何色の世界。
「あなたの世界は何色ですか?」
ここは俺の家だ。
どんなところかと言うと借家で、家具もそろっていて、でも、それでも金払ってねえ、ほんの三日でおさらばだ。
何のためかなんて理由はない、気づいたらここにいた。
でも、何故ここに居るのかが分かる、不思議な事もあるもんだ。
名前:吾眼哉眼世
身分:社会人
自己紹介:俺はいけねえなあ
一日目
ここに来てからは、これをしろって言う義務は一切ないから街をぶらぶら歩き回っている。
ちなみに、時間帯は深夜だ。
家の周りは、20代奴から50代ぐらいの奴らが住んでいる。
「ぶらつくか・・・」
街にでる、やる事はないし、まあここらへんってったら野球場がある。勿論俺は見る方だ。
しばらく観ていると退屈になってきて帰ろうとしたら。
「おい、お前さん。ちょっと話さないか、カフェでも行ってな」
黄色を貴重とした服、ズボンんの長さは膝の下あたりまであるの年齢は50代前半あたりであろうか、もっと若いかもしれない。
「あんた、村神か」
「ふん、別に暇で来た訳じゃねえぜ。お前さ、ここ来る前ってなんだったか覚えてるか、覚えてねえだろ」
俺はしばし考える。
「・・・ああ。って、なんで分かるんだよ。あんたはここに入る全員の思考を網羅してるとでも・・・」
「まあ、そんなもんさ。その気になれば、だけどな。まあ話しを戻そうや。お前はここにいる前のことが分からないだろ、どうなろうと最後には俺が明かしてやるからあんまり気にしなくてもいいけど、ここに居るだけじゃ退屈だろ。だから俺が親切でゲームをプレゼントしに来たんだよ」
「ハードとソフトでもくれんのかよ」
「んなわけねえだろ、推理ゲームだよ、お前の生前を探すって言うよ。ヒントだよ、一つだけくれてやる、田舎、だ」
「田舎・・・」
俺は呟くように復唱した。
「その言葉を聞いてお前の思う所にいってみろ。じゃあな」
そういって、あいつは帰っていった。
「意味分かんねえよ。・・・田舎」
田舎、また、俺そう呟き。
「まあ、童心に返ってゲームに興じるっていうのも悪くねえな」
ゲームを始める事にした。
・・・の前に、今日はもう眠ろうか、別に寝なくてもいいけど。
クリアできなくても被害ねえし。
二日目
さて、と俺は意気込んで家を出た。当然ゲームを進めるためだ。
まずは 田舎 に行くことにする。
「基本は電車だよな」
駅に行き、乗車券を買い、電車に揺られること1時間ぐらいで、今度は新幹線だ、そして今度は、倍の2時間ぐらい。
時間は午前12時過ぎ 田舎 に着いた。
「暑いし・・・」
暑かったので、上着を脱いだ。街の方じゃちょうど言い位だったのに、変だ。
「思う所にいってみろか、簡単に言ってくれるぜ」
暑すぎるので店で500mlのスポーツドリンクを購入し、まずはとりあえず、歩いてみる事にした。
しばらく歩いていると、子供が走ってきた。子供だけに知識が浅いだろう、という理屈はここでは通じない。が折角だ、聞いてみよう。
「よう、お前ここで変な事起こったりしなかったか」
子供は俺を見て。
「ないよ。んん、知らないよ、だろうか。あんたも分かってるんでしょう、ここの知識はほとんど同じでしかないことは」
「まあな、でも一様な」
そのとき、何かが頭をよぎった。といっても頭を押さえて、うめくような事はしない。感覚てきには忘れ物を思い出した感じに近い、すっきりとするものだった。
・・・子供?それとも、人に対しての反応か?
