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DQNはシ刑!貴様はラミアの丸呑み刑だ!!  作者: 虎竜 星子


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16/43

番外編 東部警察中門軍団の敵をシ刑だ!

東京都戸島区(としまく)にある警察署:東部(とうぶ)警察署。

昔、そこには泣く子も黙る、最強の刑事チームが居た。

その名も、『中門(ちゅうもん)軍団』と言う。

「中門 大介」部長刑事率いる、警視庁東部警察署捜査課捜査係の別名である。

外国にある警察特殊部隊:SWATに匹敵するくらいの実力があり、昭和の関東近辺の凶悪犯罪の6割が撲滅したのは、彼らのおかげなのである。

令和となった今では中門刑事他、メンバーは皆、定年を迎えたため、中門軍団は解散している。


今回のお話は、中門刑事が思い出の職場、東部署がある戸島区を偶然訪れたことで起きた出来事である。



ある日曜、私シホはアニ⚫︎イトに行く為、最強線で生袋(いけぶくろ)に行った。

アニ⚫︎イトで買い物を済ませ、近くの公園のベンチで一休みしつつ、購入したばかりのBLアニメのグッズを眺める。

花が散ってしまった桜の木の下に、年老いてはいるが、もの凄いオーラを放つ、グラサンの紳士が立っていた。

「何処かで見たことあるような???」

昔、見たことあるような人に似てるんですよね~、老紳士。

なんて考えてると、その老紳士が私に近づき始めたのですわ。

思わず警戒していると、

「あっ、すみませんね、お嬢さん。驚かすつもりはなかったのですが…。」

「いえいえ…もしかして、貴方は、東部署の()()()()()、中門さん?でしょうか?」

緊張のあまり、『伝説の』だなんてオーバーに言ってしまったもんだから、

「ハハハハハ…伝説だなんてオーバーですよ。自分はタダの元刑事、中門であります。」

おおっ!中門軍団の中門部長刑事さんだぁ!中門さんは、

「定年迎えて約20年。人生の大半を過ごした東部署が急に懐かしくなって、久しぶりに戸島区に訪れたのであります!」

と、おっしゃった。

中門元刑事さんは、現役時代の武勇伝を色々お話しして下さった。

私が生まれる前に活躍をされていた方なので、どんな活躍をされたかは、両親や亡き祖父母から聞いた話やネットで調べた知識しか知らない。

なので、ご本人様からのお話は、リアル感があってグイグイ惹きつけられました。

だって凶悪犯罪に屈することなく、身体を張って立ち向かい、事件を沢山解決していったのですもの。

※先輩後輩含めた同僚刑事が、何人も殉職…。

そんな中門元刑事さんが、最後に少しだけ悔しそうな顔をした。

それは、

「自分達、ひとつだけ解決できなかった麻薬密売組織の事件があります。犯人を取り逃し、海外に逃亡されてしまい、未解決事件として終わってしまったんです…。」

外国で言うSWATに相当するレベルの中門軍団を以てしても解決できなかった、麻薬密売組織による事件があったとは…。

「ところで何ですがお嬢さん…。」

「ハイ?!?!」

「人が少ないところへ、ちょっと‥移動してくれますか?」

「エッ?はっ、ハイ…。」

公園の端っこ、桜の木が密集してる方へ移動すると、中門元刑事さんが、

「貴女の右肩に、薄ら(うっすら)と蛇の女の子のようなものが見えるのですが…」

エッ?ラーラが見えるの?!?!?!

人間界では、私以外の人間には、ラーラは見えないハズなのに!!!

薄らでも、ラーラが見えるとは?!

ラーラが突然しゃべりました。

「刑事だったおじちゃんと私、()()通じ合ったから、ほんの少しだけでも私の姿が見えたんですわ。きっと、私の力が必要なんですよ。ん~もしかして、過去に戻って未解決事件を解決したいとか?」

