輸送の仕事 おっさんの畑・17
直樹:
「はぁ……
俺は、何歳に見える?」
フリスト:
「40……2?」
直樹:
「俺は、39だ……
こちらの世界でだいぶ時間が立っているから。
もしかしたら、40かも知れんが……
お前は何歳だ!」
フリスト:
「16だけど……」
直樹:
「まだ16じゃないか!
もし、俺が死んだら。
お前は1年で死んでしまうんだぞ!
異世界人は、命を狙われやすいみたいだし……」
フリスト:
「それが、どうしたの?」
直樹:
「仮に俺が、今後40年間長生きしても。
お前は56じゃないか。
57で死んじゃうんだぞ!」
フリスト:
「なんで?
どうせ、あと5年しか。
みんな生きられないよ」
直樹:
「はぁ?
何言ってんの?」
フリスト:
「ナオキちゃんこそ。
何を言ってるの?」
直樹:
「……
?
どういう事?
でしょうか……?
フリストさん」
フリスト:
「だって竜の国は、5年、経たないうちに滅亡するから。
私、ナオキちゃんの、子供が産みたい」
とんでもない事を、聞いた気がする。
なんだか。
頭が急に、重たくなった気がした。
直樹:
「すまない。
もう一度、言ってくれるか?」
フリスト:
「だから!
ナオキちゃんの、子供が産みたいの!」
ナオキ?:
「子供は、何人欲しいの?」
フリスト:
「2人は欲しいな」
ナオキ?:
「僕は、もっと多くてもいい」
フリスト:
「えーー!
ホントに!?」
ナオキ?:
「ナオキ。
ハッスルしやうぞ!」
フリスト:
「急にーー。
モウ、恥ずかしい」
直樹:
「今のは、俺じゃない。
コラ!
何のつもりだ!」
頭に張り付いていた、馬鹿猫を地面へと叩きつける。
クルリと体勢を整えると綺麗に着地した。
魔導書ドラクエ:
「ナオキ、酷いな」
直樹:
「勝手に、俺の将来設計を決めるな。
話を進めるな、馬鹿やろう。
なんで、お前が出てきている?」
魔導書ドラクエ:
「ナオキと同じだ。
引っかかる言葉が、出てきたからな。
直接、聞きに来た」
直樹:
「お前は、関係ないだろ?」
魔導書ドラクエ:
「何を言ってるんだ?
何かあれば、僕がナオキから相談を受けるんだ。
事前に色々と知っていたほうがいい」
直樹:
「そう言われると……な。
邪魔するなよ」
魔導書ドラクエ:
「静かにしていよう」
直樹:
「フリスト。
済まないが。
もう一度、頼む」
フリスト:
「ナオキちゃん、何人欲しいの?」
直樹:
「そっちじゃない。
コレは、コレで大事件なんだが。
もう一つの方だ!」
フリスト:
「国の話?
8年前……
ヨトゥンヘイムの戦いは聞いてるでしょ?」
直樹:
「あぁ、聞いてる。
ユミルの言っていた、やつだな」
フリスト:
「ヨトゥンヘイムは負けたんだけど。
実際に戦ったのは、アスガルド全体。
ヨトゥンヘイム、スヴァルトアルフヘイム、ミッドガルド、ヴァナヘイム。
すべてで戦って、負けたんだよ。
先の戦いで純粋な竜は、ほとんど殺された。
もう無理。
この国は、もう終わりなんだ。
ヨトゥンヘイムは、征服された?
征服なんかされてない!
今だって、まだ戦ってる!
スヴァルトアルフヘイム、ミッドガルド、ヴァナヘイムだって。
都市のいくつかを、失っているの。
出来ることは、時間稼ぎだけで。
あとは。
滅亡までの時間が早いか……遅いか」
直樹:
「お前ら、そんな重要な話。
一度だって言った事無いだろ」
フリスト:
「それは、私たちは軍属だし。
まだ希望はあるって。
思っている人も多いし……」
直樹:
「では。
何故、今さら?
お前は今も軍属だろ?」
フリスト:
「私は、契約したから。
ナオキちゃんに嘘はつけない」
直樹:
「なら何故、契約した!!
まだ仮契約で……
解除できたんだろ?」
フリスト:
「ナオキちゃん。
色々やってたし。
何してるか知りたかったし。
この前、隠れ家に行って。
色々見て。
本を見て、おじさん達、幸せそうで……
だから私は、決意したの」
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