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今日もまた夢の中で 〜現実と夢で進む物語[日本編]〜  作者: ライド
第2章 新ダンジョン攻略編

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22/22

第22話 新ダンジョン攻略5日目!①

――――――――――――――


俺は朝、目が覚めた。

俺はベッドの上でぐ〜っと伸びをする。


夢ではめちゃくちゃ強いやつと戦ってたから流石に疲れた。というかなぜかほっぺが痛い……でも体は軽い。夢の中で強くなっていくとこっちでも変化が起こり始めている……そんな気がする。


そんなことを考えていたら、

いつも通り妹がやって――


「こない!?」


俺はすぐさまベッドから飛び降り、階段を降りる。


「おはよ!母さん、父さん!小夜は!?」


「あら……やっと起きたのね朝陽。今何時だと思ってるの?」

「おはよ朝陽〜!!!今日は一段と起きるのが遅かったな!ワッハッハ!」


俺は壁にかけてある時計を見る。時間は10時10分。

余裕で大遅刻だ。


「小夜が起こしに来てくれたんじゃなかったのか!?」


小夜は俺が起きていなかったら殴ってでも起こしてくれる妹なはず……


「今日は殴っても起きなかったんだって」

「あぁ!だからほっぺが痛いのか!殴られても起きないなんて相当深く眠ってたんだな俺。」


いろいろと合点がいった。

まぁ慌てても寝坊したという事実は変わらないのだから、今日はゆっくりと学校に行こう。


「ご飯食べる〜」

俺はゆっくりと朝食を済ませ、学校へ行く支度をする。支度を済ませ、俺は家を出る。


「行ってきます!」

いつもよりもゆっくり歩いているからか、いつもと変わらない風景が違って見える……


「いやなにこれ!?」


空が薄い黄色……いや白?のようになっていた。

意味が分からなかった。


「すでに何か動き始めてるのか!?」

俺は日本の滅亡が頭をよぎった。何かあったらニュースに書いてあるはずだ!俺はスマホを開きニュースを見る。


「黄砂………?」

空が薄い黄色のようになっていたのは黄砂が原因だった。日本の滅亡と全く関係がなくて良かった良かった!


俺は安心して学校へと向かう。

学校に着いた時、時間は11時半だった。


ちょうど3時間目が終わったタイミングだった。

「お〜朝陽!来たのか!休みだと思ってたぜ!」

拓也が声をかけてきた。


「いや〜まじで寝坊した。小夜が起こしに来てくれたらしいんだけど、今日は起きれなかった」

「大丈夫か?飯の時に話聞くから、とりあえず授業の用意しないとな!ほら手伝ってやるよ」


次の授業は数学だった。数学の用意をして授業を受ける。50分の授業を受け終わり、お昼休みだ。


俺と拓也は屋上へと登り、飯を食べ始める。

「んで朝陽、寝坊したのはやっぱり夢が関係してるのか?」


「あぁ、まぁそうだな〜久しぶりに強敵といえるやつと戦ったな。めっちゃ強かったよ」


「よく頑張ったな!まぁだが無理はするなよ?」

「あぁもちろんだ!ところで今日学校来る時に黄砂がやばかったんだけど知ってたか?」


「あぁ俺も来る時やばかったぞ。今も少し空が黄色っぽいな〜やっぱり屋内で食べるか!」

「そうしよう!」


俺と拓也は教室へと戻りお昼ごはんを食べる。

そのとき、地面の奥底の方で何かが鳴った気がした。

地震か?