中門元刑事、「!」とリアクション。

「たっ、確かに、過去に戻って解決したい!とは、思ってますが、そんな夢物語、『⚫︎ラえもん』でもない限り、無理では?」

「おじちゃん、私は『⚫︎ラえもん』程凄くありませんが、人間よりは凄いですよ、色々と…。」

そこでラーラは中門元刑事に自分の能力(スキル)を、可能な範囲で説明して差し上げた。

「ラーラさんは、魂を過去に遡らせて、昔をやり直せる能力があるのですか?」

「ハイ、元刑事のおじちゃんの為に、この能力(スキル)、使いますわ!」

ラーラが凄くヤル気マンマンです。

「本当?ですか?!是非、お願いできますかね?!」

「もちろんですわ!」

中門元刑事さんが、男泣き寸前になった。

「ありがとう…。その前に、東部署に行かせていただけないだろうか?お嬢さん風に言うと、()()()捜査課長である小暮さんに会って行きたいから。」

つまり、遺影に拝みたいと言うことですね。

小暮捜査課長は、後に署長となり、その後、肝細胞癌で50代前半の若さでお亡くなりになっている。

※私が生まれる約5年前に。

中門元刑事さんが東部署に行かれている間に、缶コーヒーでブレイク。

ラーラは一応コーヒーは飲めるので、持参のラーラ手乗りサイズ用コップに滴を垂らしてあげる。

コーヒー飲みながら、

「ラーラ、そんな能力があるのなら、中門元刑事さんの同僚の方々の殉職を防ぐこともできるんじゃないのかしら?」

「んーご主人様。残念ながら、この能力は超スゲー(パワー)を使うので、()()()()()()()しか使えませんの。それに歴史を無闇に改変することは、よろしく無いので…。下手すれば、人間界が滅びることも…。」

そう…だよね…。

歴史を変えることは必ずしも、良い結果だけとは、限らないしね…。



1時間ほどして、中門元刑事さんが公園に戻ってきた。

「自分は準備が整っているであります。ラーラさんのご都合が良ければ…。」

「承知しました、元刑事のおじちゃん。」

ラーラは一呼吸置いて、

「周りの人に、抜け殻(魂が抜けた)状態を見られたくないから、ミアちゃんに頼んで時間止めて貰うわ。」

私シホが、

「ラーラが時間を止めてから、過去へ遡る術は使えないの?」

「そうなんですよ、ご主人様。同じ属性の術は複数同時に使えないですし、過去へ遡る術はベリーバリー体力と気力を使うんで…。」

なるほど。

「ミアちゃん呼びますね!」

数秒すると、テレパシーが聞こえてきた。

*シホおねーちゃん、お(ねえ)!こんちは~!

ミアちゃんの姿は人間界では見えないが、テレパシーなら一応受信できる。

*今からお(ねえ)達以外の時間止めますね!

10秒くらいして、周りの時間がとまりました。

中門元刑事さんが、たまげておられます。

「なんだこれは?!自分達以外の、時間が止まっている?!?!」

そして、


急に、



意識が




飛んだ!!





気がつくと、私とラーラは身体が無い()()()の状態で、何処かの港のコンテナ置き場のところに立っていた。

何故なら、私は当時はこの世には生まれてないので、乗り移れる自分の身体がない。

ラーラは()()()()()()()()()()()()()()生き物だから、同じく。

中門元刑事さんは?!?!

どこ?



もしかして!

あそこにいるのは!!


東部警察中門軍団の皆さん!!

畑村刑事

平野刑事

源内刑事

南田刑事

北城刑事

山形刑事

二代刑事


そして、

中門元刑事さん…の現役時代!

中門部長刑事、又の名を、中門団長だ!


中門軍団の最年長刑事である南田刑事が、

(ちゅう)さん!急に意識が飛んだように見えたが、大丈夫かね?!」

中門団長は慌てて、

「あっ!すみません!気が張り詰めすぎて、ちょっと…。」

畑村刑事が、

「無理も無いっス!大詰めですからね!さぁ、証現場を押さえたら。とっとと逮捕しましょうぜ、団長!!」

どうやら中門団長は、()()()()()()()()に乗り移ったばかりで、意識がこんがらがってしまったようである。

「えっと…、ヤツらは15時に、港の埠頭で麻薬の取引を行う予定になっている。証拠を押さえたら、なだれ込むぞ!!」

中門軍団のメンバーは了解し、忍び足でコンテナの隙間、スキマを移動する。

あっ!埠頭に、なんか人相の悪い輩が沢山いる!

ラーラがテレパシーで私に

*刑事のおじちゃんが言うには、右目の近くにキズ跡があるパンチパーマのオッサンが、麻薬密売組織の親玉で、極田阿久夫(ごくたあくお)と言うらしいよ~。

と、教えてくれた。


15時だ。

極田と取引相手が面と向かって挨拶し始めた。

「いつもご贔屓にしてくださり、ありがとうございます。」

「いやいや、極田さんのおかげで質の良いヤクが!」

どうやら常連のようだな。

「極田さん、1000万円で如何でしょうか?」

アタッシュケースを開封しつつ差し出す。

札束だらけだ。

「おっ!流石常連さん!では、商談成立で…」

と、言いかけたところで、


中門軍団が突撃!!


