第11話 希望と絶望
病院1
男1「ん?」
男1「ここは?」
兄「病院だ」
男1「兄さん」
妹「ビルから飛び下りたんでしょ?」
兄「良かったな木があって」
男1「木?」
兄「覚えてないのか」
兄「お前は飛び下りた後、近くの木にぶつかって…」
兄「落下速度が弱まり軽傷で済んだんだ」
男1「違うよ、飛んだんだよ」
妹「またその話をするの?」
兄「夢でも見たのかもな」
男1「でも…………」
男1「そうだったのかな」
兄「明日には退院できるそうだ」
男1「そう……」
会社1
男4「う~んんんんんんんんんんんん…」
カチカチカチカチッ
時計の針が1分戻った
男4「はぁぁ!」
男4「ヤッ!……危ない危ない」
男4「1分も戻せるようになった」
男4「ねぇねぇ、ちょっと良い?」
男5「どうしたの?」
通りかかった親友を呼び止めた
男4「1分も時間を戻せるようになったんだ」
男5「はいはい、良かったね」
男5「毎日1時間以上それやってるもんね」
少しばかにしながら言った
男4「もう、信じてないでしょ」
男4「あと実際は2時間以上はやってるよ」
男5「あぁそうか、時を戻してるからでしょ」
また少しばかにしながら言った
男4「信じてないなら見せてあげる」
男4「う~んんんんんんんんんんんん…」
男4「あれ?」
男5「できないじゃん」
上司「おい、そこで何やってるんだ」
男5「あ、すいません今行きます」
男5「今は遊びに付き合ってられないんだ、じゃあね」
男4「あぁ…ちょっと待ってよ……」
親友は構わず去っていった
大学生の家1
男2「何んで家で寝ているのだろう?」
男2「う~ん思い出せない」
男2「あっ図書館に行かないと、今日…」
男2「本を返しに行こうと思っていたのに」
ガチャ…バタン
家1
母親「今日は何をしてたの?」
食事を目の前にして妹に尋ねる
妹「学校の後は…………」
何か詰まった様子で考え込む
母親「どうしたの?」
妹「分かんない」
妹「何故か全く覚えてないの」
母親「図書館は行かなかったの?」
妹「いつもなら図書館に行くはずだから……」
妹「多分行ったと思うけど思い出せない」
次回予告
兄が空を飛んだのは夢だったのか?
妹の記憶はどうなるのか?
第12話 消えた物




