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私の勇者ならワンチャンあれば十分です~全く問題ありません!  作者: ゆきちゃん
第1章 プロローグ
21/72

21 2年次生2(決闘)

一生懸命に作話しました。是非是非、お楽しみください。

なろう投稿する第2作目です。

 学校内であった決闘さわぎのことで、ランスロは校長室に呼ばれていた。

 正面には校長のロダンが座っていた。

 そこには、最強の騎士ホークも同席していた。


「ランスロ君。今日、君を呼んだのは罰するためではない。今回の喧嘩さわぎについては、もう関係者からの聞き取りが済んでおり、君とコンラート君には全く非がないことはわかっている。今日は、君の力について聞きたい。」


「僕の力とおっしゃいますと……」


「君は相手をにらみつけただけで、気絶させてしまった。その様子を多くの学生達が見ている。それはたぶん、どれだけ剣術を修業したとしても使うことが難しい覇気(はき)の放出だ。まだ2年次生に過ぎない君が、なぜ使うことができるのだろうか? 」


「僕にもわかりません。あの時、戦う気持ちで身構えたら自然に相手が倒れていました。それに、毎日行っている剣術の修業の時、覇気(はき)のことを意識したことは1回もありません。」


「なるほど、そうするとその力は、元々君の中に備わっていたものが覚醒したと考えるのが自然ですね。たぶん、それは生まれた時に君に与えられた神のギフトです。」


「神からギフトをいただいていたのですか。」


「はい。そして、神のギフトを与えられた者は勇者になり得る者です。できる限り強い勇者になって、人間を守るため、魔王と戦う運命をもちます。ただし勝敗はわかりません。勇者と魔王は均衡した実力を持ちますから、ほんのわずかしかない勝利のチャンスをつかむ必要があります。」


「負ける可能性もあるのですね。勇者が負けてしまったら、いったいどうなるのでしょう。」

「人間は魔王に支配されます。魔族に隷属(れいぞく)して暮らすのです。きっと、それは人間にとって極めて悲惨な毎日になるでしょう。」


「僕は大変な宿命をもっているのですね。これから少しでも魔王を上回る実力になるように、毎日精進しようと思います。」


「あなたなら、そう言うと思いました。それで私も決断しました。今日、最強の騎士ホークに来てもらったのは、これから剣術や戦闘術をあなたに教えてもらおうと思ったからです。ホーク、お願いです。是非受けてください。」


「もちろん、二つ返事で引き受けるよ。私もだいぶ年老いた。世の中ではだんだん『最強の騎士』の称号をボーンに付けるようになってきている。これから私がやるべきことは、もっている知識、技術、経験を次世代に引き継ぐことだ。是非、ランスロ君に全て伝えてあげたい。」


「ホーク様、よろしくお願いします。」

「ホークありがとう。これから荒海に乗り出すランスロ君の良い羅針盤になってあげてほしい。」


「失礼します。」

 深く一礼してランスロは校長室から退出した。


 その後で、校長はホークに険しい顔をして言った。


「実は、今日ホークに相談したいことがもう一つあるんだ。今話した喧嘩さわぎの後、ランスロ君の覇気で意識を失っていた学生の1人が覚醒して、介抱していた職員から剣を取り上げてランスロ君に襲いかかってしまったんだ。」


「えっ、まだ子供だから衝動的にやってしまったことだとは思うけれど、結局どうなったんだ。」

「実は、その学生は再びその場に倒れてしまったんだ。そして、その学生は3日間、意識が戻らず寝込んでしまった。」


「原因を調べたのか。」


「はっきりした原因はわからなくて、あくまで推測した理由しか思い当たらない。私の中に半分流れているエルフの血がとても強く訴えかけてくるんだ。」


「エルフが大変憎むものなのか。」


「そのとおりだ。闇の精霊の力だ。そして闇の精霊を自由に使役する能力をもつのは……」


「ランスロ君と正反対の存在がいるということか。」


「そうだ。しかも、この士官学校の中に、学生の中に。」




 ロスチャイルド家の当主、ザラの父親の名前はゲールといった。

 食事をしていた時、父親がザラにたずねた。

「ザラ、学校で闇の力を使っただろう。」


「使ったぞ。卑怯な学生がランスロを後ろから剣で不意打ちしようとしたんだ。」

「それならば仕方がないな。ランスロ君に何かあったのかい。」


「理不尽な因縁をつけられた下級生を助けるため、5人と決闘をしたんだ。まあ、すぐにランスロが勝ったがな。1にらみするだけで相手を気絶させてしまったんだ。私にはわかったぞ。たぶんあれば、神聖の力をまとった彼の覇気だ。」


「そうか、彼ももうそこまで覚醒しているのか、これからの成長がほんとうに楽しみだ。アスタルトよ、これから時々、士官学校を刺激してあげなさい。」

「だんな様、刺激と申されますと、どれくらいのレベルでよろしいでしょうか。」


「そうだな。あまり弱すぎても、ランスロ君の成長につながらないな。中級程度の刺激を士官学校に与えれば、きっと、ランスロ君が中心になって対応するだろう。」

「はい、御意のままに。」


「父様。ランスロの学校生活をあまりかき乱してはだめだぞ。私とつき合う時間が少なくなるからな。アスタルトよ、わかったな。」


「アスタルトよ。ザラの気持ちを十分にくみ取って、最適な方法を考えてくれ。」

「わかりました。」

お読みいただき心から感謝致します。

もし、よろしければブックマークや評価していただけますと、作者の大変な励みになります。


※更新頻度

土日祝日の午後です。今日は午前に1回、追加させていただきました。

少しずつ頻度を増やし、計画的に更新できるようにがんばります。


ウィークデーは不定期ですが、夜11時までの時間に更新させていただく場合があります。




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