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跳躍

「これで、お前は終わりだ――っ!」


 地上で待ち構えるクラーケン。刃先がその頭部を捉えようとした瞬間、クラーケンと異なる感触が柄から指先に伝う。


「し、しまった!」


 クラーケンは弁慶の体を全て吐き出し、村正の前につき出していたのだ。全身から血飛沫をあげる弁慶……それは言葉に言い表せない程、変わり果てた姿だった。


「これは愉快、愉快。まさか、自分の味方を叩き斬るとはな……」


「ち、畜生――っ! オレは何と言うことを」


 自分が犯した罪……弁慶はオレを恨みはしないだろう。だが、それでは気が収まらない。続けてオレは、自分の体を村正で斬り付けた。


「弁慶! 許してくれ!」


 川姫が止めに入るも、その声はオレに届かなかった。そして記憶が遠ざかろうとした時、オレの体に変化があった。紫色に鈍く光る肉体、鋭く尖った爪。そう、元の魔王の姿になっていたのだ。


「タクマさん……その姿、どうして……」


 オレの本当の姿を見て慄く川姫。お雪や他の妖怪達も同じだ。


「何故、オレをそんな蔑んだ目でみる? オレの正体が魔王ではいけないのか?」


 今まで仲間だと思っていたのに、正体を知った瞬間このザマだ。やはり、魔族に信用という言葉はいらない。

 オレは、背中に背負ったデスブレイカーを手に取ると、クラーケンに瞬時に迫った。


「貴様の所為だ。死ね――っ!」


 オレは一撃でクラーケンを仕留めると、血に染まったマントを翻し空へと舞い上がった。


「世話になったな……」


 お雪や川姫達の返事はない。オレは黄泉も魔界も諦め、人目に付かない場所で余生を過ごした。



BAD END



残念ながら、BADENDです。選択肢を選び直して下さい。

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