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        3  欠損回復魔法

 欠損回復魔法はクリスティーナ王女の独自の魔法だと信じる者と疑う者がいる。疑う者は一緒に飲む薬がエリクサーだと信じる者だ。

           3  欠損回復魔法


 欠損回復魔法はこの世にまたとない魔法だ。欠損を魔法で回復するなんて夢物語りだと思われていた。現実に起こると疑る人もいる。一緒に飲んでいる薬がエリクサーなのではないかと。教会で欠損回復魔法を受ける者は疑る者はいない。クリスティーナ王女の情け深い心と天使のような清らかな姿を見ればクリスティーナ王女こそが欠損回復魔法の使い手だと信じられる。疑る者は貴族階級の者だ。クリスティーナ王女本人に欠損回復魔法を頼めば。欠損回復魔法は教会以外ではしないと言うし、欠損回復魔法と同時に飲む薬は欠損回復魔法を円滑に行う薬だから単独では売らないと言う。欠損回復魔法は魔法にせよ薬にせよ円滑に行なわれているから欠損回復魔法の効果は疑いようがない。国王陛下に貴族達が欠損回復魔法を受けたいと嘆願してきた。別の日貴族達ための欠損回復魔法を行う日を設定した。クリスティーナ王女は、マリエールに、

「随分と大勢の方が参加されるのですね。」

「クリスティーナ王女殿下の魔法は唯一の欠損を回復する魔法ですからね。」

「他にも欠損回復魔法が使える方がいればよろしいのに。」

「欠損回復魔法はクリスティーナ王女殿下しかおできになりません。」

クリスティーナ王女はまんざらでもなさそうだ。

 遺跡の方は、また、幾つか発見された。解読も進んだ。新しい物が次第にできる。発電所や上下水道、冷蔵庫や洗濯機もできた。実はマリエールは自分と同じ姿のアンドロイドを作って時々外出している。冒険者ギルドには行けないので主に遺跡に行く。正直マリエールにこんな扱いをする国を許す気がない。いつか正当な裁き下すつもりだ。

 いつかの古代文明の遺跡を発掘している内に疑問に思った。この文明はどうして滅亡したのだろう。どうして文明は途絶えてしまったのだろう。今の人々とどんな関係があるのだろう。古代文明の人々は絶滅してしまったのだろうか。謎は深まるばかりだ。

 一つのミッションリンクが見付かった。凡そ5万年前の遺跡だ。文献によれば、もう一つの文明があって関係が悪いと記述があった。記述によれば、両文明は人間と猿くらいの知能の差があるようだが非常に鬱陶しいと書かれている。原始的な武器で攻撃してきたり、会えば威嚇するらしい。敵対関係にあるらしい。同じ遺跡でもう少し先の記述があった。猿のような文明人が剣や槍や弓矢を手にしたという記述だ。彼らも進歩しているらしい。

 別の遺跡が見付かった。3万年前の遺跡だ。あまりにも猿の文明人が鬱陶しいので、別の星移住すると言う内容だ。古代文明の滅亡というのは移住だったかも知れない。それより新しい超高度古代文明の遺跡は今のところ見付かっていない。3万年前に他星に移住したと考えればいいのだろう。今の人間は超高度古代文明の人間達が猿と呼んだ者達の末裔とみればいいのだろうか。そのまま彼らに伝えるのは気が引ける。超高度古代文明の遺跡は海を隔てた島々でしか発見されていない。隠してしまえば漏れることはない。

 遺跡の探索で進展があった。5万前に二つの文明があったらしい。超高度古代文明人が猿と呼んだ文明だ。

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