「みんな机に頭隠せ!」

俺がそう叫んだ3秒後、地震が起きた。

結構大きい……多分震度5強はある。


みんなの悲鳴が上がる。

「おい拓也!今学校で1番危険な場所どこだ?」

「階段だ!」


俺はそれを聞くとすぐさま教室を出る。地震で地面が揺れてて走りにくい?そんなこと知ったこっちゃない。少し飛翔で体を浮かせる。


2秒で階段まで着くと、その瞬間に人が倒れそうになっていた。


俺はすぐさま人の下に入り、みんなを支える。

「大丈夫か!?みんなかがんで、手で頭を守れ!」


なんとか無事にみんなを助けることができた。だが地震は止まっていない。他の階段も見て回るが、危なかったのはさっきの一箇所だけだった。


地震が収まり、俺は教室へと戻る。


「拓也なんとか階段のところは助けられた」

「俺は朝陽が心配だったぞ!お前急に飛び出すから!」


「俺は平気だ。それよりも教室のみんなは無事か?」

俺はみんなを見渡す。怪我人はいなさそうだ。その時、クラスの人が俺に言う。


「朝陽くん、ありがとう。地震にいち早く気づいてく

れたから私たち無事だったんだよ」

「あぁみんなが無事で良かった」


その後は先生たちの誘導のもと、校庭に避難して、午後の授業は全部なくなった。


ニュースを見てみると俺らが住んでいる東京が1番震度が高かった。最大震度5強、マグニチュード7.0だった。今日の部活は中止で、下校になった。


俺は拓也と一緒に学校を出て、家へと帰る。

帰り道、


「拓也〜ニュースで見たけど最大震度5強だったって」

「初めてそんなに大きな地震を受けたな。朝陽もだろ?」

「あぁ俺も多分初めてだったかも」


電車に揺られること数十分、拓也の最寄駅についた。


「また明日な朝陽!」

「おうまた明日!」


俺は拓也と分かれ、電車に乗り続ける。

家に着いたら親が心配していた。


「朝陽大丈夫だった?」

「朝陽地震やばかったな!こっちもだいぶ揺れたぞ!」

「あぁ平気だったよ。小夜は?」


小夜もこの地震を受けているはずだ。心配だ。


「小夜なら部屋にいると思うわよ」

「ありがとう」


俺は階段を登り妹の部屋をノックする。


「おーい小夜〜、開けるぞ?」

俺が開けようとすると妹が扉を勢いよく開けてきた。


「うぉ!危ねぇな!」

俺はギリギリのところで避けた。


「ごめんごめん!そんなことよりお兄ちゃん地震平気だった?私はね琴葉と一緒に行動してて平気だったよ!」


「俺も平気だぞ!クラスの友達たちもみんな無事だ!

小夜も無事で良かった。小夜1人だったらテンパってやばかったかもな。琴葉ちゃんに感謝しないとな」


「うっさいな〜!分かってるよ!」

俺は妹が何事もなく無事でとても安心した。


その後はいつも通り過ごし、眠りにつく。

「おやすみ〜」


――――――――――――――


「アンジュ、ヴァン来たぞ〜!」

「おかえりなさい朝陽様!」

「アサヒよ待っていたぞ!一瞬だが」


昨日は宝箱探して終わったんだったよな〜


「さて、第14階層に行くか!」

俺は階段を降りて第14階層へと向かった。


階段を降りている途中で急に体に浮遊感がきた。

そして次の瞬間には開けた空間に立っていた。


「ここが14階層か?なんか広いな」

立っているところは一応地面っぽいのがあるが、少し歩いた先には何もない。


俺は歩けるギリギリのところまで歩き、上を向いてみる。上を見上げた瞬間、俺は衝撃を受けた。


「遺跡……が空にある?」

天井に張り付くように、巨大な遺跡が逆さまに存在していた。


「なんだこれは!アサヒよ!」

「俺もまだ理解が追いつかねぇ上に遺跡がある……ということは下は空か?」

「地面と空が反転していますね……」


まぁ訳が分からんがとりあえず探索開始だ。

俺は飛翔で空を飛ぶ。


「なんか地面が上にあるって違和感があるな……下は空だし、落ちたらどうなるんだろ」


「多分宇宙までさようならですね」

「やば!絶対飛翔を解除したらダメだな!」


数分飛んでいると、馬のようなものになった騎士がいた。


「あれはなんだ?」

重力騎士(じゅうりょくきし)グラナイトですねD+ランクです」


「普通の魔物でD+になってきたか……この先相当大変になってくるな〜」


俺は閃刃と王牙を取り出し、

「魔剣化 雷」

剣に雷属性を付与。そして、


「[魔法構築]迅雷(じんらい)

