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今日もまた夢の中で 〜現実と夢で進む物語[日本編]〜  作者: ライド
第2章 新ダンジョン攻略編

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第21話 新ダンジョン攻略4日目!②

第13階層に到着した朝陽たち。

目の前には雷が鳴り続ける荒野が広がっていて……

「13階層……すごい雷の量だな!ずっと鳴り続けてるぜ」


「アサヒよ、この雷の量は確かにすごいな!」

「朝陽様、雷に気をつけてくださいね!」

黒い大地に岩山、そして薄暗い空が雷で光る。


「とりあえずボス探したいけど、空飛んだら雷に打たれやすくなるよなぁ」

「そうなのか?」

ヴァンが聞いてくる。


「雷って高い位置の方が落ちやすいらしいんだよね〜だから俺が空飛ぶと雷が落ちてきて流石に危ないと思うんだ」


「なるほど!そうなのか!だから我は雷に打たれてばかりだったのだな!」


「ん〜どういうことだ?」

ヴァンが雷に打たれているところなんて見たことがない。


「我が元々過ごしていた場所、[魔大陸]とところがあってな、そこで空を飛んでいると雷に打たれることが多々あったのだよ」


「へぇ〜そうなんだ。魔大陸でねぇ〜魔大陸ってなんだ?」


「それは私から説明しましょう。魔大陸とは[レーヴ]の6大陸の1つです。ちなみに私たちがいる大陸はエルガディア大陸と言います。

まぁそれは置いといて、魔大陸に暮らしているのはほとんど魔物です。前に冒険者ギルドは全世界にあると言いましたが、魔大陸だけは例外で冒険者ギルドがない大陸なのです」


「へぇ〜それだけ危険なのか!」

「はい、この世界で1番危険な場所と言ってもいいでしょう。あそこにある魔物の街はほんとにやばいですよ」


「へぇ〜魔物ばかりの大陸に街があるんだな〜。きっと、ヴァンみたいに喋れる魔物が多いんだろうな。ヴァンもよくそこに暮らしていたな!」


「まぁな!我もそこでは一応貴族のようなものだったのだよ。あの頃はもっと今よりも強かったのだがな……だけど権力争いに負けて魔大陸から移ってきたのだよ。あそこは本当にやばい魔物たちばかりだぞ。」


ヴァンもなかなか強いがそれ以上にもっとやばい奴らの集まりらしい。


「ヴァン今よりも強かったのか!?」

「あぁ!そうだぞアサヒよ!昔ならAランクぐらいの強さはあったのだがな……極限の戦いから長年離れてしまったからな、衰えてしまったよ。だけどアサヒと戦って少し勘を取り戻しつつあるぞ!それに、今後強いやつと戦っていったら我も成長できるからな!すぐに昔に追いついてやるぞ!」


「そんなに強かったのか!じゃあ昔のヴァンを超えられるように頑張らないとな!」

「あぁ!我も頑張るぞ!」


俺らが話していると13階層での初めての魔物が現れた。狼のような見た目。


「ボルトウルフか?いかにも雷属性っぽいな!」

Dランクの魔物だ。キングウルフと同じってことだな。


「まぁとりあえず[魔法構築]地裂尖槍(ちれつせんそう)


地面が裂け、そこから鋭利な岩の槍がボルトウルフを襲う。だがその攻撃を華麗に避けるボルトウルフ。やはり狼系は素早く動いている。


「我に任せろアサヒよ!血鎖牢獄(ブラッド・ジェイル)!」


地面に広がった血から血の鎖が出てきて、ボルトウルフを拘束する。


「よくやったヴァン![魔法構築]魔弾(まだん)!」


手をピストルのような形にして、指の先に魔力を込める。この魔力の込め具合は調節できる。


パァン!と放たれた魔弾(まだん)はボルトウルフを捉える。この速度だったらボルトウルフに追いつけたかもしれないが、動いている魔物にはまだ当てられる気がしない。


「よし、倒せたな!」

「アサヒよさすがじゃな!」


だが1体倒しただけで安心できるようなところではない。後ろからボルトウルフの群れが現れた。


「まじかよ……Dランクがこんなにいるのか?」

これは相当やばそうだ。雷に打たれる危険があるが、しょうがない。


「飛翔!からの[魔法構築]泥化領域(マッドゾーン)!」

昔キングウルフ戦で使った魔法をもう一度作り出す。

地面が泥となり、ボルトウルフたちの動きを鈍くする。


「[魔法構築]地獄の業火(インフェルノ)!!!」

放たれた荒ぶる赤い炎がボルトウルフたちを呑み込む。


ゴォォォォォ!!!


