第18話 新ダンジョン攻略3日目!②
第9階層を攻略し、第10階層へと降りてきた俺は一旦街に戻ることにして、ワープポイントの魔法陣にのったら……
俺は森の中、新ダンジョンの目の前に戻ってきていた。そこには人がまだ何人もいて、俺のことを見てくる。そして、
「おい!そこの兄ちゃん!今転送されてきたのか!?もしかして10階層まで到達したのか!?」
「えぇ、まぁそうですね」
俺がそう答えると周りの冒険者たちがすごく大騒ぎになる。
「マジかよ!やべぇな!俺なんか2階層でダメダメだってのに、他の冒険者も命からがら4階層から逃げてきた奴もいるってのに、相当強いんだな!」
俺はすごく褒められているようでとても嬉しい。
「ありがとうございます!では街に急いでいるのでこの辺で」
騒ぎを背にして俺は飛翔で新ダンジョンを離れ、街へと向かう。
「なぁアンジュ、俺ってだいぶ強くなったか?」
「そうですね、相当強くなったのでは?それでも上には上がいますね……人間でも」
そりゃそうだよなぁ〜俺もまだまだだ!もっと強くなって、誰よりも強くなって、日本の滅亡を救わないとな!だけど最近は疲労でへとへとだ……
「アンジュ〜俺この新ダンジョンをクリアしたら数日休むわ」
「朝陽様大丈夫ですか!?確かに休息は必要ですね!こちらの世界でも休む場所もありますし、たまにはきてくださいね?」
アンジュは俺のことを心配してくれる、優しいやつだ。
「おうよ!海にも行ってみたいからな〜!こっちの世界は日本よりも海に入るのに適した気温だからな!今日本だと春で海はまだ入らないからな〜」
「私も海に入りたいものです……朝陽様、召喚魔法も早めに覚えてくださいね?」
「分かった!召喚できたら一緒に海に行こうな!」
「はい!約束ですよ!」
俺はアンジュと口約束を交わした。
そして、俺は街の冒険者ギルドの前に着地する。
ギルドの扉を開けて、俺は受け付けへと向かう。
「こんにちは〜久しぶりです!」
「あれ〜!アサヒさん!お久しぶりですね!ずっと新ダンジョンにいたんですか?」
「そうなんですよ〜第10階層まで意外に時間かかっちゃって」
「えぇ!?2日間ほどで10階層まで行ったんですか!?すごすぎますって!」
やっぱり早かったらしい。
「でもなんか忘れてるような気がして……」
なんだっけ……………………
「おーい?アサヒ!?忘れてるって俺のことだよな!?」
後ろには筋肉ムキムキのガルドがいた。
「あ……思い出した!確かキングウルフなどの解体をお願いしてたんだった!」
「ん〜!そうだよねぇ!?で、確か明日取りに来いって言ったよね?」
「すみません……新ダンジョン攻略がなかなか大変で……でも1日遅れた代わりに、もっといろんな魔物たち手に入れてきましたよ!」
「まぁいいけどな〜んじゃ裏の倉庫に行くぞ〜」
ガルドはなんだかんだ俺のことを許してくれた。そして、裏の倉庫にやって来た。
「さて、アサヒよこれが解体したキングウルフたちだ!」
倉庫の扉を開けて倉庫に入る。
そこにはいろいろな部位ごとに分かれたキングウルフたちがいた。
「すっげぇ!これが解体ですか!じゃあとりあえず武器とか防具とかに使えそうなもの以外は買い取りお願いします!」
「了解だ!まぁとりあえずアイテムボックスにでも入れたらいいぞ!」
俺は大量の素材を手に入れた。
「ありがとうございます!では、今回の新ダンジョンのやつでの魔物たちの解体と魔石の買い取りお願いします!」
俺はアイテムボックスから、新ダンジョンで倒してきた様々な魔物たちを取り出す。
代表格として、ジェネラルリザードマン、グラトンサンドワーム、ミノタウロス、キングビートル、オオグライ、キングスコーピオンがいる。
魔石だけだが溶炎巨帝もいる。
「多すぎるぜ!そして大きすぎるぜ!!!これは解体の腕がなるな!」
ガルドさんはすごく喜んでくれた。
「どのくらいかかりそうですか?」
「まーできるだけ早めに終わらせるように頑張るわ!だから暇なときにでも来てくれよ!」
「分かりました!ありがとうございます!」
「とりあえず魔石の分のルクス渡しちゃうわ」
ガルドは後ろの金庫から大量のルクスを持ってくる。
俺は大量のルクスを貰う。所持金が一気に増えた。
「多すぎないですか?」
「いやこんなもんだろ?」
ちなみに、今回貰ったルクスは魔石だけの買い取りで、561,630ルクスだ。
さらに、キングウルフやグレートウルフ、ウルフの素材買い取りの値段の12,000ルクスを合わせて、573,630ルクスを貰った。
所持金合計は594,345だ。大金持ちだ〜!
