?」
たくさんの絵を見ながらそう言う
男9「そうかな?」
男9「なら良いけど」
女1「あなたは絵も書くし、漫画も書くし、どうやってそんな沢山のことをやっているのか不思議に思うよ」
男9「大人は皆そんなものだ」
女1「まぁ、そうだけど……」
女1「あの絵とか凄いじゃない」
1つの絵を指差した
男9「あれか……」
画家の様子が変わる
男9「最近は……記憶に無いんだ」
女1「えっ?」
男9「良い気分で夜寝ると、気が付いたら朝絵が置いてあるんだよ」
男9「手も汚れてるから、知らずの内に夜漫画や絵を書いているんだと思う」
女1「どういう事か分からないから詳しく教えてよ」
少し困惑した様子で聞く
会社1
男4「う~んんんんんんんんんんんん」
男4「3度目のー正直!!!」
男4「う~んんんんんんんんんんんん!!!」
カチッ
時計の針が1秒戻った
男4「あっ……あはぁ!」
男4「ヤッター!!!」
会社内に響く
男5「いきなりどうしたんだよ」
親友がやって来た
男5「みんながこっち見てるよ、もう」
男4「あっすいません、すいません、どうぞお構い無く」
そう言うと皆机に体を向けた
男4「ねぇねぇ聞いて聞いて」
男5「どうしたの?」
男4「何と時空間を操れるようになったんだ!!!」
再び会社内に響く
男5「声が大きいよ」
男4「あっすいません、すいません」
男5「まだ見てる人いるよ」
男4「すいませんお構い無く」
男5「ちなみにだけどさ、時空間なんて操れないよ」
男5「漫画の読みすぎ、じゃあね」
男4「そんなことな……いよ」
男4「聞こえてないよね」
古いアパート1
男6「はぁ…いったいどうすれば」
部屋のテーブルの上は資料ばかりが置いてある
男6「とりあえずもう一度行ってみよう」
会社玄関前
男6「かなり混んでるな」
人の出入りがとても多く、安易に入れる状況ではない
男6「何があったんだ?」
ドスン
誰かと体がぶつかった
男6「あっすみません」
男1「すみません」
男6「かなり混んでますね」
男1「そうですね」
男1「何かあったみたいですね」
男6「今日は中に入るの諦めた方が良さそうですね」
男1「そうですね」
男6「では失礼しますね」
男1「はい」
男1「はぁ、今日は無理か」
ブウゥゥゥゥゥ…ブウゥゥゥゥゥ…
男1「もしもし」
女1「すみません今すぐ来てもらえませんか?」
男1「分かりました」
女1「あっ、でも自分の家じゃないです」
男1「そうですか、分かりました」
図書館
男2「あの本面白かったです」
店員「もう読んだの?」
男2「読みきっては無いですけど3分の1は読みました」
店員「早いね」
男2「自分の1つの趣味ですから」
店員「あ、そろそろ行かないと、じゃあね」
店員はその場を去っていった
男2「他の本を探そう」
男2「う~んこの本は……」
また本を探し始めた
すると突然男が話しかけてきた
男7「君、ちょっと外に来てもらって良いかな?」
男2「どうしてですか?」
男7「少しの間だから、外で話そう」
男2「分かりました」
2人は外に出た
男2「それで何の用ですか?」
ビリリリリリリリ……
外に出ると突然電流の痺れに襲われる
……バタン
大学生はスタンガンで気絶してしまったようだ
男7「君の事を調べさせてもらうよ」
次回予告
7人目の画家はどうなるのか?
拐われた学生の運命もどうなるのか?
第8話 知性操作対衝撃波