第754話 マブダチとはいえ、彼は彼
大口を開けながら、幸せそうに倍々バーガーを食べてくれているエディ。
キリアさんの感想からだいぶ改良はしてみたんだよね? ソースが欲しい味わいにしてみたけど、ケチャップもいいがバーベキューソースもいいんじゃないかなって。にんにくと醤油でそれなりに作ってみたらキリアさんの反応はよかった。
それがエディも同じとは限らないが感想は欲しいところ。どうかな?と食べ終えるまで黙っていたけど……もう?ってくらいに、四枚のパティを挟んだチーズバーガーを完食してしまった。
「うんめ。やっぱ、ケントのパンはいつ食っても美味いな!!」
「ありがと。……これ、オークション限定の方がいいかな?」
「そうだな? たっぷりの肉汁を吸ったパンもだが、チーズと肉の相性もいい。変わっているが、食欲を増す感じに仕立てたソースも悪くないな!! これ、なにで作ったんだ?」
「にんにくと醤油ベースだね? 僕がいたところじゃ、バーベキューソースとか呼んでた種類を真似てみたんだけど」
「バーベキュー?」
「小規模だと庭で。冒険者さんとかだと野営で料理するから……そこでわいわい騒ぐ焼き肉とかに付けるソースの名称かな? 由来は僕もよく知らないけど」
「キャンプ飯か?」
「あ、そういうのってこっちにもあるんだ?」
「まあな? ピクニックとかキャンプは普通の市民でもしなくない」
「塩胡椒でキツめに味付けしてもいいけど。飽きが来ない感じにしたかったんだ」
「なら、このソースは有りだと思う」
「ありがと。参考にするよ」
国王様に認めてもらえたんなら、オークション限定のひとつはこれで決定。
マブダチだからって、本当は王様だからね? 舌は国民以上に肥えているし、僕の作るポーションパンをたくさん食べてくれていることもあって異世界料理の知識も増えてきた。
だからこそ、商品にしても大丈夫な意見をきちんとくれる。友だちとしても最高だけど、アドバイザーとしても文句なしの相談相手だからね!! 不味いって感想はほとんどない代わりに、向き不向きとかもちゃんと答えてくれるんだもの。
「ほかにもこういうのってどんなのが出来るんだ?」
「お肉以外だと、魚のフライもだし……甲殻類のカツとかもありかな? 基本的にパティや種類別のカツが多いよ」
「カツサンドも出来るのか??」
「出来なくないけど……食べにくさが前に出そう」
「ああ。たしかに、何回か食べたけど分厚かったもんな?」
「薄いカツだと……ミルフィーユに仕立てたのもいいかもね?」
「よくわからんが、なんか美味そうな予感」
「うん。エディと話してたら作ってみたくなったよ」
「今からは?」
「……材料集めが大変だから、また別の日でもいい? 肉のスライスが大変なんだ」
「……手伝うのに」
「包丁使えた?」
「手本見せてくれれば。剣の扱い以外に、野営も簡単なのは出来るぞ」
「うーん。……じゃあ、やってみようか?」
リトくんやマリアナちゃんは今日いないけど、下に居るメンバーはエディのことを知っているし……キリアさん以外はエディの正体を知っているからね? と言っても、キリアさんもエディの正体を多分知っているとは思うんだ。バイト採用からだけど、もとは貴族の人だったからなにか言われているかもしれないし。
とりあえず、エディも調理に加わることになったから……まな板も中華用の特大サイズに牛刀くらいがいいかな? 手のけがは万が一あってもポーションパンはいくらでもあるからね? 僕とかのポーションパンって、下手な回復魔法よりも効き目が凄いのはエディのお墨付きありだから!!
次回は月曜日〜