「では魔物の解体等よろしくお願いします!」
「おうよ!任せな!」
俺はそう言って倉庫を去った。
「アンジュ、このまま新ダンジョン向かうか?」
「朝陽様、武器とか作ってもらったり、買ったりするのでは?」
「あぁ!そうだそうだ!思い出した!アンジュありがとな!じゃあ武器屋に行くか!」
「そうですね、イリュシア1番の武器屋に行きましょうか!お金はたくさん持ってますし」
俺はアンジュの案内の元、武器屋に着いた。看板には[アストラル・アーセナル]と書いてある。
「ここか〜!」
武器屋はとても大きく、防具屋も隣にある。俺は武器屋の扉を開ける。
「誰かいますか〜?」
俺がそう言うと奥から若い男の店主らしき人が出てくる。
「いらっしゃい〜!よく来たな!ここはこの街1番の武器屋![アストラル・アーセナル]だ!俺はこの店で店主をしているレオンだ!ここはいろんな武器を販売してるし、オーダーメイドもできるぜ!」
明るい元気な店主が出てきた。
「俺の名前はアサヒです!これからよく通うことになるかもです!よろしくお願いします!」
「おう!よろしくな!んで今日はどんな武器を買いに来たんだ?」
「えっと〜強い剣ってありますかね?耐久性が高いと嬉しいです」
「ん〜そうだな、それならこの剣なんてどうだ?」
俺に見せてきたのはグレートウルフの牙を使った剣だった。
「これは弱すぎますよ」
「そんなことないぞ!?君みたいな子には相当な代物だぜ?」
「そうなんですか?俺はCランクとかの魔物の素材を使った武器とか見に来たつもりなんですけど……」
「は!?そんなレベルの武器となると相当な金額になるが平気なのか?というか使いこなせないだろ!」
俺はそう言われ少しムカついた。だから俺はキングウルフの素材をアイテムボックスから取り出す。
「キングウルフの素材です、これで満足してくれましたか?もっと強い剣を見せて欲しいです」
「おぉ!確かにキングウルフの素材だ。しかも丁寧に解体されている。この解体……冒険者ギルドのガルドがやってくれたのか!」
「ガルドさんを知ってるんですか!?」
「あぁ!まぁあいつとは仲がいいからな〜!そうか、ガルドが直接解体したのか、よし!分かった!じゃあ強い武器見せてやるからこっちにきな!ただし、相当高いからな!」
俺はレオンについて行って、店の奥に入る。
「こっちは最低でもDランク以上の魔物の素材を使った武器たちだ!今後も使っていくならBランクの武器なんてどうだ?」
レオンは俺にBランクの魔物の素材で作った剣を見せてくる。ギザギザした刀身がすごくかっこいい。
「これはなんていう魔物で作った武器ですか?」
「これは閃刃狼っていうBランクの魔物で作った剣だ。名前を閃刃狼から取って、閃刃だ。値段は1,500,000ルクスだが買えるか?」
1,500,000ルクス……全然足りない
「足りないです……今全財産が590,000ルクスぐらいしかなくて」
「まぁそりゃぁな〜1,500,000ルクスなんて大金はまだ持ってないよな、まぁじゃあ貸しにしといてやるよ!その代わりもっと強くなったら1,600,000ルクスで払ってくれよ?あと払わずに逃げようってならお尋ね者になるから覚悟しろよ!まぁガルドの知り合いにそんな奴はいないと思うけどな!」
「レオンさん……!!!ありがとうございます!!!あと言いにくいんですが、実は二刀流でして、あともう1本なんらかの剣が欲しくて」
レオンさんは目を丸くしている。
「お前二刀流なのか!?すげぇな!じゃあもう1本もこの剣と同じくらい強くないとな!」
