水滸演舞 〜金瓶梅~
そんな悲しい思い出しかないような本作ですが、それなりに爪痕も筆者には残っているのです。
それがプレイヤーキャラの一人、行者・武松です。
武松は梁山泊でもトップテンに入る格闘系英傑。水滸伝でもかなりの武勇伝の持ち主なのですが、本作ではあからさまに某カリスマプロレスラーをモデルにしてます。武器はトンファーですが、使う技はプロレス系。勝利ポーズも「いち、に、さん、ダーッ!」です。この着眼点は出色です。
そしてBGMも独特。武松ステージはプロレスのテーマ曲っぽく、結構な名曲。今でも覚えてます。このあたりのこだわりに製作陣の意地を見た思いです。
それとヒロイン格の扈三娘もいい。萌えが全盛だったあの時代、あえてお色気担当系キャラでエンディングも全年齢対応なりに結構色っぽい。筆者的にはチ○ンリーより全然イケます。
宋江も光ってます。本作では操作キャラではなく、主催者として優勝した英傑を祝福しに登場するだけなのですが、晁蓋の亡霊が現れたら即座に逃げるという、原作に忠実な設定なのです。
水滸伝って、三国志よりややマイナーで、さりとて光栄も意識しなかったわけではありません。光栄からはやはり「水滸伝・天導一〇八星」をリリースしてますし(激ムズと聞くのでプレイはしてませんが)、PSP版三國無双エンパイアーズでは梁山泊の名を冠した敵キャラが出てきます。光栄も水滸伝無双を考えたことはないはずないのでしょうが、ぶっちゃけキャラが三国志とカブってるので(原作者の施耐庵が三国志フリークという説は有名)、企画の段階にも行かなかったのは想像に難くありません。
しかし、アクション系ゲーム化にあたっては水滸伝はもっと潜在能力はあると思うんです。三国志のようにキャラのイメージが固定化されてない分、プロレスラーとか同性愛者とか、キャラをいじれる自由度が高いと思うのです。そこに目をつけたデコの慧眼は捨てたもんじゃないなと。
ここは是非コーエーテクモにデコを買収してもらって、この水滸演舞をリメイクしていただきたいもんです。なんなら完全新作でもいいんじゃないでしょうか。かなりの冒険ですが、コーエーの技術力とデコの根性が融合すれば、面白い化学反応が起きると思うのです。いかがなもんでしょ?




