seven
分かったこと言えば、宇宙平和? のために代理バトル、支給されたデバイスを使いバトルで相手を倒してポイントを稼ぐ。このポイントについては二種類あり、一つは勝利時のポイント。もう一つは応援ポイントということだった。この応援ポイントというのがどのようなものなのか、ここにいる少女たちもまだ詳細をしらないようである。
「しづきちゃん食べないの?」
デザートを見つめたまま、夏月が声をかけてきた。
「あぁ、タルトは食べてもいいよ」
甘いものが嫌いなわけではないが、弟や女子に譲ることが多いため自然とそう返す。
「ありがとう!」
礼を言い、嬉しそうに夏月はタルトに手を出した。もう、デザートを食べているのかと気になり夏月の前に並べられた料理を見る。まだ料理はたくさん残っており、デザートートだけが無くなっていた。秋月はそれを確認すると、自分の料理に手をつける。
今日の授業と夕食が終わり、夏月は部屋のベッドの上に寝転んでいた。
「夏月、制服がシワになるから着替えなさい」
制服から私服に着替えながら、幸せそうに横たわる夏月に声をかける。
「うん……後で……」
そう返事をし、ごろりと寝返りをうつ。
「夏月」
穏やかなはずなのに、なぜか恐怖を感じる秋月の声に、夏月は反射的に起き上がる。そのままクローゼットへ向い、黙って着替えを始めた。
「あれ? しづきちゃん、どこか行くの?」
ドアへと向かう秋月に声をかける。
「少し、花子さんから話を聞いてくる」
「花子ちゃんのところに行くの? 僕も行く!」
「そういえば、届いた冷蔵庫にいろんなプリンが入っていたけど?」
授業が終わり戻ってくると、すでに部屋の中には冷蔵庫と本棚があった。本棚には、何も本は置かれていなかったが、冷蔵庫の中にはプリンが大量に入っていたのだ。
「え? 本当? 僕、プリン食べる」
夏月が嬉しそうに冷蔵庫の中を見ている間に、秋月は静かに部屋の外へと出た。廊下へ出て立ち止まる。肝心の花子がどこにいるのか分からなかったのだ。とりあえず、管理人室とかに居るのだろうかと思い立ち、エントランスへ行ってみることにした。