レオンさんは棚に置いてあるいろんな武器から俺に合いそうな剣を選んでくれた。
「この剣はBランクの魔物の王牙虎の武器だ。この武器の名前は王牙虎から取って、王牙だ。かっこいいだろ?」
「めっちゃかっこいいです!でもこれも値段が高いんじゃ……」
そう、1番の問題はルクスが足りないことだ。
「そうだな〜王牙も1,500,000ルクスだが、今回は払わないでいいから、今度1,600,000ルクスで払ってくれよ〜」
「いいんですか!?分かりました!あ、でも先に100,000ルクスずつ払ってもいいですか?流石に何もしないで貰うのは俺としてはちょっと嫌なので」
「あぁまぁいいぞ!じゃあ先に200,000ルクス貰っちゃうな!」
俺はアイテムボックスから200,000ルクスを出す。
これで所持金394,345ルクスだ。
「これで今度3,000,000ルクス払いますね!本当にありがとうございます!」
「おうよ!頑張れよ!」
俺は2つの剣を腰につけ、アストラル・アーセナルを出る。
「アンジュ〜店主さんめっちゃいい人だったな!」
「ですね!今度しっかり3,000,000ルクス払いましょう!そのためにも頑張って新ダンジョン攻略していきましょう!」
「だな〜!あと何かすることあるか?」
「そうですね〜一応ポーション類と食料を買っておきましょう!」
「分かった!」
俺は[木漏れ日薬店]というところを訪れた。
「すみません〜状態異常を治すポーションはありますか?」
HPと魔力は自動で回復していくように魔法で設定しているので、状態異常の毒とか麻痺とかを治せるようなポーションを買いたいと考えた。
「はいよぉ〜いらっしゃいな〜状態異常回復ポーションね、何個必要なんじゃ?」
よぼよぼのお婆さんが出てきた。
「とりあえず5個欲しいです!」
「分かったよぉ〜ちょっとお待ち〜」
お婆さんは後ろの棚からポーションを取り出す。理科で使う試験管のようなものに入っているのがポーションだ。
「はいよぉ、状態異常回復ポーション5個ね、10,000ルクスだよ」
意外に高い?1つ2,000ルクスだ。
「分かりました!」
俺はルクスをお婆さんに渡し、状態異常回復ポーションを受け取り、店を出る。所持金は384,345ルクスだ。
「次の店はどこにいくんだ?」
俺はアンジュに尋ねる。
「次は食料を買いに行きましょう!美味しくて長持ちで有名な[冒険者の糧]という店です!元冒険者のゴーゼルさんがやっている店です!」
「分かったぜ!」
俺はアンジュの案内の元、冒険者の糧を訪れた。扉を開け、
「すみませーん!ゴーゼルさんいますか?」
と言う。そしたら奥から
「あぁ、いらっしゃい」
と言って出てきたのは渋めのおじさんだ。多分ゴーゼルさんだろう。
「携帯できる食料を買いに来ました!とりあえず1週間分ほど欲しいです!」
「そうか……」
あまり喋らない人だな〜。
ゴーゼルさんは1週間分の食料を1つの袋にまとめて俺に渡してくれた。
「ありがとうございます!いくらですか?」
「1週間分の食料で7000ルクスだ」
思った以上に安かった。いやでもそうか、アイアンブルのステーキが150ルクスだったからそれに比べたら高いな。まぁでも携帯できる食料は貴重だし、美味しいらしいからいいか。
「分かりました!」
俺は7000ルクスを払い店を出る。所持金は377,345ルクスになった。だいぶ所持金が減ったなぁ。
「さて、アンジュ!ダンジョンに戻るか!」
俺はダンジョンへと戻ろうと飛翔で空を飛ぶ。
次回へ続く。




