水滸演舞 〜謀反の詩〜
などと、めちゃくちゃ酷評していますが、これでもそれなりに気を遣ってるつもりなのです。どうしようもないクソならあえて紹介もしませんし、本当にクソいゲームなら褒めちぎってお茶を濁しときます。酷評するのはそれなりに好きだし、惜しい部分もあるからです。
ゲームとしては可もなく不可もない出来。スーファミ時代に出てたらそこそこ遊べたんじゃないかと言える程度には面白いのです。積極的にオススメできるほどでもありませんが。
「神宮寺三郎シリーズ」「空手道」「チェルノブ」等で有名なメーカーなだけに、期待してなかったといえば嘘になります。グラフィックがしょぼくても、ボリュームが普通でも、そこをネタとアイデアでカバー! てな作品は決して嫌いじゃありませんし、むしろ応援します。でも、本作は良くも悪くも普通の格ゲーなのです。
出てくるキャラは全員濃いめですが、ぶっ飛んでるというほどでもありません。梁山泊の英傑が武闘大会で闘う理由も前首領、晁蓋の供養とかいう、いたって真面目な理由。主人公格、史進は普通に格ゲーの主役っぽいし、阮小七は美形で褌一丁で声が置鮎龍太郎氏で妙に女性ユーザーを意識してるっぽいし、唯一のヒロイン、扈三娘も普通に可愛いし、ラスボス、晁蓋の亡霊もほぼ予想の範囲内。
阮小五が宇宙人っぽい風貌で同性愛者という設定はまあ、面白いかなと思いますが、手を叩いて大喜びできるほどキャラ立ちはしてません。他のメンバーも概ねそんな感じ。制作サイドもそれなりに頑張ってはいるのは分かります。晁蓋の変身シーンはまんまKOF、オメガ・ルガールのパロですし、公孫勝はジジイのくせに負けた時は肩がはだけて妙に色っぽかったり、李逵の負けゼリフ、「もう我慢できない」は当時の人気AVシリーズからの引用でしょう。多分。でも、所詮は小ネタ。ゲームの残念さをカバーできるほどでもありません。どうせなら格ゲーのヒット作をあれこれパロってくれればそれなりに面白いと思えたのでしょうが、残念ながらそれもなし。ま、あまりパロネタなどできない事情も承知してはいるんですけどね。
確かデコはスーファミ時代、やはり格ゲーをリリースして、類似性を某社に訴えられたと聞いたことがあります。筆者は未プレイですが、その作品というのも、なんで訴えられたのか分かんないほどのパロ系マイナーゲームだったそうです。他に訴えられても仕方ないゲームはゴマンとあるのに、なんでデコの作品なのかと関係者が首をひねったとも聞きます。見せしめの意味合いが強かったというのが定説ではありますが。
(仄聞する所によると、この訴訟を受けたデコは「チュ◯リーこそウチの作品のヒロインのパクリだ」と、某社を逆提訴。このヒロインてのが全然チュン◯ーに似てない上、誰が見ても有名野球ラブコメ漫画の丸パクリ。泥沼裁判に持ち込み、デコが意地を見せたとかいうオチを聞いたことがありますが、真偽は定かではありません)
そういうこともあり、目立ったパロで悪目立ちできる時代でもなくなってきたのでしょう。そこに考えが至った時、筆者は一抹の寂しさを感じたものです。




