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助太刀願う

これは選択肢の答えです。

第百二十六話を読んでいないなら、そちらから読んでください。

「助太刀してもらえるか?」


 義経達もこの時の為に、厳しい修行を積んできたのだ。危険なのは百も承知。


「当たり前だ。俺様の恐ろしさを教えてやるぜ!」


「某も同じく!」


 息を巻く甘寧と義経――しかし、弁慶、凌統……そして、川姫は恐怖のあまり、言葉を失っていた。


「二人とも……よろしく頼む。さて……弁慶、凌統、川姫……残念ながらお前らの出番はない。万が一に備え、サポートしてくれるだけでいい……」


 彼らにも彼らなりのプライドがある。言葉を選ぶことにより、オレは傷付けることを最小限に留めた。


「タクマもこう言っている。俺達は邪魔にならないように見守ろう。但し、いつでも戦えるように体を温めておくんだな」


 オレの気持ちをいち早く察知した凌統は、バトルに参加しないメンバーを宥めながら一歩身を引いた。

 凌統としても、本当は共に戦いたかったのだろう。唇をギュッと噛み締め、血管が浮き出る程、拳を握り締めている。

 凌統達の悔しさに報いる為にも、この戦いは負けられない。


甘寧 LV40 ランクA 特性 一騎当千


HP1390 MP110

攻撃力380

素早さ220


スキル『一騎当千』



義経 LV40 ランクA 特性  円明流


HP1350 MP200

攻撃力350

素早さ235

スキル『剣術』『弓術』『回復術』


「甘寧……義経……腕を上げたな?」


「そのつもりだったが、まだまだ足りなかったようだ」


「甘寧殿に同じく……某も精一杯、修行を積んだつもりであったが……」


「らしくないな……まるで負けるような言い方」


「そんなことはございませぬ。この命、タクマ殿に預けます!」


「俺様も預けるぜ!」


「二人共……必ず生きて帰るぞ!」


 負けない……負ける筈がない。こっちには守るべきものが沢山あるのだ。


「まずはオレがファーストアタックを、決めてやるぜ!」


「タクマよ、待つんじゃ。鬼骨王に流れる緑色の血は、理性を壊すと言われておる。返り血には気を付けるんじゃぞ」


 さすが妖怪の長と言われた妖怪大翁だ。伊達に長生きはしていないってことだな。


「じいさん、ありがとな」


 懐で声を荒げる妖怪大翁の忠告を胸に、デスブレイカーを握り締める。

 鬼骨王は仁王立ちしながら笑みを浮かべるが、一寸の隙もない。


「まずは無属性のまま、様子を見るか……」


 返り血を浴びたら最後――その為には叩き付ける必要がある。

 オレは左右にステップしながら、比較的防御の薄い脛へと向けデスブレイカーを降り下ろした。


「ぬぁ……」


 予想通り――足元に注意がいかない鬼骨王は、防ぐ間もなくデスブレイカーをまともに受けた。

 鬼骨王に980のダメージを与えた。――HP11020/12000――


 オレが体勢を整えている間に、義経が膝丸を振り抜き追い打ちを掛ける。

 鬼骨王に350のダメージを与えた。――HP10670/12000――


 更に跳躍した甘寧が、そのリズムに乗るように青龍刀を脹(ふく)ら脛(はぎ)に向け降り下ろした。

 鬼骨王に380のダメージを与えた。――HP10290/12000――


 見事な連携プレイ――オレ達は返り血を浴びることなく、鮮やかにファーストアタックを決めたのだ。


「うぉぉぉ! 貴様らは何者なのだ! 許さんぞ――っ!」


 やはりおかしい……まるで記憶を失っているかのようだ。

 疑問は残るが、攻撃の手を休めるワケにはいかない。オレは真琴に対するDDを握り締めた。





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