ゾンビ観察
予定より少し遅くなりましたがどうぞ!
ざっと四時間くらいゾンビ達を観察していたんだが
合間合間に嫌なものを見てしまっていた。
まあそれ全部生存者が喰われてるところだったんだけどね……
確か10人くらいは見た気がする、中にはお隣に住んでる高橋さんや
清水さんもいた。
まあその人達も今はゾンビの仲間入りを果たしたんだけどね。
てかこれやっぱり生存者俺だけの可能性めっちゃ高いな。
人の叫び声とかほとんど聞こえない。
しかしもしかしたら俺と同じ様に家に籠っている人もいるかもしれないと俺は学校のクラスメートをはじめとした
知り合いに連絡をとってみた。
結果はだめだった。誰一人として返事がこない。親も同じだ。
しっかし誰も生きてるかわからないとくると孤独感が増すなあ。せめて実くらいは連絡きてもよかったんだが……
そういえば紹介がまだだったな。俺は密かに恋をしている人がいる。それが今返事をより期待した大谷実だ。
俺と幼い頃からよく遊んでくれた幼馴染だ。性格は明るく前向きだな。
とびっきり可愛い訳では無いと思うが、俺からしたら充分な程だ。
だからもし生きていたら迎えに行ってもいいかなあとは思ってたんだが、返事が来ないなら無駄足になる可能性もある。
というわけでせめて知らない人でも家に入れて避難させようかとも思っていたんだが、そうもいかないらしい。
なぜならゾンビは音によく反応する事がわかったからだ。大声をあげて助けを求めていた人が大勢のゾンビに群がられているのを
見たからおそらくそうだろう。
だからもし家の前で大声を出して人を呼んだらゾンビが押し寄せて俺も死んでしまう。そうなるのは避けなければいけない。
そしてもう一つわかった事がある。ゾンビは視力は結構悪いようだ。つまり音を出さなければ襲われることも無い。
多分聴力が良くなった代償なんだろうな。
まあ今わかっているのはこんなところだ。後は走るかどうかとかも見極めなければならないな。
さて、俺はもしゾンビに襲われた時に備えて武器を製作した。
材料は手頃な竹竿の先端にナイフを二本取り付けた槍の様なものだ。
名付けるなら『グングニル』ってとこかな。
このグングニル片手にゾンビ一体に対してどれだけ戦えるか試してみようと思い、俺は玄関に向かった。
その時、一つの影が横切った。ゾンビとは思えない様な影だった。
俺は生存者かと思い恐る恐るドアを開けてみた。
そして思わず俺は驚いてしまった。
なぜならそこには傘をもって我が家の塀によしかかる大谷実の姿があったからだ。




