☆第百二十六話 開幕
「バトルフォース展開!」
謁見の間に響き渡るオレの声は、石壁に跳ね返ってくる。自らの声に興奮するわけではないが、何となく心地のいいものだ。
飛縁魔(真琴) LV40 ランクSS 特性 水吸収 カウンター AI二回行動
HP1850 MP150
攻撃力495
素早さ200
1 クリティカル
2,3 通常攻撃
4 精気吸収(15)
5 水流烈波(10)
6 回復術(15)
真・酒呑童子 LV40 ランクSS 特性 炎吸収 庇う 全体攻撃
HP2110 MP90
攻撃力600
素早さ100
1 破壊無双(15)
2.3.4 通常攻撃
5 灼熱烈破(20)
6 鉄壁の構え(10)
タクマ LV50 ランクSS 特性 炎、水、雷軽減 聖属性
HP3600 MP150
攻撃力980
素早さ255
スキル『聖なる鉄槌』(30)『闇の衣』(20)『デスブレイカー乱舞』(20)
デスブレイカーに手を掛けるオレを見て、酒呑童子が語り掛けてくる。
「テイマーよ……感じてはいるだろうが、やはりお雪の言うように鬼骨王の様子がおかしい。本来ならば我輩は裏切り者……制裁を受けてもおかしくない。それを何も言ってこないとは……」
「酒呑童子、狼狽えるな。どのみち、コイツを倒せばいいだけの話だ」
鬼骨王――何が一体どうなっているというのだ。さっき、お雪が口走ったことも強ち間違ってはいないようだ。
「マ……クマ……タクマ!」
「な、何だ? お雪……」
「何だじゃないわよ。どうしたの? ぼーっとして」
「何でもない……」
コイツを倒せば何かがわかる――
「タクマ殿! 某達も助太刀いたすぞ!」
「義経……」
「タクマ、俺様にも暴れさせてくれよな。折角、厳しい修行をしてきたんだ」
「甘寧……」
皆が……オレ達の為に……黄泉の為に……。
「タクマよ。どうするんじゃ? こやつら……相当腕は上げておるようじゃぞ」
「じいさん……オレは……オレは……」
オレに突き付けられた選択――一歩間違えれば、命を落としかねない。
オレの出した結論は――
仲間を信じて皆で戦うなら、『助太刀願う』へ
オレの力だけで戦うなら、『助太刀無用だ』へ
選択肢を選んでください。