「そこまでだ、極田阿久夫!今日こそは貴様らを逮捕する!!」

中門軍団の登場に、ヤツらはパニック!

「ゲッ!来やがったか!ええい!ヤれ!!」

極田の部下達が拳銃を構えた。

しかし、

源内刑事が地面に転がりながら拳銃を乱射し、2、3人を撃った。

腕を撃たれて悶える者や、気絶かシ亡で倒れる者が出た。

北城刑事がコンテナの上の敵を撃ち落とした後、敵に間合いを詰めてパンチを喰らわせ、回し蹴り!!

畑村刑事はバイクに乗りながら、器用に拳銃で敵を撃つ!

南田刑事は年長者とは思えないガッツで走り回って敵を追い詰め、撃つ!

その他の刑事も、敵をやっつけていく!

敵の1人が中門軍団に向けて手榴弾を投げてきた!

ヤバイ!

と、思ったら、ラーラがテレキネシスを使って、手榴弾を敵の方向に投げ返してしまった!

どうやら魔法だけなら、心だけの存在でも使えるようだ。

手榴弾投げた敵が

「嘘だろー!」

BOMB(ドッカーン)

敵は吹っ飛んでシんだ。

中門団長も、ショットガンで遠くの敵を中心に撃ち倒していた。


敵の大半は、シんだか気絶、ケガで戦闘不能状態になっていた。

勝利が近いぞ。


だか、


そうは、


問屋が


卸さなかった!


「そこまでだ刑事さんよぉ!この人質が目に入らねぇか、あーん?」

極田が女性を強引に引っ張ってきて、人質の頭に拳銃を突きつけた。

女性は、

「お兄ちゃん!!」

と叫んだ途端、中門団長が動揺した。

「あっこ!!!」

中門団長の妹の中門秋子(愛称:あっこ)さんだ!

極田がほざく。

「へっ!オメェ達のことを調べずに戦うほど、オレ達はバカじゃねぇーんだ。中門さんは妹さんが唯一の家族だからな、人質にすりゃ、オメェは手出しできねーだろーから!」

脂汗が滲む団長の顔。

しかしあっこさんは、

「ダメ、お兄ちゃん!!この犯人を逃したら、この麻薬密売組織を2度と逮捕できなくなるかもしれないのよ!私に構わず捕まえて!!」

極田はカッとなり、

「黙れ!」

と、拳銃であっこさんの首すじ辺りを殴って気絶させた。

「さぁ、妹の命が惜しくば、逃走用の資金10億と逃走用のジェットを用意しろ!!」

と、要求してきた。

「団長!」

(ちゅう)さん!」

団員達も動揺してきたようだ。

団長の妹さんの命も大事!

しかし、組織の主犯格をこのまま国外に逃走したら、どこかの国に潜んで組織の建て直しどころかますます増大してしまう!!

どうすれば良いの?

折角(せっかく)歴史が良い方に傾いたと思ったら、結局、逃亡されるエンドなの?!

()()()の存在故、見ているだけしかできない悔しさを滲ませていると…

アレ?ラーラが居ない!!

と、思ったら、

ラーラは、

極田の横に居た!!

※勿論、極田にはラーラは見えない!

しかも、あっこさんをパスした部下が伸びている。

ラーラはあっこさんに手を触れ(と、言っても、透けてるので、触れたことにはならないが)ると、ブツブツ詠唱を始めた。

そして、

あっこさんが、

パッ!と

消えた!!

1秒しないうちに、二代刑事の側に現れた!

「あっこちゃん!!」

二代刑事が、すかさずあっこさんを抱き上げる。

突然人質が消えて驚く極田だったが、すぐに気持ちを切り替えて、中門軍団に発泡し始めた。

「銃撃再開しろ!」

「ハイ!団長!!」

「よくもあっこちゃんを!!」

激しい銃撃戦が再開された。

しかし、極田の他に幹部や部下は殆どおらず、麻薬密売組織側は劣勢。

「ぐわっ!」

敵が1人倒れた!

「がはっ!!」

また1人倒れた!!

「あ゛あ゛あ゛~っ!!!」

コイツら、タヒにましたね…。


激しい銃撃戦の末、


中門団長が右肩を撃たれた!


しかし、よろけながらも、


「まだだ!逮捕するまでは!!」


と、執念でショットガンの引き金を引いた!