「アサヒよ、これも火力ミスってないか?」

「魔力超過状態だと火力が上がっちまうな」

ボルトウルフたちを倒し終え、地面に着地して、走ってボスを探す。


「あの岩山にいそうですね朝陽様」

アンジュが教えてくれたのは荒野の中で最も高いところ、岩山の頂上だ。


「行ってみるか!」

俺は岩山を勢いよく登り、頂上へとやってくる。

頂上から周りを見渡すと少し降りたところに広めのスペースがあり、そこには、狼と言えるか分からない魔物がいた。


「あれは狼なのか……?」

「あいつは天轟狼皇(ライオヴェル)ですね。B+ランクの魔物です。」


「やばいなアサヒよ!あいつは相当やばいぞ!これ以上近づいたら多分気づかれるぞ」

あいつはやばい……俺も肌で感じるやばさだ。


「まずは魔剣化」

閃刃と王牙に炎を纏わせる。


「お前ら準備はいいか?」

「アサヒよ!いつでもいいぞ!」

裁きの光(ジャッジメント・レイ)!!!」


天からの光が天轟狼皇(ライオヴェル)に勢いよく降り注ぐ。

だが天轟狼皇(ライオヴェル)は余裕そうに咆哮を上げる。


「ゴオォォォォォォォ!!!」

咆哮が轟くと空から雷がドォンドォン!と落ちまくっている。そして、こちらに向かって走ってくる。


「やべぇくるぞ!!!飛翔!からの蒼滅大爆(アクア・カタストロフ)!」

大氷塊が天轟狼皇(ライオヴェル)に向かって落ちていく。だが、その攻撃を尻尾の振り払いでぶち壊してくる。


「あの攻撃やばすぎるだろ!なんか雷纏ってるぞ!?」


そう、尻尾の攻撃は雷が宿っており、大氷塊にぶつかると稲光が見えた。そして、俺の元に辿り着き、


「やべぇ!」

俺は天轟狼皇(ライオヴェル)が前脚を振るうと、雷の斬撃が地面を裂きながら飛んでくる。

その攻撃を閃刃と王牙で受け止める。


「ぐぉぉぉぉぉ!!!」

俺はその攻撃に吹き飛ばされながらも耐える。だが、それも次の瞬間には地面に叩きつけられていた。


「グハァ!」

魔法障壁3枚を突き破る叩きつけの尻尾攻撃をされた。腹に衝撃が来て、俺は少し血を吐いてしまう。


「ハァ、こいつやべぇ……すっげぇ速度で俺を叩きつけやがった。役割分担しないと勝てないな、アンジュは回復特化で魔法をかけ続けてくれ。俺の継続回復だけじゃ足りない。

ヴァンはどんどん攻撃を加えてくれ。俺があいつの攻撃を受け持つ。」


「任せてください朝陽様!聖命循環(ホーリー・リジェネ)!」

「任せろアサヒよ!血滅砲(ブラッド・バスター)!!!」


アンジュの新たな魔法によって俺の傷はどんどん癒えていく。そして、ヴァンの攻撃が不意打ちだったのか天轟狼皇(ライオヴェル)に当たり、吹っ飛んでいく。


「今だ![気]発動、二刀流、瞬影連牙(しゅんえいれんが)

俺は一瞬で相手の懐に潜り込み、連続で攻撃を加える。剣には炎が纏ってあるので、天轟狼皇(ライオヴェル)の腹が少しずつ焼けていく。


「まだまだぁぁ!!!地獄の業火(インフェルノ)!!!」

俺は閃刃と王牙で攻撃をしながら、魔法でも攻撃を加える。この攻め方が1番理想の戦い方だ。しかし、また次の瞬間には俺は吹っ飛ばされていた。


「うげぇ!マジでなんなんあの速度、全く攻撃する瞬間というか、動いた瞬間が見えないんだけど」


そう、攻撃が見えなければ防ぎようがないのだ。だが追撃が来ない。


「あれは瞬雷(しゅんらい)という技だと思います。瞬間移動したかのように速く動き、相手に攻撃を加える技です。ですが、今追撃をしてこなかったみたいに反動がある技です」


「なるほど、反動がある間に攻撃を加えてけばいいか!」


俺は吹っ飛ばされたところから一気に踏み込み、天轟狼皇(ライオヴェル)の元へときて、


「二刀流、双牙連斬(そうがれんざん)!!!」

反動で動けてない間に攻撃を加えまくる。


裁きの光(ジャッジメント・レイ)!」

血星追弾(ブラッド・チェイサー)!!!」

ヴァンも攻撃を加えてくれている。


「いい感じに削れてきたんじゃないか?」

攻撃を加えていたら、天轟狼皇(ライオヴェル)に雷が落ちてきた。


「うわっ!あぶね!」

俺は咄嗟に距離を取る。すると、天轟狼皇(ライオヴェル)が雷を纏い、なんかブチギレている。


「あれ、なんか怒ってね?」

「体力が3割を切ったのでしょう!あとちょっとです!」


「よっしゃぁ!どんどん攻撃を加えるぜ!」

俺は空へと飛び上がり、


「魔弾!」

俺の全魔力を込めた一撃を放つ。その速度は音速を超えている。だが、天轟狼皇(ライオヴェル)はそれ以上に動き、その攻撃を躱した。そして、俺に攻撃を加える。瞬雷(しゅんらい)だ。


