第9章 マリアナ沖海戦 3日目 ― 上陸艦隊撃滅と武蔵の最期(1944年6月21日) ― 日本海軍、最後の勝利と最大の犠牲 ―
■ 1944年6月21日 04:00
日本艦隊再編 ― 戦艦部隊が主力となる
前日の艦隊決戦で米戦艦隊は壊滅。 日本側は金剛を失ったものの、 大和・武蔵・長門・
榛名は戦闘続行可能。
小沢長官は、 「上陸艦隊撃滅こそ決戦の核心」 と判断し、第二艦隊に突入を命じる。
● 第二艦隊(栗田健男中将)
戦艦:大和・武蔵・長門・榛名
重巡:利根・筑摩・最上・三隈・妙高・羽黒ほか
軽巡:阿賀野型
駆逐艦:秋月型・陽炎型・夕雲型多数
■ 1944年6月21日 05:30
日本艦隊、サイパン西方へ突入
米空母部隊は前日の損害で後退中。 上陸部隊の護衛は、
駆逐艦
護衛空母
揚陸支援艦艇 のみとなっていた。
日本艦隊は、 **史実では不可能だった“完全な制海権”**を握りつつ前進する。
■ 1944年6月21日 06:40
偵察機、米上陸艦隊を発見
サイパン西方海域に
輸送船団 約200隻
上陸用舟艇多数
揚陸支援艦艇 が密集していることが確認される。
米軍上陸部隊は約7〜8万人。 補給船団は前日の空母損害で護衛が薄く、 ほぼ無防備に近
い状態だった。
■ 1944年6月21日 07:10
戦艦砲撃開始 ― 大和の46cm砲が輸送船団を直撃
大和が46cm主砲で砲撃を開始。 続いて武蔵・長門・榛名が一斉射撃。
● 戦果(第一斉射)
輸送船3隻炎上
弾薬補給船1隻爆沈
上陸用舟艇多数破壊
米軍は大混乱に陥る。
■ 1944年6月21日 07:30
巡洋艦隊の砲撃 ― 上陸海岸が火の海に
利根・筑摩・妙高・羽黒などの重巡が砲撃を開始。 上陸海岸の集積地・補給拠点が次々
と破壊される。
米海兵隊は 砲撃の衝撃で戦闘不能状態に陥る。
■ 1944年6月21日 08:10
米護衛艦隊の反撃 ― しかし力不足
米駆逐艦が煙幕を張り突入するが、 大和・武蔵の副砲と重巡の砲撃で次々と撃沈され
る。
護衛空母からの航空攻撃も試みられるが、
搭載機が少ない
損害が大きい
日本艦隊の防空が強化されている ため効果は薄い。
■ 1944年6月21日 09:20
輸送船団壊滅 ― 20〜30隻が沈没
戦艦・巡洋艦・駆逐艦の砲撃と雷撃により、 輸送船団は壊滅状態となる。
● 戦果
輸送船:約30隻沈没
補給船:多数沈没
上陸用舟艇:壊滅
揚陸支援艦艇:多数損傷
米軍上陸部隊は補給線を完全に失う。
■ 1944年6月21日 10:40
大和、サイパン島内の米軍拠点を砲撃
大和は島内の集積地・砲兵陣地を砲撃。 46cm砲弾が弾薬庫を直撃し、 大爆発が発生。
米軍は島内での戦闘継続が困難となる。
■ 1944年6月21日 12:30
米軍航空隊の反撃開始 ― 武蔵が殿を務める
グアム・テニアンから米軍機が来襲。 日本艦隊は砲撃任務を終え、 西方へ撤退を開始。
栗田中将は 「武蔵を殿とする」 決断を下す。
● 理由
武蔵は装甲が厚く、耐久力が高い
大和を温存する必要がある
他艦は損傷がある
武蔵は単艦で米軍機の攻撃を引き受けることになる。
■ 1944年6月21日 13:00〜15:00
米軍の猛攻 ― 武蔵、孤独な戦い
米軍は武蔵を主目標とし、
急降下爆撃
雷撃
を集中させる。
● 武蔵の奮戦
46cm砲で攻撃機を撃墜
副砲・高角砲が猛烈に応戦
駆逐艦が煙幕を張り援護
しかし攻撃は止まらない。
■ 1944年6月21日 15:20
武蔵、魚雷多数命中 ― 速度低下
米雷撃機の集中攻撃により、 武蔵は片舷に魚雷を多数受ける。
浸水が拡大し、速度が落ちる。
■ 1944年6月21日 16:10
武蔵、最後の反撃 ― 46cm砲で敵機を撃墜
武蔵は最後の力を振り絞り、 主砲で低空の攻撃機を撃墜。
乗員は「武蔵は沈まず」と叫びながら戦い続けた。
■ 1944年6月21日 16:45
武蔵沈没 ― 日本艦隊の殿として散る
浸水が限界に達し、 武蔵は左舷に大きく傾斜。
栗田艦隊を守りきった後、 武蔵はゆっくりと転覆し、沈没した。
● 武蔵の最期の意義
日本艦隊の撤退を完全に成功させた
米軍の追撃を阻止
上陸艦隊撃滅という戦略目的を達成
武蔵はこの世界線で **“勝利のための殿軍”**として散った。
6月21日の戦果(この世界線)
■ 日本側
武蔵沈没(殿軍として)
他艦は無事撤退
上陸艦隊撃滅という戦略目的を完全達成
■ 米側
輸送船:約30隻沈没
補給船:多数沈没
揚陸支援艦艇:多数損傷
上陸部隊:補給線完全喪失
島内部隊:孤立・弾薬不足・食料不足




