輸送の仕事 本格稼働・7
少将はそういうと颯爽と走り去っていった。
宿舎につくと一息つく。
なんか今回は、うまくいった気がする。
氷の魔法と回復魔法を貰えることになった。
上機嫌にくつろいでると、ユミルが話しかけてくる。
ユミル:
「ナオキ様、先ほどの件。
あれで良かったのですか?」
直樹:
「あぁ。
氷と回復魔法が手に入ったしな……」
ユミル:
「しかし……
明日から首都とヤニスの往復ですよ」
直樹:
「ヤニスって何処?」
ユミル:
「漁師の街です。
海の…監禁された……」
直樹:
「え!
あんな遠い所。
なんで行くの?」
ユミル:
「いえ……
先ほどの少将殿との会話で……」
直樹:
「え!?
そんなこと言った覚えはない!」
ユミル:
「ナオキ様!
氷と回復魔法と5万の報酬で快諾されましたよ?」
直樹:
「え!!
嘘!?
ヤニスなんて、言葉なかったじゃん!」
ユミル:
「お二人で、海鮮だ!と」
直樹:
「海鮮って……ヤニスの事なのか?
あそこの往復なら報酬5万じゃ足りないぞ!
最低20万は貰わないと!
往復に、何日かかると思っているんだ!
氷と回復魔法っていくらぐらいだ!」
ユミル:
「使い古しの中古だと思われますので。
2つ合わせても3万くらいでしょうか」
また、騙されたのか?
あの野郎、明日、ぶっ殺す!
コンコンコンコン、扉が叩かれる。
積み荷の準備ができたとの事だった。
案内されたテントには、少将は居ない。
荷物を取り込み、宿舎に帰ってきた。
フリスト:
「ナオキちゃん。
やっぱりね!
理由を付けて、ヤニスに行かされると思った!
こうなると思ったよ。
まさか、ナオキちゃんから言い出したというのは。
予想外だったけど……」
直樹:
「どういうこと?」
ユミル:
「ナオキ様は、知らないのか……」
直樹:
「何のこと?」
フリスト:
「積荷だよ!
積荷!
俺様たち、肉と魚を持ってきたでしょ?」
直樹:
「あぁ
それがどうした?」
フリスト:
「どうした、じゃないよ!
壺の中に塩が詰め込まれていたでしょ?」
直樹:
「そうなの?」
フリスト:
「もう!
常識!
肉にせよ、魚にせよ。
壺の中に塩を入れて塩漬けにするの!
腐らない様に!
首都と言えども、近くで養殖しているもの以外では。
新鮮なものなんか手に入らない。
塩漬けの乾物が多くって、一度は水で戻すの!
だから美味しくないの!
美味しい物は、産地じゃないと食べれないの!
俺様たちが持ってきたのは、鮮度も抜群だった。
塩は入っていたけど。
干物じゃなかったヤツもあったの!
本来であればあれだけの量……
運ぶのには、1週間では運べないんだよ!
1月超えるなんて、当たり前なんだから!
軍の施設でも、鮮度の良い肉、魚が出たって!
話題でもちきり、だったんだから!」
直樹:
「ヘェー。
そんなにすごいのか?」
フリスト:
「凄いなんてもんじゃない!
一大事なんだから!
ナオキちゃんだって。
高く買い取ってもらったでしょ?」
直樹:
「そういえば……」
フリスト:
「あの少将!
やる気だよ!」
直樹:
「何を?」
フリスト:
「魚を氷漬けで、運ぶ気だ!」
直樹:
「それが……
何?」
フリスト:
「何じゃないよ!
革命だよ!
きっと美味いんだよ!
それが大量に!
兵士の心を掌握できるいい機会!
名前が一気に売れる!」
直樹:
「俺たちも、氷の魔法を貰えるじゃん!
新鮮な魚を買ってこれるだろ?
というか……
そんなに美味いなら。
なんで向こうで、魚を食わなかったんだよ!?」
ユミルとフリストが固まっている。
そいえば、こいつら疲労困憊だったな。
俺は、珍しいなんて思わなかったし。
感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。
おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。
よろしくお願いします。