「グハァァァ!」

俺は地面に叩きつけられて、ものすごく痛い。体中が痺れる。


「麻痺か?確か状態異常回復ポーションがあったはず。ヴァン、アイテムボックスから取ってくれ」

俺はアイテムボックスを開いた。


「アサヒよ任せろ!」

ヴァンはポーションをとって、俺に渡してくれた。

俺はそれを飲む。


「苦すぎる!なんだこの苦さ……まじぃ」

だが体は麻痺から治り、動けるようになっていた。効果は確かだ。


「さて、どうするかな……あいつ全体的にスピードも火力も上がってる気がするんだが。一旦、泥化領域(マッドゾーン)


地面を泥へと変え、天轟狼皇(ライオヴェル)の足をとることにしてみた。俺はもちろん空を飛んでいる。そして、


「[魔法構築]氷嵐(ブリザード)

氷の嵐でより相手の動きを鈍くする。


血滅砲(ブラッド・バスター)!!!」

ヴァンが攻撃を加えている。それに続いて俺も攻撃を加える。


蒼滅大爆(アクア・カタストロフ)!!!」

からの

「二刀流、天閃双牙(てんせんそうが)!!!」


急降下からの閃刃と王牙の攻撃によって天轟狼皇(ライオヴェル)を追い詰める。だが


「ゴォォォォオオオオ!!!!!!!」

咆哮と共に雷が激しく降り注ぐ。


「やべぇやべぇ!あとちょっとを削りきれなかった!相手ブチギレてるやん」

俺は後ろに下がり、距離を取る。


「アサヒよ、この雷は流石にヤバすぎる!防ぎきれないぞ!?」


「朝陽様!被弾覚悟で突っ込むしかありません。雷を操っていて、動いてないので今が逆に攻撃のチャンスです!」


俺は雷に当たる覚悟で天轟狼皇(ライオヴェル)に近づいていく。


雷が魔力障壁に当たる。1枚、2枚とぶち壊れ、3枚目にヒビが入るほどの威力だった。だが俺自身には当たっていない。


「ギリギリ魔力障壁で受けられそうだな!一応5重に増やしとくか」


俺は懐に入り込み、

魔弾(まだん)!」

全魔力を消費した魔力の弾を超近距離で撃ち込む。


相手は瞬雷(しゅんらい)の反動と雷を操っているのに夢中で避けれるわけはなく、腹に風穴があき、倒れる。


「うわぁぁぁ」

倒れてきた天轟狼皇(ライオヴェル)の下敷きになってしまった。


「うげっ!重すぎる!もう俺も動けないからヴァン上のこいつどかしてくれ」

「任せろアサヒよ!」


ヴァンは天轟狼皇(ライオヴェル)をゆっくりゆっくりと動かしてくれた。なんでこんなに重いやつがあんなにすばしっこく動けるんだよ……魔法は偉大だ。


ヴァンが動かし終わり、俺は動けるようになった。すると、天轟狼皇(ライオヴェル)の体が光り、ぽわっと丸い光が空中に浮かぶ。その光が俺の体へと入っていった。そして、荒野中からも光の玉がやってきて、俺の中に入っていく。


「うわっ!今のなんだ!?俺に異常は……ないな?」

「今のが暴食の耳飾りの効果だと思います!」


「今のがそれか!なんか魔力が増えてる気がするわ!」


「アサヒよ!どんどん強くなっているな!流石だ!」

「まぁな〜!この新ダンジョンを全部攻略したらもっともっと強くなってると思うぜ!」

全層攻略がめちゃくちゃ楽しみになった。


「朝陽様、少しいいですか?」

「ん?どうした?」

「朝陽様がどんどん強くなっていくと、私もそれに伴って力が戻ってきている気がします!」

「そうなのか?それは今後がより楽しみだな!」


会話を終えて、俺は天轟狼皇(ライオヴェル)をしまうことにした。


「こいつデカすぎるし、重すぎるんだよなぁ」

俺はアイテムボックスを開き、拡大してこいつを収納した。


「お!余裕で入ったな!さて、こんなに強かったやつを倒したんだし、宝箱があってもいいよな?」


俺は辺りを見渡す。だがない。


「アサヒよ、ないな」

「朝陽様ないですね」

「……ないな」


結局10分ぐらい宝箱を探してみたがなく、俺は諦めた。


「今日はここまでだな〜じゃあなアンジュ、ヴァン!」

「朝陽様また明日です!」

「アサヒよ待ってるぞ〜!」


――――――――――――――


俺は朝、現実世界で目が覚めた。





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