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私の勇者ならワンチャンあれば十分です~全く問題ありません!  作者: ゆきちゃん
第2章 メインストーリー
49/72

49 植物系魔族6

一生懸命に作話しました。是非是非、お楽しみください。

なろう投稿する第2作目です。

 ひざまずいていたマリが歌い始めた。

 内務大臣がたしなめようとしたが、グネビア王女が首を横に振って制した。


 あなたは悲しそうだった。

 その顔を見て私も悲しくなったけれど、

 たくさんの元気をあげようと思った。

 だけどできることは花を咲かせ風にそよぐだけ、

 でも一生懸命がんばった。


 あなたは少しずつ元気になった。

 その顔を見て私も少しうれしくなったけれど、

 まだまだ元気をあげようと思った。

 だけどできることは花を咲かせ風にそよぐだけ、

 でも一生懸命がんばった。


 あなたはすっかり元気になった。

 その顔を見て私は大変うれしかった。

 でも元気をあげ続けようと思った。

 できることはわずかに花を咲かせ風にそよぐだけ、

 でも一生懸命がんばった。


 あなたは喜びに満ちあふれた。

 その顔を私は見ることができない。

 もう元気をあげることができない。

 私の体は土に帰っていくから、

 でも一生懸命がんばった。

 幸せでした。


 マリが3回歌って、2回目からはだんだん他の植物系魔族も加わり、最後には全員が口ずさんでいた。

 歌が終わった後、王宮の謁見の間がシーンと静まり返った。


 やにわに国王は立ち上がり強く手をたたき拍手した。

 少しだけ遅れて謁見の間にいた全ての人が拍手をした。

 グネビア王女が言った。


「お父様、私から御提案があります。彼女達を王立の歌劇団にして、この王都イスタンの中に彼女達が歌劇を演じる劇場を設置するのです。」


「そのとおりにするが良い。彼女達が歌劇は、たぶん世界中のどこに出しても誇れるものだろう。王立の歌劇団にしても問題ない。ただし一つ、微妙な問題が残っているぞ。彼女達が魔族だということをいつ公表するのだ。」


「はい、最初は公表しません。彼女達は見た目、ほとんど人間と変わりません。だんだん彼女達の歌劇の芸術性が国民にほんとうに認められ、よく理解され、ファンがおおくなってきた時に公表するのです。」


「そうか良い考えだな。」


「父様、マリ様達がゴード王国に移住されることをお認めになったということでよろしいですね。」


「うん。国王として正式に認めよう。書記官、このことをしっかり記録しておくように。」


 そう言った後、ヘンリー国王はマリ達に向かって


「マリ殿、他の歌劇俳優のみなさん、今日は最初、大変失礼なことを申し上げたことに心からお詫び申し上げる。是非、我がゴード王国の歌劇団を設立し、国民達にすばらしい芸術を見せてあげてほしいがいかがかな。」


 マリが立ち上がり答えた。

「陛下、喜んでお受けします。私達をゴード王国に迎えていただきありがとうございます。できれば、劇場は王宮のそばにお作りいただきたいのですが。」


「それはどうしてかな。」


「歌劇だけではなく、別の面でゴード王国をお支えしたいのです。私達には精神感応の力があります。その力を王宮守護のために使わせていただきたいのです。」


「なるほど、とても心強いな。こんなきれいな娘さんがたに守護していただけるとは、ありがたいことはない。」


「父様、発言されるお言葉には十分御注意ください。」




 マリ達植物系魔族の国王との謁見が終わった後、ランスロはグネビア王女の居室に呼ばれて腰かけて会話していた。


「ランスロ、父様と同じことを言ってしまいますが、ずいぶん背が高くなったのですね。私があなたの顔を見上げる必要が出てきました。」


「グネビア王女様も雰囲気がだいぶお変わりになられました。」

「そうですか、どう変わったのか教えてください。」

「実は、あまり見ることができなくなったのです。」

「まあ――――あんまりなことを言うのですね。見た感じがそんなに変ですか! 」

「いえいえ、全くその反対です。見た感じがさらに素敵になられたのです。」


 それを聞いた王女は大変喜んで、彼と目を合わせて言った。

「ありがとう。とてもうれしいです。あれ、なんで目を伏せるのですか。」

「………………」


「教えてください。」

「王女様の青い美しい瞳は強烈なんです。見つめられるとくらくらします。」

「ふふ――――」


 グネビア王女は心の中で考えていた。

(よかった! ランスロは今まで、訪れたワンチャンスを見事に生かすことができている。)




 魔界の中でも、魔族がほとんど立ち寄らない僻地があった。

 そこに秘密の洞窟があり、5人の上級魔族が密談をしていた。

 彼らは人間界へ侵攻し、殺戮を行うことを切望していた。


「どうするのだ。このままではいっこうに人間界への侵攻は行われない。」

「そうだな。なにしろあの勇者の候補が、次期魔王で人間界への侵攻を指揮するザラ様の婚約者であることが最大の障壁だな。」


「でも魔王様のお許しがなくて、勇者の候補と戦ってもおとがめはないのだろう。」

「暗黒騎士ゴルバと炎人バーンが既に剣を交えている。しかし、あの勇者の候補はゴルバに勝ち、序列第1位のバーンから掟破りのマリを守り抜いている。」


「アスタルトよ。おぬしは魔王ゲール様やザラ様が人間界に一時滞在していた時からおそばにいたのだろ。それから、勇者の候補、ランスロのことも良く知っているそうじゃないか。なんとかならないのか。」


「勇者の候補には最大の弱点が2つあることを私はよく知っています。そこをうまく攻撃することを考えてみます。」

お読みいただき心から感謝致します。

もし、よろしければブックマークや評価していただけますと、作者の大変な励みになります。


※更新頻度

土日祝日の午後です。午前中1回追加できました。

少しずつ頻度を増やし、計画的に更新できるようにがんばります。


ウィークデーは不定期ですが、夜11時までの時間に更新させていただく場合があります。




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