弾丸は、


極田の左胸に命中!!!!


心臓を撃ち抜いてるようです。

即シです。


「団長~!!」

(ちゅう)さん、大丈夫かぁ??」

中門団長は急所は外れたが、出血がそこそこだ。

平野刑事が止血する。

「ありがとう、みんな。極田達の組織を潰すことができたも同然だ!みんなと刑事(デカ)をやれて良かった!!」

「団長!シなないで下さい!!」

「もうじき救急車も来ますから、もう少しの辛抱です!」

中門団長は少し苦笑し、

「急所は外れてるから、簡単にはタヒなないよ。これからだって、みんなと東部警察中門軍団をやっていくんだからな!」


麻薬密売組織との、凄まじい銃撃戦は終わった。

下っ端の大半は逮捕、幹部は全員銃撃戦でタヒ亡、主犯格である極田阿久夫も中門団長との撃ち合いでタヒ亡となった。

本当なら逮捕して裁判にかけて極刑なりタヒ刑にするのがベストなのだが、銃撃戦の末なので、仕方ない…。

中門団長は出血で少し青ざめながらも、主犯格を打ち取れたことで安堵の安堵の表情を浮かべる。


警察官達の後処理の最中に、警察幹部の方が、オープンカーに乗って現れた。

処理にあたっていた警察官達は、一斉に敬礼する。

「やあ、ご苦労さん!」


ウソ!


小暮捜査課長まで、


直々にお見えになるとは!


畑村刑事に肩を借りながら歩く中門団長に小暮課長は、

(ちゅう)さん!大丈夫か!!本当に…本当にありがとう!!中さん達のおかげで、極田達の麻薬密売組織を潰すことができたも同然だ!!これからメンバーの残党や関係組織を全力上げて逮捕していくからな。オレ達に任せて中さんはケガの治療に専念してくれ。」

小暮課長は労いの言葉と、休暇を与えたのであった。

こうして、極田阿久夫率いる麻薬密売組織は、東部警察中門軍団の手により、壊滅したのである。

別のアジトに居た下っ端や関係組織は芋づる式に逮捕され、凶悪犯罪事件が1つ解決した。



実際に過去に戻って行ったことなので、現代に魂が戻った時には、歴史は変わっている。

極田達は海外ではなく、閻魔様の元に旅立って行ったのである。

「ラーラさん、ありがとう。これで自分は悔いの無い余生を送れます。現役時代に旅立ってしまった仲間が待ってるかな(笑)」

「いやいや、仲間の分まで長生きして下さい。そして、後進育成の為に、今のお巡りさんや刑事さん達に、貴方の刑事魂を語り継いでいただきたいです。」

「そう、ですね。自分、やってみます!本当にありがとう、ラーラさん、花村さん!」

中門元刑事は私とラーラにガッチリと握手して下さった。

※ラーラは手乗りサイズなので、中門元刑事の人差し指とラーラの両手で握手。


中門元刑事さんはその後、元職場である東部署で2回程、大後輩の方々の為に特別講義を行った。

そして数ヶ月後、中門元刑事さんが肺炎により、お亡くなりになったと言う訃報がニュースで取り上げられた。

ご本人の意向で、家族葬の後に公にして欲しいということだったので、シ後数日経ってからの発表になったそうだ。

享年80歳。

家でネットサーフィンをした際に、ネットニュースで中門元刑事さんの訃報を知った私たちは、2人で哀悼の敬礼をした。

「ラーラの力で凶悪事件の解決ができたから、悔いなく天国へ昇れたのかな?」

「私はちょっとだけしか手伝ってませんわ。解決できた要因は、元刑事のおじちゃんの、凶悪犯罪者は許さないと言う執念ですから。」

ラーラは謙遜し、そして、

「おじちゃんを見習わないとですわ、私。私って、どちらかと言うと『人を助ける』為より、DQNから回収したお金の一部を取り分にする、『ビジネス』の為にDQN退治やってるから。おじちゃんは、弱き人間を犯罪者から守る為に、命までかけて刑事をやってたんですもの。」

「まぁまぁラーラ、どっちにしろ貴女のおかげでDQN人間の被害者達が泣き寝入りせずに済んでるんだから、貴女は今まで通りの方針で良いと思いますよ。」

「ご主人様…。ありがとうございます。」


その晩、2人は中門団長の冥福を祈り、安物ワインで献杯をしたのであった。



番外編 東部警察中門軍団 終劇

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