雷のように早く動く魔法、天轟狼皇(ライオヴェル)が使っていた瞬雷、そんなのをイメージして作った魔法だ。


紫の雷が俺の体を包み込む。そして、雷のように早く動き、重力騎士グラナイトに近づくと、


「二刀流、疾風迅雷斬(しっぷうじんらいざん)

雷を纏った閃刃と王牙の二閃が交差して、鎧を斬り裂いた。


「いいね!瞬雷よりはるかに遅いけどいい速度だ」

だがまだ鎧を斬り裂いただけだ。


血滅砲(ブラッド・バスター)!!!」

ヴァンの攻撃によって重力騎士グラナイトは倒れた。


「ナイスヴァン!」

いい連携で敵を倒すことに成功した。


「まだいっぱいいるぞアサヒよ!油断するな!」

後ろには数体の同じ敵がいた。


「これ天雷とかやったらどうなるんだろうな!天雷!」


天からの雷はしっかりと空から落ちてきた。つまり俺から見て下から登ってきたと言うのが正しいかもしれん。


「単純に天雷の火力が増えてるな!」

「そうですね!朝陽様の魔力が増えているから魔法もどんどん火力が上がっています!」


俺はその後も重力騎士グラナイトとの戦闘を続けた。一区切りがついたとき、アンジュが言った。


「朝陽様、上の遺跡の方ででっかい建物が見えますか?」

「あぁあれか、なんか目立ってるな」


「あそこの近くに多分ボスがいると思います」

「よし!じゃあ行ってみるか!」


でっかい建物の近くに来た時、ボスらしき魔物がいた。


「あいつか、グラナイトよりもなんか鎧が豪華だな……それに禍々しい雰囲気が漂ってる」


「あいつは皇帝騎士(こうていきし)グラディウス……グラナイトの最上位互換です。B+ランクで天轟狼皇(ライオヴェル)と同じです」


「油断してたら死ぬかもな……全力で行くぞ![気]発動。からの蒼滅大爆(アクア・カタストロフ)


大氷塊を2つ繰り出し、グラディウスへと放つ。

だが、グラディウスに近づくにつれて大氷塊が潰れてペシャンコになっていった。


「まだまだぁ!魔力超過発動!からの裁きの光(ジャッジメント・レイ)!」


流石に光は潰れないだろう!と思っていた……が光はすぅっと消えていった。


「おいおい!流石にチートすぎるだろ!攻撃が当たんないじゃねぇか!」


「グラディウスの周辺になにか絶対領域(ぜったいりょういき)のようなものがある可能性がありますね。ですが無限に続くとは流石に考えられません。多分なにか弱点があるはずです」


絶対領域(ぜったいりょういき)?なんだそれと思ったが、今はそんなことよりもとにかく攻撃だ!


「アサヒよ!我はとにかく攻撃をしたら良いか?」

「ヴァン任せたぞ!とりあえず攻撃を続けてくれ!」

「分かったぞ!血星追弾(ブラッド・チェイサー)!!!」


グラディウスはこちらにゆっくりと近づいてくる。

そして、次の瞬間……剣を振り払い、透明な斬撃が飛んできた。


「危な!魔力障壁に当たった瞬間に分かったけど、それまで気づかなかった」


さらに、相手の攻撃はそれだけでは終わらず、重圧波(じゅうあつは)を放ってきた。


「あれ……これめっちゃやばくないか?止まれぇ!止まってくれぇ!」

飛翔で持ち堪えるが、無理だった。


「やべぇ宇宙行っちまうって!!!酸素の泡(オキシジョン・バブル)!」

空気が薄くなってきたので、海の中で使った魔法で酸素を供給し続ける。


「アンジュ、これどこまで落ちるんだ?流石に強すぎないか?」

「朝陽様、瞬間転移(テレポート)を使えばこのエリアから抜け出せるのでは?」


「確かに!瞬間転移(テレポート)を使えるの忘れてた!瞬間転移(テレポート)!」

俺は第14階層のグラディウスがいるところに戻ってきた。


重圧波(じゅうあつは)を出されたら瞬間転移(テレポート)だな。さて、魔弾(まだん)