「ありがとよ、とめたりして悪かったな、じゃあな」
そういって、俺はまた歩き出した。子供はまた、走り出した
しかし、急に気分が悪くなった。
「うっ・・・」
子供はもういない、どこかの家に頼るしかない。
幸い民家は見えている、5分ほど歩き。
「誰かいねえか」
玄関を開けて奥の方へ言う。すると、老人がでてきた。
「どうしたんだ、苦しそうですね」
「ああ、苦しいんだよ。だから、ちょっと水が欲しい、スポーツドリンクじゃ甘すぎる」
「ああ、上がっていいよ。こっちにきなさい」
老人は静かにそういって、奥の方へ入っていった。それについていく俺。
水を貰って、楽になった。
「あんがとよ」
「いえいえ。ところで、あなたは何処からおいでで」
「分かってんだろ、街からだよ」
「ああ、そうですね。なにぶん年でして」
そういって、微笑する老人。
「これからどうするつもりで」
「ああ、そうだった。ちょっと聞きたいことがあるんだけど、ここらで変なこと無かったか、なんでもいいんだけどよ」
「ないですね。どうかしたんですか」
「ちょっと、ゲームをしてね。まあ、ありがとよ。」
さて、とまた歩き出す。ぐだぐだで何をしたいのか分からなくなってくるな。
「だれが、 田舎 だけで答えが出るものか、最悪だぜ家でテレビでも見てればよかった」
「言ってくれるじゃねえか」
まさか、と思ったがそこには村神がいた。
マジかよ。
「一様ヒントは手に入れただろ、人間に反応する、特に子供によ」
「ああ、アレはそういう意味だったのか。しかし、反応が苦しみかよ、面倒だな」
「鎌」
村上は唐突にそう言った。
「第二ヒントだ」
「鎌・・・。ああっ!!」
俺は叫んだ。
「ほとんど思い出したな、あとは何故ここに来たかだが」
「それも分かってる!」
俺は叫んでいた。
「そうか」
そうして、気絶した。
三日目
焦っていた、田舎 から街へ行った。
起きたのが、朝7時、それから急いで3時間、朝10時に街に着いた。
しかし、消えていた、目指した家は。
元々、見たことが無いから消えてきた、という表現は不適切だろうが。
俺はあることを思い返していた。
何日目?
突然だが、田舎生まれ、田舎育ちの俺は加害者だ、ついでに言うと殺人だ。
今までに、幾人も殺してきた、証拠を残さなかったわけじゃない。
つまり、連続殺人だ。俺はガスで人を殺す、直接手出しはしない。
俺は、別に証拠を残さない事を考えるような事はしなかったので、すぐ捕まった。
しかし、被害者はすでに数百人ほど出ていた。
当然、死刑判決だ。
刑を執行するまで、に考えていたのは最後に殺した奴らだ、そして、唯一二人だけ鎌で殺した。
かっぺだからな、別に因果関係はないが。
兄弟だった、高校生と中学生ぐらいだろう。
ところで、俺は人を殺すとき一言言う「あなたの世界は何色ですか?」と。
いつも乱暴な言葉を使っているのはその一言を引き立てるためだ。
かと言って、それが言いたいがために人を殺すのではない。
理由がある、至極単純仕返しだ。
この世に対する、な。
俺だって普通の社員だったのだ。しかし、仕事をなくしホームレスになった。それだけで差別されたのだ。
だから俺は周りの奴らがこの世界の事をどう思っているかが知りたい。
だから俺は「あなたの世界は何色ですか?」と聞く。
回想終了
「思い出したんだろ、だったらお前がどこに行くか。わかるよなあ」
村神は言う。
「ああ、地獄だろ」
「ご名答、あそこの門くぐったら地獄だからな」
「分かってるよそれぐらい」
俺は、一拍置いて
「なんであんたは俺にちょっかいかけてきたんだよ、意味ねえだろ」
「いるんだよ、たまにショックすぎてちゃんと死を自覚してるのに、なぜ死んだのか分からない奴がよ」
「それが、俺か・・・」
「ああ、地獄に行ったら今みたいに何もしないわけにはいかないぞ」
「そうかよ」
「じゃあな」
そう言って村神は去っていった、もう会うことは無いだろう。
そして、俺は門に向かって行った「あなたの世界は何色ですか?」




