ここが地獄の一丁目
―ジリリリリリッ!!
「⋯んぁあ!?うるさっ⋯」
「⋯な、なにこの音っ!?誰なのぉ⋯?」
「⋯これだ。どう止めるんだろう⋯」
―カチッ
「あっ、止まった。」
「ちょっと待って、まだ太陽出てないんだけど⋯」
あの日から数日後。
私たちはあのミハルの口車に乗せられて、学校に入学することになった。
今日は二日目。正式に授業が始まる日だ。
「いやぁ⋯にしても昨日は楽しかったね!エリアスさんのご飯も美味しかったぁ。」
「ミハルが入学の歓迎会をやるって言ったときは驚いたよ。1年間って言っても結構ゆるいのかもね。」
「ふへへっ。楽ならありがたい。ついでに飯も美味いとさらに良し⋯」
私たちは村の中とはいえど、共同生活をするということになり、ここはミハルの家の離れなのだ。
3人組で一部屋支給された。
今年はそのグループが計4つ。全12人の生徒になるらしい。
「⋯そう言えば何か忘れてるような。」
「あっ、ミハルちゃん。朝起きたら外に集合しろって言ってた!」
「そうだっけ?じゃあ早くいこう。」
「だるいよぉ⋯二度寝したーい⋯」
「クロエ⋯シャキッとしなさい。」
眠い目をこすりながら私たちは外へ歩き出した。
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「うわっ⋯みんな並んでるよぉ⋯」
「私たちが一番遅かったか。ワルだねぇ。」
外へ出ると、ミハルと他の女の子たちがきっちり整列してたっていた。
うわぁ、ビリッケツだね。お恥ずかしい。
「おはようございます。」
「⋯おはよー。こんな朝っぱらからなんて聞いてないよ。」
「⋯聞き間違いでしょうか。」
「⋯え?」
「おはようございます。」
「だからおはよーって⋯」
「⋯喝っ!」
「うぇあっ!?」
朝の眠気が一気に覚めた!な、なんなの!?
「あなたたち⋯生徒としての心構えがなってない!」
「え、えぇ⋯?」
「ほかの皆さんはあなたたちが来る何分も前から立っているのですよ?それをあなたたちは⋯」
私たち以外の子たちはぴしっと立っている。うわっ怒ってる。というか、落ち込んでる⋯?
「ご、ごめんね⋯ミハルちゃん⋯」
「ごめんではありません!そういう時は、申し訳ございません。と言います。アルトさん、もう一度っ!」
「も、申し訳ございません!」
「よろしい。あと、ミハルちゃんはおやめください。先生と呼ぶように。」
「はい、先生!」
「ちょっとミハル、ハリキリすぎじゃない?それじゃみんな疲れちゃうって。」
アルトが怒られている姿が可哀想だったので、二人の喧嘩の仲裁に入ってやる。
一番の年長者だからね。これくらいやってあげないと。
「⋯私が1番怒っているのはあなたです。ルミナさん。」
「え、私?」
「1番の年長者なのに遅刻をする。ほかのみなさんに詫びようともしない。あなたは、人をなめ腐っています。」
「そ、そんなつもりはないって⋯」
―ビシッ!
指を私の目の前に突きつける。
「ひっ!?」
「その根性、叩きのめします。お覚悟を。」
ま、まさかこんなにスパルタだったなんて。入学する前に教えてよね⋯
「⋯にしても私たちばっかり怒りすぎじゃないか?ほかの子たちは大丈夫なのか。」
クロエがブツクサと不満をもらすと、ミハルはニヤリと笑みを見せた。
「大丈夫です。⋯あなたたちが来るまで、たっぷり指導しましたから。」
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