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歴史という名のファンタジー  作者: みなと劉
58/255

58話

続いては……。

神籬ひもろぎ』についてです。この物語は、 とある神様が世界を作り終える所から始まる。

ある日のことです。一人の若者が現れました。

「俺は人間という下等生物とは違う存在になりたい」

と言っていました。

すると周りの者は、

「馬鹿なこと言うな」

「お前は今のままで充分だよ」

と言いました。

それでも諦めず、ついに神々の住む場所に行くことを決意しました。

『神籬』は、自分の力でその扉を開くことに成功したのでした。

そして彼は初めて他の種族と出会うことになりました。

しかしそれはあまり嬉しい出会いではありませんでした。なぜなら、そこには人間の敵とされる魔族や魔物がいたからです。

さらに、

「人間はどこだ?」

と聞くと、皆んなは彼を白い眼で見ました。

どうせ信じてもらえないと思ったのか、彼は仕方なくその場から立ち去りました。

「仕方がないから自分で探すしか無いな」

そう呟きました。

そして数日かけて、やっとのことで探し出したのは一人の青年です。

「こんにちは。あなたの名前は何ですか?」

そう尋ねると、相手はとても警戒して、

「誰だよ? それに名前なんて無いよ」

と言いました。

「どうして?」

と聞くと、少し考えてから答えてくれました。

「実は俺って、捨て子だったらしいんだよね」

「へぇ~」

「それで、物心ついた時には一人で生きてきたんだよ」

「それは大変だ」

「ああ、大変な人生を送ってきたぜ」

「ところで、君は一体誰なんだ?」

と相手が聞いてきました。

「あっ、忘れてた。実は、あなたと友達になろうと思って来たんです」

「えっ、マジで!?」

「本当ですよ」

「ありがとう。よろしく!」

「こちらこそ」

こうして、二人は仲良くなりました。

しかしある時、二人の住む場所に魔物が襲いかかってきました。

彼は戦いが得意ではなかったのに、勇気を出して相手をしてくれました。

しかし結局負けてしまい、殺されてしまいました。

そのことを知った彼は、すぐに駆けつけました。

「おい、大丈夫か?」

と声をかけると、相手は返事をしませんでした。代わりに聞こえたのは、「ガクッ」と何かが倒れる音だけでした。

恐る恐る近づくと、そこには息絶えている相手の姿がありました。

それを確認してから、

「こんなことがあってたまるか!!」

と叫んで怒り狂いながら、魔物を退治していきました。

しばらくして、なんとか落ち着きを取り戻した頃、一つの疑問が生まれました。

「そういえば、あの子はどうなったんだろう?」

そう思った彼は周りを見渡しました。すると、地面に血の跡があることに気づきました。

その場所は、自分がいた場所でした。

彼はまさかと思いながらも急いで戻ってみました。すると、

「キャー!!」

叫び声が聞こえてきました。彼は走って行くと、そこでは女性が襲われていました。

女性は彼に気づき、

「助けて」

と懇願していました。彼は怒りを抑えきれずに相手に切りかかりました。

そして、見事倒すことができました。

女性は何が起こったのか分からずにいましたが、彼が説明をしてあげると安心した表情を浮かべました。

それからは平和に暮らしました。

めでたしめでたし。

次は……。

猿夢さるとゆめ』について話します。

これは、ある男が見た悪夢の話です。

その男は電車に乗っていました。

すると突然、アナウンスが流れました。

「次は~猿夢でございます。降りられる方はおられませんでしょうか?」

それを聞いた瞬間、彼は全身に寒気が走りました。

急いで車掌室に行きましたが、既に誰もいなくなっていました。

ドアの方を見てみると、『開くな』と書かれた紙が貼られています。

しかし、いつの間に貼ったのか全く分かりません。彼は恐怖に怯えながら待つことにしました。

しばらくすると、ゆっくりとドアが開き始めました。

そして次の駅に着くと、一人の女が現れました。

彼女は男の方に向かって歩きだし、目の前に立つとこう言いました。

「一緒に来てください」

「嫌です」

「どうしても?」

「はい」

「残念ね……」

「では、私はここで……」

と言って帰ろうとしたその時、腕を強く掴まれました。

そして、

「離してよ」

という彼の言葉を無視してそのまま引きずりました。

そして彼は無理やり連れて行かれてしまいました。

そこはどこかの地下の部屋でした。

中には他にも男女数人がいます。彼は必死に逃げようとしましたが、手錠で縛られていて動けませんでした。

やがて、部屋にいた人が全員集まりました。

「これで全員揃ったわ」

リーダーと思われる人物が言いました。

「これから何をするんだ?」

メンバーの一人の男性が尋ねました。

「あなたは知らない方がいい」

と彼女は答えました。

「どうしてだ?」

続けてもう一人別の男性も聞きました。

「まあ見てれば分かるわよ」

と彼女が言った直後、突然眠くなり意識を失ってしまいました。

目が覚めると、彼は牢屋の中にいました。

辺りには先ほどのメンバーがいました。

「ここはどこなんだ?」

すると全員が一斉に、

「あなたはもう死んでるのよ」

「えっ!?」

「つまり、私たちはあなたを殺したの」

「なんでそんなことをしたんだ!?」

「私たちの仲間になるなら教えてあげても構わないけど?」

「分かった、なる」

すると彼は仲間入りを許されました。

彼はその後ずっとこの組織に飼われる存在になりました。そして、組織の為に役立つように日々訓練や実験などをさせられていました。

数年後、彼はついに殺人許可証を与えられ、メンバーの一員として認められました。

そしてある日、いつものように仕事をこなすために電車に乗りました。

しかし今回は一人ではなく、同じ仕事をしている仲間と共にです。

目的の駅で降りると、すぐに行動を開始しました。まずは駅のトイレに向かいます。そこで一人は監視をするために残し、他のメンバーは外に出て、近くに停まっていた車のトランクからあるものを取りに行きました。それは、ロープで縛られた死体でした。それを線路の上に置き、電車が通ると、ちょうど引っ掛かったところを持って帰るという計画です。

数分後、作戦通りに上手くいきました。そして彼らは急いで帰りました。

ところが……、運悪く電車が到着してしまいました。そのため、仲間の一人が死亡してしまいました。

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