第742話 ケントの誕生日パーティー②
今回は僕の成人式だからラティストがアルコールを抜くような気配もない。
だけど、せっかくのパーティーで酔っ払いにはなりたくないから、ひと口飲むだけでエディに返した。これだけでいいのかな?
「これで終わり?」
「簡略のはな? あとはどんちゃん騒ぎ」
「んじゃ! 最初になるけど、せっかくだしケーキ食べたい!!」
「切り分けようぜ~!!」
そこについては、料理人さんの方がプロだからね? なるべく崩れないように気を付けて切り分けてくれました。ホイップクリームに果物がごろごろとたくさん。
フォークで好きなだけ頬張れば、美味しいこと間違いなし!!
「美味しい~~!! 皆、ありがとう~~」
ホットケーキの部分はお師匠さんがメインで作ったからか、ふわふわふかふかで甘くて美味しい。シロップを塗ったら甘さ倍増だろうけど、ホイップクリームが甘めだからちょうどいい。
果物は冬のベリーとりんごたっぷりって感じだけど、全然飽きが来ない。これは、次のフルーツサンドの参考にもなりそう。こういうときまで仕事バカなのは僕だけかな??
「シロップかバターを間に塗るのも有りだったな……」
僕だけじゃなかった。探求心の強いお師匠さんは食いしん坊なとこが発動していた。
「フレンチトーストにメープルシロップ塗るのも、いいですけどね?」
「それをホットケーキに置き換える。……至高の極みだ」
「あれ? レイアさんと食べたりしてないんですか?」
「たまに作るが、毎日ではない」
「僕で試せと?」
「頼む~」
「はいはい」
たしかに、リトくんの仕事をそろそろひとつ増やすのも有りだと思っていたのでいい機会だ。ハムスの変身機能に『ガスコンロ』があるか聞いてみなきゃだけど、それは帰ってから確認すればいいしね?
しかし、立食パーティーだからほとんどの男性陣が僕よりたっぷり食べてしまっている。僕は少食じゃないけど、ケーキに夢中になっていたからご飯がまだだったんだ。
なので。
「殿方たち?」
「ケントさんのパーティーですのに、皆はしゃぎすぎですよ?」
ルカリアちゃんとリリアさんからの雷が落ちるのも仕方がない。唯一、トラヴィスだけはゆっくり食べていたからか、彼はお叱りを受けていなかったが。
「ケント。食べてないと思って、いろいろ持ってきたわよ」
と、僕の分はさりげなくエリーが確保してくれていた。思わず、気分がほっこりしてしまう。
せっかくなので、残りのケーキはあとで食べようとテーブルに置いてから受け取った。
「ありがとう」
「陛下が立食形式にしたのはいいことだけど。食べ盛りの連中には逆効果みたいね?」
「けど、嬉しいよ? コース料理じゃこんなわいわい出来ないし」
「そうね? それはいいけど……瞬殺の勢いだったわ」
「あら」
お師匠さんもその波に乗る手前だったから、お叱りは受けていなかったけど。今卓上の大皿を見てがっかりしていたから、ショックは受けているね?
「ケン兄さん~~お代わり大丈夫でやんすか~?」
『持って、きた』
「ありがとう、ふたりとも~」
そして、僕の可愛い相棒たちも気にしてくれていたのかで、お皿にちょっとずつ色々乗せてきてくれていた。全種類まではさすがになかったけど、美味しい料理には舌鼓を打っちゃう!!
次回は月曜日〜




