ショート番外 DQNホイホイ〜ミーコ物語〜
この物語の主人公:花村シホの親友であるミーコ。
フルネームは月影ミーコと言います。
シホとは小中高大時代の同級生であります。
※大学はシホと学部は違うが、キャンパスは同じ。
彼女はシホから『DQNホイホイ』と呼ばれてますが、生い立ちからしてDQNホイホイの素質があるようでございます。
彼女は母子家庭で、弟が1人います。
父親は定職に就かず、飲んだくれで女遊びも激しかった。
母親が必死で働いて稼いだ金を使い、キャバクラのネーチャンと遊び歩いてるので、滅多に家に帰らない。
たまに家に帰っても、酒臭い臭いを漂わせるだけ。
機嫌が悪いと母親どころか幼いミーコや弟にも理不尽な暴力を振るう、当時は存在してなかった言葉で言う『DV』をしていました。
母親が手に職をつけ、実両親の力を借りれば何とか子供2人を育てられる経済力を付けた後、探偵を雇って父親の不倫の証拠を押さえた後、弁護士を間に挟んで離婚へ。
離婚の話し合いは自宅で。
離婚の話し合い時、父親はATMが居なくなる事が不服として、母親や弁護士を殴ったのです。
幸い、こう言う時に備えて、知人である近所の空手道場の長を隣の部屋にスタンバイさせていた為、DV父親は逆に道場長に返り討ちにされて警察に捕まりました。
因みに、この道場長が、シホの空手の先生であります。
※シホは、ミーコの紹介で入門したのです。
父親はロクデナシでしたが、父の兄である伯父はク⚫︎真面目な方で、バカ弟が出所したら田舎にある知人の土木会社で住み込みで働かせ、慰謝料払わせると約束してくれたのです。
ミーコは母子家庭であると言う逆境にめげず、必死で勉強して成績優秀、中学では部活:バレーボール部の部長を務める程でした。
こんなミーコを面白くないと思う輩もいました。
そして、陰湿なイジメを同性、異性から受けていました。
物を盗まれて捨てられたり、父親の不倫が原因で母子家庭になったことをバカにする落書き、陰口、先生が居ない時に給食の牛乳を引っ掛けられたり…etc
シホは勿論、心あるクラスメイトや部員が止めたり先生に報告したりしてましたが、それでも改善されず、イジメはエスカレート。
ある日、とうとう異性のイジメっ子の1人が掃除中に、ホウキでミーコを軽くですが、叩いてきました。
それを見たシホは、心あるクラスメイトに先生を呼ぶよう伝えた上で、イジメっ子に飛びかかりました!
「いい加減にしろー!」
と言い、イジメっ子のホウキを持った手に、正拳突きをかましました。
「痛ぇ~!!」
手に一撃を喰らったイジメっ子は、ホウキを落としました。
イジメっ子からホウキを遠ざける為に足で軽く蹴って滑らせた後、ミーコを庇うように前に立ち、イジメっ子に一喝!
「これ以上ミーコに何かしたら、先生に怒られるのを覚悟でアンタを空手でボッコボコにしてやるからね!」
と言うと、イジメっ子は腰を抜かしました…。
クラスメイトが呼んでくれた先生にイジメっ子はドナドナされ、目撃者クラスメイトとシホ、ミーコも呼ばれました。
シホも手を出したことは伝えましたが、1発かつ急所は狙ってない、武器を落とすことが目的だったことを目撃者クラスメイトとミーコの証言により、軽く注意されただけで済みました。
先生に注意されてもイジメをやめなかったイジメっ子でしたが、シホの空手の時のオーラに圧倒されて、とうとうミーコイジメをやめたのでした。
シホはイジメられてなかったのか?
シホは陰キャなので、ヤツ等には、当時の流行りの言葉で言う『アウトオブ眼中』だったようです。
これを機に、シホとミーコはますます親友に。
シホとミーコは県立女子高に進学し、大学も同じ大学(共学)に入りました。
学部学科は違いましたが。
ミーコは高校でも成績優秀で、特待生として学費ほぼ免除で入学したのでした。
『DQNモラハラ&DV旦那を丸呑みシ刑だ!』の回でもチラッと触れてますが、ミーコは大学時代にもDQNによる災難に遭ってます。
電車で痴漢にあったのです。
ある日の土曜、シホもミーコも2限まで授業を受け、授業後にキャンパス内で落ち合って、一緒に電車で帰りました。
2駅過ぎたところで、ミーコがシホに携帯を見せました。
メール作成機能を使って
『スカートの中に手を突っ込まれてる…』
と。
ミーコの後ろに40代くらいの頭おかしそうなキモいオッサンが立ち、ミーコのスカートの中に手を突っ込んで…触っていたんです!!
ニヤニヤしながら…(キッショ!!)
シホはすかさず、
「何やってんだよ痴漢野郎ー!!」
と、叫び、痴漢野郎の手首を掴みましたが振り退かれ、逃げようとしました。
しかし、犯行現場の目撃者も複数おり、犯人の逃げ道をふさいだので、あっさりと!
空手の立ち関節技をして取り押さえた。
若い男性を中心にヤツを取り押さえるのを手伝ってくれ、女性客はミーコを介抱しました。
次の駅で下ろしたのち、シホは、
「アンタ!よくも私の親友に痴漢しやがって!!人間のクズがぁぁ!!!」
犯人を殴ろうとする右手をプルプル震わせながら、叫んだのでありました。
シホまで犯罪者になりそうな勢いだと察した中年男性の1人が、
「お嬢ちゃん、気持ちは解るけど押さえて押さえて。こんなクズ野郎の為に、これからの人生棒に振ることないですよ。僕らがヤツの犯行を証言したりする等、ヤツに重い法の裁きが下るように協力しますから。」
と、止めたのでした。
奥さんと思しき、連れの中年女性客は、
「でも貴女は親友を守ろうとしたことは立派でしたよ。これが本当の友情なんですね。さぁ、お友達のところに行ってあげて下さい。犯人は駅員さんが来るまで若い人たちが押さえておきますから…。」
痴漢野郎は駅員を通して警察を呼ばれて連行されたのでした。
常習犯だったので、即逮捕されました。
大学を卒業後、有名企業に就職しましたが、実年齢より若く見える顔が災いしてか、30代の女たらし上司のセクハラにあったのでした…。
しかも当時はセクハラ相談窓口…とかメジャーじゃなかった時代の為、泣き寝入りするしかなく、1年で退職してしまったのです。
その後、コールセンター系を中心とした派遣会社の正社員に再就職し、後に『DQNセクハラ上司を丸呑みシ刑だ!』の件が起こるのでありました。
ミーコは若く見える可愛い子で成績優秀、しかしDQNにまとわりつかれるという波瀾万丈な…。
シホとラーラの手によって、DQNから解放されることを願うばかりです…。
※ミーコはラーラの存在は知りませんが…。
ミーコには見えないので。




