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歴史という名のファンタジー  作者: みなと劉
103/255

103話

しかしこの『キサントロン種』が球形なのが珍しかったこともあり、それが やがて『キサントシン種』と混同されていき、『タンジェリン=玉桂』という誤った名称が定着してしまったということだ。また それだけでなく、これは見た目や食感から そのまま『タンムジ(タンジェリン)』と呼ばれるようになったとも言われている。

そして後に『タンムジ』は その色や形から さらに『ゴールデンキサントフィル』と名前が改められ、これは、実は、その球顆部に含まれている この『キサントロン種』のことを指していたのである。

この『キサントトロン種』というのは、この果実に含まれるポリフェノール『クエルセチン』の成分のことを指しているのだが、この『タンムジ』には まだ微量しか含まれていないので、その効能は さほど期待出来ないと言われているようだ。ただ、この果実自体は かなり美味しい果実なので、興味のある人は食べてみてはどうだろうか。また、『マルメロ』の方も、もちろん味見をさせてもらえるはずだから。

(参考資料:ウィキペディア)

では、次は

『トマト』の歴史を書いていこうかと思う。

『トマト』とは、皆さんもよく知っているように その外見が真っ赤であることや、熟すと緑白色になるなど特徴的な姿かたちから『野菜』というよりは、どちらかと言うと もはや『果物』として捉えられることが多いものであろう。そして、その原産地である南米原産のものは『アステリスク』と呼ばれ、この果実は食用ではなく薬用に用いられることが多いのだという。

『トマト』は『薬用』にも使われます その主な作用として代表的なものに『消炎効果』『止血作用』『血圧降下作用』『血液凝固阻止作用』などが挙げられ、この『高血圧症』、『動脈硬化』、そして特に『脳卒中』の治療に有効であることが その効用の根拠となっている。

ただし、これは『生のトマトリキッド』(トマト果汁)による作用で、その濃縮液は『濃縮された液体薬』なので、これを服用する際には、必ず『食前30分以内に』服用することとされている。

この『生のまま摂取する方法』以外にも、加熱調理によって、この『リコピン・カロテン』の吸収を高めることが出来る。例えばサラダのドレッシングに混ぜたり、炒めものにしたり、スープに入れて煮込むのも効果的だそうだ。

このように、その栄養素の性質は『カロテン(カロテン=ビタミンA)』の含有量が高く、また特に『抗酸化性物質』が豊富であるという特長もあるので、まさに健康食品として理想的なものだと言えるのである。

ただその一方で、やはり気を付けなければならないのは『トマト中毒』についてであり、これは過去に、かなりの症例があったのだとか。そのため現在では、トマトにアレルギー症状を示す人も少なからずいるので、決して油断してはいけない。

『トマト』には『リコピン』が含まれているがこの『リコピン』は脂溶性のものであり、つまり これは水溶性のカロテンよりも より体内への取り込みが良い性質を持っている。

したがって、トマトジュースやケチャップなどを多量に飲むことは控えた方が良いというわけだ。

ただこの『リコピン』は 熱に弱い性質があり、そのため加工した場合には この『リコピン』が抜けてしまい、また体内での蓄積量も減ってしまうので注意が必要とのこと。ちなみに、トマトに含まれる『リコピン』量は、生のもので約二〇〇~三〇〇ミリグラムに対し、加熱したもの(トマジューやシチュー)になると一〇〇~六〇%も減少し、さらに乾燥させるとその値は四五~七二パーセントまで減少するそうなので、要するに、この『トマト』を料理などで摂るなら『なるべく生の方がいいですよ』ということだ。

それから、『トマトにはガン予防の効果がある』と言われることがあるが、それは『β-クリプトキサンチン』と呼ばれる成分によるもので、『βーカロテン』が この『キサントール類』と結合したもので、このキサンチールは いわゆる『ガン抑制ホルモン』と同じ役割を持っており、その働きは、この『ベータ―カロテン』そのものが持つ 強い抗酸化力にある。

この『β‐クリプトキサンチン』が たくさん含まれている食べ物は『オリーブオイル』で、これにも『リコピン』と同様に 優れた特性があるので、『油』としても非常に優秀だということだろう。

ただ『トマトジュース』の場合、これと『β‐クリプトキサンチン』の含有量の差はあまりないので、『生のものの方が栄養価が高い』と考えるべきかもしれない。ただ、この『トマトジュース』を飲む場合は、必ずコップに注いだものを『氷』を入れて冷やして飲んだ方が、より美味しく頂けると思う。なぜなら、『ジュースの温度が上がれば上がるほど、酸味が強くなって不味くなるから』だという。

『トマト油』はすでに完成されている万能油である。

『トマト油』の作り方は

『ドライトマト』に含まれている『リコピン』を『オリーブオイル』に漬けた万能油である。この『トマト油』の特徴として挙げられる点は、なんと言っても『味』であり、そして何よりも、この『トマトの旨味や甘味や香りを凝縮させた味』だということである。

それらも含めて再度『トマト』の歴史について深く迫っていこう。

トマトの起源は南米のインカ文明にまで遡り、その原形は今から数千年以上前に既に知られていたのだという。その起源については諸説あり どれが本当のことなのか定かではないようだが、どうやらこの果実の起源に関しては、南米大陸の先住民たちが それを栽培していたことに間違いなさそうである。

ただ、それがヨーロッパに伝来するのは十三世紀の頃であり、この時には『トマト』は『赤い野菜』としてではなく、あくまで薬用として利用されていたらしい。

その主な利用方法は、当時 ヨーロッパで猛威を振るっていた『ペスト』に対しての特効剤としての利用だったそうだ。『ペステロスポリジン』と呼ばれる化合物が含まれていて、これは、主にノミ・ダニに対する抗菌作用を持っていた。そして この『ペスト』には『トマト』の葉に含まれる この成分も効果的だったので、それに加えてトマト自体も薬用にされていたのだという。

ところが『ペスト』は恐ろしい病であるが、その感染源の多くはネズミで、そしてトマトはネズミにとって格好の餌となるものだったため次第に『トマト』はその繁殖力を強めていき、やがて世界中に広がっていったのだそうだ。

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