俺の魔力を全て込めた一撃。今なら裁きの光(ジャッジメント・レイ)よりも火力は出る。


俺はグラディウスの背後から放った魔弾(まだん)がグラディウスに当たった。グラディウスはよろめく。


「あれ?当たるじゃん!もしかして視界に入ってない攻撃なら当たるのか?」

俺はその後も背後に回っては魔弾(まだん)で攻撃をした。


種が分かってしまえばあんまり強くなかった。だが、


「これ何発打てば倒れるんだ?もう全力の魔弾(まだん)10発以上放ってるのにまだ倒れないぞ」


「アサヒよ、他の魔法を使ってみてはどうだ?」

「使ってみるか、紅蓮(クリムゾン・)疾風槍(ゲイルランス)!」


数十本の紅蓮(クリムゾン・)疾風槍(ゲイルランス)を展開し、瞬間転移(テレポート)でグラディウスの背後に回り、放つ。


その攻撃は魔弾(まだん)よりもはるかに効いている気がした。

そして、グラディウスはやられた。


「やっぱり相性って大事なんだな……」

俺は相性の大切さを理解した。


「朝陽様!早くグラディウス回収しないと宇宙にさよならですよ」

「おっと忘れてた!」


俺はアイテムボックスを広げて落ちてきたグラディウスを回収した。


グラディウス、背後からの攻撃が効くってことが分からなかったら多分倒せなかっただろうな。


俺は戦闘中に気になったことについてアンジュに聞く。


「なぁアンジュ、絶対領域(ぜったいりょういき)ってなんなんだ?」


絶対領域(ぜったいりょういき)とはですね、簡単に言うと一定範囲を自分の支配下に置く能力ですね」


「支配下?グラディウスなら視界に入ってる攻撃の無力化みたいなものか?」


「そういうことですね。ですが、絶対領域(ぜったいりょういき)も万能ではなく、処理しきれないほどの攻撃を受けたら破られたり、弱点も必ずあったりします。

今回のグラディウスの場合は視界に入らない攻撃は防ぎきれず、さらに受けるダメージが増えていましたね。魔弾は相性が悪かっただけです」


「なるほど……俺も使えるのか?絶対領域(ぜったいりょういき)って」


「完全な絶対領域(ぜったいりょういき)は作り出すことはできないと思います。魔法で擬似的な領域は作り出せますが、泥化領域(マッドゾーン)とかがそうですね」


「そっか〜じゃあ俺は完全な絶対領域(ぜったいりょういき)は使えないのか」


「一生使えない、ということは多分朝陽様ならありませんよ。三大ダンジョンの攻略報酬で使えるようになると思います」


「三大ダンジョンねぇ……詠唱破棄の時も言ってたな。やっぱり攻略するのは難しいのか?」


「難しいですね。ですが、ダンジョンランクが正式に決まっていないダンジョンでもあるのです。

クリアした人は何人かいるのですが、最初にクリアした冒険者はSランクが最後のボスだったと言っています。ですがその後のクリアした冒険者たちはSSSランク級の強さだったと言う人もいるのです。」


「うーん、その情報だとダンジョンが成長して、ボスが強くなってるんじゃないかと思うんだよなぁ」


「確かにその可能性はありますね。ここ5年はクリア者がいないのもその影響かもしれません」


「まぁとにかく、とりあえずはこの新ダンジョンをクリアして、そのあと考えるか」


「そうですね、まずは目の前のことから片付けていきましょう!」


いろいろと話し終わったあとに俺は階段を探した。


ボスを倒した周辺にいつも階段があるはずだが、今回は1番端っこの壁が掘られていて、そこに階段があった。


俺はその階段を降りて、第15階層へと向かっていく。




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